俳句鑑賞文(復刻版)    2020 November       0 トップへ   






(11/30)


あの人も逝つてしまつた冬の星  千秋

どなたかへの悲しい追悼句。
中野千秋 北野 和良さん、特選をありがとうございます。
最近、身近な方が何人も旅立ちました。



(並選)


未解決山積にして冬ざれや  夢積

身の回りの出来事、なかなか片付かない。
Mutumi Shinogi 北野 和良さんありがとうございます。



漁舟や筑波颪に帆のしなる  滿

霞ヶ浦に漁をする帆掛け船、筑波颪に逆らって走る。
杉山 満 北野 和良さん、並選にお取り頂き有難うございます。
昔の景色を思い出しました。



枯尾花あっけんからんと中州かな  栄太郎

中洲の枯尾花、風にまけず飄々としている。
桑本 栄太郎 北野さん、小口さん、岩永さん・・・大変有難う御座います!!。
すぐ近くに一級河川の川があり、両岸の地道を合計4キロほど良く
ウォーキングを行っています。中州に枯尾花の場所があり、荒涼とした良い眺めです。





(12/29)


蟹三昧美酒に呑まれて横歩き  一路

蟹を食べ美酒を飲み、すっかりご機嫌、千鳥足の横歩き。
辻井市郎 北野 和良さん、特選、ありがとうございます??
ちょっと川柳っぽいくて恐縮に思いますが、皆様に楽しんで頂ければと思います??



(並選)


大ぶりの数珠の冷えをり親鸞忌  栄太郎

浄土真宗親鸞上人の忌日、大ぶりの数珠はなかなか温まらない。
桑本 栄太郎 北野さん、小口さん・・・大変有難う御座います!!。
田舎で念仏講の時には、大きな数珠を輪になって回しながら
念仏を唱えるところもあります。その様子を想いました。



開戦日命繋ぎし芋の茎  夢積

まもなく開戦記念日、あの頃は食料不足で芋の茎も大事な食料だった。
Mutumi Shinogi 北野 和良さんありがとうございます。



冬ざれの空き地缶けり寒かろに   蓮香

寒くなったが子どもは元気に缶けりを、風の子だなあ。
Naoko Yamabata ありがとうございました。





(11/28)


冬ざれや波は色変え尖り来て   夢積

冬の波は尖って荒々しい色だ。
Mutumi Shinogi 北野 和良さん特選ありがとうございます。



(並選)


梅の木の早も冬木に嵐雪忌  栄太郎

蕉門十哲の一人、嵐雪の忌日、梅の木ははや冬の眠りについている。
桑本 栄太郎 北野さん・・・大変有難う御座います!!。
昨日11月28日は江戸期の俳人服部嵐雪の忌日でした。彼の
梅一輪いちりんほどの暖かさ」は特別に好きな句であり、目指すところです。



初霜や地藏の頬の涙あと  祐

地藏の頬に降りた霜が溶けて、まるで涙を流しているようだ。
牧内 登志雄 北野さん、並選ありがとうございます。励みに致します。



踏石や銀杏紅葉の海に浮き  滿

一面の銀杏紅葉の海に踏石がぽつんと浮かんでいる。
杉山 満 北野 和良さん、並選にお取り頂き有難う御座います。
ご鑑賞有の通りです。庭が埋め尽くされてます。





(11/27)


民の声届かぬ辺野古忘れ花  一路

辺野古への基地移転問題は、民の声を無視して強引に。
辻井市郎 北野 和良さん、特選、ありがとうございます??
地裁の門前払いの判決が出てしまいました



(並選)


捨て鉢も凶暴もあり寒鴉   夢積

寒鴉は嫌われ者の代名詞。
Mutumi Shinogi 北野さんありがとうございます。



園児らの手押し車に冬うらら  栄太郎

手押し車に園児を乗せてお散歩。はしゃぐ園児は冬麗そのもの。
桑本 栄太郎 北野 和良さん・・・大変有難うございます!!。
すぐ近くに幼保園があり、時折2歳児ほどの可愛い幼児達が大きな手押しの籠台車に
8人ほど乗って、保育士達が手押しでの散歩を行っています。
暖かい小春日和の日差しを浴びてみな大喜びです。如何にも小春日和の光景です。



湯豆腐やまだ張りのある妻の尻  雅美

女性の作者がこのような句をと驚きつつ、まだ現役のアピールか?
森川 雅美 ありがとうございます。男性ですよ。??
昨年、55歳で年上と再婚しました。??





(11/26)


冬紅葉いのちの赤を燃え尽くす   千秋

真っ赤に色づいた紅葉。いのちの赤、に共感します。
中野千秋 和良さん、ありがとうございます



(並選)


脊椎の隙間木枯し吹き抜けて  夢積

実際にそんな事は起きないが、気持は良くわかります。
Mutumi Shinogi 北野さんありがとうございます。



散紅葉マグマの滲み出づるごと   昼顔

真っ赤な紅葉にマグマを見た不思議。
岩永静代 和さん、並選をありがとうございます??!
散り紅葉は少し黒みがった赤で、地中から涌き出たように感じました。



真つ白な中州となりぬ枯尾花  栄太郎

すすきの穂が満開で川の中州が真っ白になって見える。
桑本 栄太郎 北野さん・・・大変有難う御座います!!。
近在にあります一級河川の中州の芒の穂が真っ白になりました。





(11/25)


論考の採用通知小鳥来る  満徳

以前書いた論考が採用された。嬉しいことだ。おめでとうございます。
永田 満徳 選んで頂きありがとうございます。
私は教師をしていたものにとって、その先生方の例文(手本)になることはとても光栄です。



(並選)


ゆっくりと枯れて往き来冬紅葉  夢積

冬紅葉が急がずゆっくりと散っていき風雅を感じる。
Mutumi Shinogi 北野さんありがとうございます。



三島忌の桜紅葉の散り果てぬ  栄太郎

三島忌に紅葉のように散っていった故人を偲ぶ。
桑本 栄太郎 北野 和良さん・・・大変有難うございます!!。
本日11月25日は三島由紀夫の忌日でした。その当時、東京勤務であり、
市谷の自衛隊駐屯地の出来事は大変衝撃でした。



子らの顔皆赤々と焚火かな  直

焚き火にあたる子どもたちの顔に炎が映えている。
大津留 直 北野 和良さん、ありがとうございます。嬉しく存じます。





(11/24)


字余りな様な余生や日向ぼこ  夢積

字余りな様な余生と謙遜する作者。
Mutumi Shinogi 北野さん特選ありがとうございます。



(並選)


しがみつく木の葉二枚やフレディ君  栄太郎

木の葉が散り二枚だけ残っている。小説・葉っぱのフレディを思い出す。
桑本 栄太郎 北野 和良 さん・・・大変有難う御座います!!。
冬の紅葉もほとんど散り終わり、裸木も近くなりました。
はっぱのフレディ君のことが想われます。



冬場所の一人大関男泣き  一路

横綱大関が欠場の11月場所、一人残った大関・貴景勝は見事に優勝。
辻井市郎 北野 和良さん、ありがとうございます?
地元兵庫県の大関、これからも頑張って欲しいです??



着膨れてもごもごと切る足の爪  貞子

冬の夜、炬燵の傍で足の爪を切る静かなひととき。
細見貞子 北野 和良先生、選んでいただき、ありがとうございます。





(11/23)


衣裂きて下駄の鼻緒に一葉忌  栄太郎

11/23は樋口一葉の忌日。貧しかった明治時代、切れた鼻緒を自分で修理した。
桑本 栄太郎 北野さん、小口さん、杉山さん・・・大変有難う御座います!!。
折しも11月23日は樋口一葉の忌日でありました。才気煥発であった樋口一葉を偲び、
昔読んだ彼女の小説「たけくらべ」より題材を得て作句しました。



(並選)


一村の動き止まりて新嘗祭  夢積

新嘗祭、村中でお祭りをする。
Mutumi Shinogi 北野 和良さんありがとうございます。



コロナ禍や医者の勤労感謝の日  亜仁子

ヨーロッパは再び激しい感染、医療従事者のご苦労に感謝。



紅葉且つ散りけり一手指す毎に   玉有良

囲碁か将棋の対決。棋士の一手ごとに紅葉が散るようだ。
小出有紀 北野さん、ありがとうございます?
仁和寺で竜王戦が行われました。緊迫感が少しでも出せていれば幸いです。





(11/22)


燃えるよな友禅流す寒の水   淳

友禅染の最終工程、染め上がった反物が水流を泳いでいる。
京谷淳 北野 和良さんありがとうございます。大変うれしいです。



(並選)


芭蕉の忌勢洲眺めて一句かな  夢積

芭蕉の忌にあたり芭蕉を偲び一句を詠もう。
Mutumi Shinogi 北野 和良さんありがとうございます。



日溜りの中や咲き初む帰り花  栄太郎

ひだまりの中にまどろむような帰り花、何の花だろう。
桑本 栄太郎 北野さん、野島さん、・・・大変有難う御座います!!。
この光景は、先日山里の村中を散策中のものです。
風もなく穏やかな日溜りの中に、微かに桜の花が咲いていました。
冬桜かもしれませんが、一瞬帰り花だ!と見えました。



久々に定員オーバーなる炬燵  千秋

炬燵は一家団欒の大道具。家族ならば密も良し。
中野千秋 北野 和良さん、ありがとうございます。





(11/21)


おでん酒尾ひれのついた噂付き  紀宣

噂に尾ひれがついて話も弾み・・・
つちたに jt 純一 北野さん、特選に選んで頂きありがとうございます。
とても嬉しいです



(並選)


鰭酒が寡黙な我を饒舌に   夢積

鰭酒でつい口も軽くなる。
Mutumi Shinogi 北野 和良さんありがとうございます。



ひらかなの歌碑にしぐれや八一の忌  栄太郎

書家の会津八一の忌日。11月21日。ひらかなの歌碑は珍しい。



母と子や茶髪で和装七五三  眠兎

茶髪で和装の母子、現代っ子ですね。
河辺 伸一 北野さん。こんばんは、ありがとうございます。





(11/20)


毛糸編む手話で話をするやうに   昼顔

毛糸編みから手話へと飛躍、お見事です。
岩永静代 和さん、特選をありがとうございます??!
久しぶりに編み物を出してきて、不意に降りてきました。



(並選)


さくさくとさくさくさくと落葉踏む  栄太郎

さくさくのリフレイン、リズムがいいですね。落葉踏みを楽しんでいる。
桑本 栄太郎 北野さん・・・大変有難う御座います!!。
紅葉黄葉も勿論好きですが、落葉の道をさくさくさくと踏みながらの散策は
とても大好きです。子供のように落葉を好んで踏み歩いています。



雪吊りの庭師が投げる縄の束   夢積

庭師の作業の細やかな観察。
Mutumi Shinogi 北野さんありがとうございます。



枯菊の未だ保てる矜持かな  直

枯菊の矜持、腐っても鯛の如し。
大津留 直 北野 和良 さん、ありがとうございます。嬉しく存じます。





(11/19)


郷倉のねずみ返しや八つ手咲く  栄太郎

奈良時代からある米蔵、ネズミの害に悩まされていたのですね。
桑本 栄太郎 北野さん・・・特選にお選び頂き、
嬉しいご句評も頂戴しまして大変有難う御座います!!。
阪急桂駅より西方、国道9号線への1キロばかりの距離に
京都市景観保全地域の旧山陰街道があります。奈良の律令時代から
と云われる郷倉が残されています。しっかり逆さ板の「ねずみ返し」が
つくらてて居り、その事に気付き驚きました。



(並選)


一字得て解けるクイズや日短し  夢積

キーになる一字がひらめきクイズは解けた!
Mutumi Shinogi 北野 和良さんありがとうございます。



棒道の観音巡り返り花  正則

信玄の棒道、山梨では有名ですね。
野島 正則 北野 和良さん、選をいただき、ありがとうございます。
甲府は、信玄公が駅前広場で睨みをきかせています(^ ^)



紅葉葉や空の青さを包みけり  公彦

赤い紅葉と青空の対比。下五が良い。
大津留 公彦 北野 和良さん ありがとうございました。





(11/18)


ダム湖までフリーフライト散紅葉  一路

山の紅葉の葉っぱが、自由気ままにダム湖まで舞い散っていく。
辻井市郎 北野 和良さん、特選、ありがとうございます??
ご鑑賞も大変嬉しいです??
夕映えの紅葉がダム湖に散る景がとても綺麗でした??



(並選)


幼児らの歌声高く園小春  栄太郎

小春日和に幼稚園の子どもたちの楽しそうな歌声が。
桑本 栄太郎 北野さん、Akiko Eguchiさん・・大変有難う御座います!!。
直ぐ近くに幼保園があり、朝の散策に出かける時に必ず通っています。
その園児達の元気で愛らしい歌声を聞いて、遠くて中々会えない孫たちを
思い浮かべています。



木の葉髪昭和の町の遠き哉  夢積

振り返ると昭和は遠き過去となり淋しいことだ。
Mutumi Shinogi 北野 和良さんありがとうございます。



旅は良し我が家また良し千枚漬け  眠兎

旅も楽しいが、我が家に勝るものはなし。
河辺 伸一 北野さん。こんばんは、ありがとうございます。





(11/17)


縄跳びに冬の落暉を入れて跳ぶ   昼顔

落暉を入れて跳ぶ、の措辞が素晴らしい。
岩永静代 和さん、特選をありがとうございます??!
なんとも暖かい1日でしたね!今日の夕陽も見事でした!



(並選)


句座の日の暦捲れば芭蕉の忌   夢積

芭蕉忌に開く句座、きっと盛り上がるでしょう。
Mutumi Shinogi 北野さんありがとうございます。



濯ぎもの干すに眩しき小春空  栄太郎

関西も晴天続き、洗濯物もよく乾くでしょう。
桑本 栄太郎 野島さん、北野さん、辻井さん・・・大変有難う御座います!!。
洗濯は自分のものは自分で干しています。ここの所連日の小春日和に、
いつも青空と日差しの眩しさを感じています。



ばあば見つけ全力ダッシュ七五三  秋子

大好きなおばあちゃんへ向かって走る。微笑ましい風景。
Akiko Eguchi 和良さん、ありがとうございます。嬉しいです。
護国神社の中を通って仕事に行くのですが、三才の童女が着物の裾を気にせず、
おばあちゃまを見つけ、走って行く姿が本当に可愛かったです?





(11/16)


伊勢の社大根干しに潮の風  夢積

干した大根は海風に吹かれ程よく仕上がっていく。
Mutumi Shinogi 北野 和良さん、特選ありがとうございます。



(並選)


小春日の古民家里に藁の屋根  栄太郎

わら屋根の古民家、風情がありますね。
桑本 栄太郎 北野さん・・・大変有難う御座います!!。
いつも訪れています山里に、高い生垣に蔽われ見えなかった場所に、
藁屋根の古民家を見つけ驚きました。田舎の子供に頃は、
藁屋根の自宅でしたので大変懐かしい想いでした。



老翁の紫煙たなびく日向ぼこ  滿

日向ぼこをしながらのんびりとタバコを吹かすご老人。
杉山 満 北野 和良さん、並選にお取り頂き有難う御座います。
ご鑑賞も嬉しいです。



咳一つ人目憚るコロナの世  一路

咳ひとつにも他人の目が恐ろしい。
辻井市郎 北野 和良さん、ありがとうございます?
こんな川柳を思いつきました。「人知恵人の和試すコロナかな」





(11/15)


女形逝きて道中小夜時雨   直

歌舞伎の人間国宝・坂田藤十郎への追悼句。
大津留 直 北野 和良 さん、ありがとうございます。大変嬉しく存じます。



(並選)


見上げゐる落葉しぐれの銀杏かな  栄太郎

銀杏の葉っぱがはらはらと。
桑本 栄太郎 北野 和良さん・・・大変有難う御座います!!。
銀杏黄葉も風が無くても、はらはら落ちて散っています。
落葉植物の営みと云えども、哀愁が漂いますね!!。



喉仏渇く声して冬雲雀  夢積

冬雲雀の鳴き声は、弱々しいぞ。
Mutumi Shinogi 北野 和良さん、ありがとうございます。



天狼やいつか乗りたき四季島に  泰與

JR東日本が運転するクルーズトレイン「四季島」、いつか乗ってみたい。
小口 泰與 北野 和良様 有難う御座います。大変にうれしいです。





(11/14)


統計に載らぬ死もあり冬の薔薇   眠兎

全世界がコロナ禍なり、様々な死亡記事が溢れている。
河辺 伸一 北野さん、こんばんは、
特選に選んで頂いてありがとうございます。
コロナ禍でいったい何人亡くなるんでしょうかね。
ペスト、天然痘、コレラ、黄熱病、次はこのコロナですかね。



(並選)


夕闇のせまる家路や八つ手咲く  栄太郎

家路についた夕まぐれ、八つ手の花が咲いていた。
桑本 栄太郎 北野さん、小口さん・・・大変有難う御座います!!。
夕刻からの散策の帰りにどっぷり暮れてしまい、家庭の厨明りに
八つ手の花の白さが目立ちました。



日米政権交代冬の百舌鳥  夢積

日米共に政権が交代した。さて結果はどうなるのか? 吉か凶か?



小春日和融雪装置点検中  貞子

雪国では冬の準備に忙しい。全漢字の句としてインパクトが有る。
細見貞子 北野 和良様 並選にお採りいただいて、ありがとうございます。





(11/13)


鉢巻の結び目硬く冬漁師  夢積

鉢巻をキリリと巻いて出港する漁師。
Mutumi Shinogi 北野 和良さん、特選ありがとうございます。



(並選)


大鷹の山越え來たる翼かな   祐

山を超えてやって来て大空をゆうゆうと舞う大鷹。
牧内 登志雄 北野さん、大工原さん、野島さん、辻井さん、
お目に留めていただきありがとうございます。励みに致します。



日向ぼこドーナツの穴食ひ残す  直美

ドーナツの穴は食べられるのかと哲学的な諮問。
高井 直美 北野 和良さん、選とご鑑賞を頂きありがとうございます??♪
どうぞ良い一日を!



明日ありと想ひ仕舞ひぬ落葉掃く  栄太郎

今日できることは明日に回すなという箴言もある。
桑本 栄太郎 北野さん・・・大変有難う御座います!!。
団地の庭を掃除のおばちゃんが毎日掃いています。掃いたあとから
又落葉が散り、掃き続けています。明日も同じような光景であろうなあ〜!
と眺めて居ました。





(11/12)


ざらついた粒子の荒い冬の空   眠兎

冬の夜空を眺め、ざらついた粒子と比喩したところがユニークだ。
河辺 伸一 北野さん。、こんばんは、
特選に選んで頂いてありがとうございます。
すいません、全てのコメントが見れない状態で、
何故なのか解らないですが、アップデートしてからちょっとおかしいです。



(並選)


冬めきて樽眠りたる樽の蔵  夢積

コロナ禍で日本酒の売れ行きもはかばかしくなく、
去年の酒がまだ樽に残っている。
Mutumi Shinogi 北野 和良さんありがとうございます。



人生は旅寝の途次や亜浪の忌  栄太郎

臼田亜浪の忌に人生とは何かと考えた。
桑本 栄太郎 北野さん、辻井さん、小口さん・・・
一昨日11月11日は臼田亜浪の忌日でしたね?
余り有名とは言えないものの、虚子らの新興俳句に異を唱え、
自然回帰の写生句を主に、実に堂々とした句柄でした。



三密となれど欠かせね炬燵かな  一路

日本の冬に炬燵は欠かせない。たとえ三密になろうとも。
辻井市郎 北野 和良さん、ありがとうございます?
励みに致します





(11/11)


冬の空朝の空気の凛として  夢積

朝の気温が低くなり空気も凛としてきましたね。
Mutumi Shinogi 北野さん特選ありがとうございます。



(並選)


大熊の踊り軽々冬北斗   亜仁子

ああ熊座の形を大熊の踊りと見立てた想像力。



足早を呼び止めるごと石蕗の花   昼顔

綺麗な石蕗の花が、そんなに急がずに観ていってくださいと呼びかける。
岩永静代 和さん、おとりいただき、ありがとうございます??!
鮮やかな黄色ですが、どこかひっそりとした面影の石蕗の花。



踏みしだく桜紅葉の痛ましく  栄太郎

、並選に頂きます。
桑本 栄太郎 北野さん・・・大変有難う御座います!!。
一年に二度綺麗な桜紅葉を踏む事は、心が痛みます。





(11/10)


花柊古布よみがえる針運び  美遥

古い着物をほぐし、新しく縫い直す。思い出がまた蘇るようだ。
Biyou Utashiro 北野 和良さん、ありがとうございます



(並選)


椅子の位置冬陽の当たる位置に置き  夢積

寒くなると陽射しが嬉しい。
Mutumi Shinogi 北野さんありがとうございます。



溝川の瀬音早きや芋水車  栄太郎

溝川の芋水車、古い日本の伝統だ。
桑本 栄太郎  北野 和良さん・・・大変有難う御座います!!。
住まいのあります、京都洛西は小高い丘となっております。
山すその村まで行けば、今でも芋水車が見られます。
良く考えられた生活の知恵の伝統ですね!。



初冬や風を産みたる赤城山  泰與

関東のからっ風は赤城山に始まる。
小口 泰與 北野 和良様 有難う御座います。大変嬉しいです。





(11/09)


賽銭が箱の底打つ留守詣  夢積

コロナで参拝客も少なく、お賽銭は底板にぶつかり乾いた音を。



(並選)


冬ぬくし辻の名前は南茶屋  栄太郎

京都らしい名前。
桑本 栄太郎 北野さん、小口さん・・・大変有難う御座います!!。
京都郊外洛西の田園の光景です。田道を彼方此方縦横に散策しています。
先日の小春日和の散策では、とある辻に「南茶屋」と有り、昔の名残を想いました。



冬ざれや筑波の峰の尖りたる  滿

筑波の峰は晴天に突き刺さるように聳えている。
杉山 満 北野 和良さん、並選にお取り頂き有難う御座います。
気温と共にくっきりと男体女体尖ります( ??? )



木枯や赤提灯の震ふ路地  一路

路地の居酒屋の赤ちょうちんは木枯らしに震えている。
辻井市郎 北野 和良さん、ありがとうございます? 励みに致します





(11/08)


干し大根ドガの踊り子足ふたつ  眠兎

干し大根を見るとドガの踊り子の足を思い出した。取り合わせが面白い。
河辺 伸一 北野さん。こんばんは、
特選に選んで頂きまして、ありがとうございます。
はい。干し大根の干してある姿がラインランスの足のようで
バレーダンサーの足のように見えましたので。



(並選)


山里の坂の垣根やお茶の花  栄太郎

山里で白いお茶の花を見つけた。
桑本 栄太郎 北野さん・・・大変有難う御座います!!。
近在の山里には垣根にお茶の木を使用しています。今の時季ともなれば、
白い花が咲きとても良い風情です。



冬ざれや濡れて獣の寝息濃し  夢積

暗闇に獣が潜んでいるようだ。
Mutumi Shinogi 北野さんありがとうございます。



真新し茶室の助炭客を待つ  浩正

助炭を新しく整え客を待っている。
藤倉浩正 北野 和良さん。ありがとうございます。嬉しいです。





(11/07)


海路より稲佐の浜へ神在月  栄太郎

海神も出雲へお出ましに。神話のようですね。
桑本 栄太郎 北野さん・・・大変有難う御座います!!。
全国の神々が集まる出雲は「神在月」と云われますが、直ぐ近くの日本海に
稲佐の浜があり海路を採って来る神様もあるのでは?と想いました。



(並選)


初冬の柱の多き美術館  夢積

この美術館、どんな建物か気になります。
Mutumi Shinogi 北野さんありがとうございます。



夕さりの逆光浴びし尾花かな  泰與

尾花を逆光で見ると眩しく輝いている。
小口 泰與 北野 和良様 有難う御座います。大変嬉しいです。



遥かなる時空の中に小春かな  亜仁子

雄大な時空と小春の取り合わせ、お見事です。
Aniko Papp 選んでいただき、ご鑑賞、ありがとうございます。
嬉しいですね。





(11/06)


全身の関節鳴りて冬に入る   直

寒さが来ると体の節々が鳴るようだ。確かに。
大津留 直 北野 和良 さん、ありがとうございます。大変嬉しく存じます。



(並選)


足早に駆け抜ける日々冬近し  夢積

年の終わりの日々は早く過ぎ去りますね。



長き夜や貨物列車の長き音  栄太郎

貨物列車の長い音、長き夜と響き合いますね。
桑本 栄太郎 北野さん・・・大変有難う御座います!!。
貨物列車の車両は殊更長いようですね?真夜中に聞く、その通貨の音は
とても荒涼とした様を思い浮かべます。



爽やかや浮き浮き旅に出る用意  十河 智

旅行の制限も少し緩められ、ウキウキと旅の準備。
十河 トモ子 北野 和良さん、ありがとうございます。智





(11/05)


初時雨龍馬の像をよこなぐり   眠兎

高知の桂浜を思い浮かべました。
河辺 伸一 北野さん。こんばんは、
特選に選んで頂いてありがとうございます。



(並選)


石蹴って秋を散らして散歩道  夢積

中七秋を散らしてがいいですね。
Mutumi Shinogi 北野さんありがとうございます。



湯巡りの速き下駄音初時雨  一路

湯めぐりの途中時雨に会い思わず駆け出した。
辻井市郎 北野 和良さん、ありがとうございます?
城崎温泉の景です??  励み致します



どの枝も照葉となりぬ入日かな  栄太郎

並選に頂きます。
桑本 栄太郎 北野さん・・・大変有難う御座います!!。
紅葉の光景が増え、夕方の照葉の景色は得も言えぬ美しさですね!!。





(11/04)


秋深み人それぞれの回り道、  、夢積

人生とはいろいろと回り道をさせられるものだ。
Mutumi Shinogi 北野さん特選ありがとうございます。



(並選)


ひと風に木の実降るふる肩に背に  栄太郎

風で木の実が落ち、肩や背中に降ってくる秋だなあ。
桑本 栄太郎 北野さん、岩永さん、・大変有難う御座います!!。
団栗の実の落下も遅速がありますが、この時は風が吹き、
一斉に降るように落ちて来ました。



嵐さよならコンサート秋刀魚食ぶ  滿

「嵐」のさよならコンサート、解散は悲しいなあ。
杉山 満 北野 和良さん、並選にお取り頂き有難う御座います。
最後のコンサート配信されました。



水門の堰き止めてゐる秋思かな  祐

目に映るのは水門、堰き止めている秋思という発想の飛躍。
牧内 登志雄 北野さん、大工原さん、お目に留めていただきありがとうございます。
素敵な鑑賞のいただきありがとうございます。





(11/03)


駅で立つ女の太ももそぞろ寒  眠兎

ファッションのためなら冷たい風も何のその。
河辺 伸一 北野さん。こんばんは、
特選で選んで頂きありがとうございます。



(並選)


押印の要らぬ届け出文化の日   昼顔

脱ハンコ結婚届も離婚届も。
岩永静代 和さん、おとりいただき、ありがとうございます??!
私の勤務先は内科の診療所、処方箋には判子必須ですが、どうなるのでしょうね〜
お薬の袋にも調剤した薬剤師さんの判子がありますしねぇ…



ビル街のここに芒の二三本  十河 智

タンポポと同じ生命力の強い芒。
十河 トモ子 北野 和良さん、ありがとうございます。智



女子会と云えば事足る神の旅  栄太郎

女神様も出雲へと。
桑本 栄太郎 北野さん・・・大変有難う御座います!!。
世のご婦人たちもそれなりのご年齢となれば、何でも「女子会」
と云って自分が』楽しむばかりのようです。





(11/02)


穂すすきのはらりと解け紫に  栄太郎

穂すすきの蕾が解けると紫色の穂になる、細やかな観察力。
桑本 栄太郎 北野さん、辻井さん、・・・大変有難う御座います!!。
芒の穂の解け始めは、ぬめりとした紫色ですね?
ここ数日の好天に川べりを散策していて、
気づきました。日毎に深まり行く秋を実感の時です。



(並選)


祈祷にも飴の気になる七五三  一路

千歳飴をもらった子どもさんは飴が気になって祈祷は上の空。
辻井市郎 北野 和良さん、ありがとうございます?
千歳飴は祈祷の後にもらえるんですが、祈祷所にある千歳飴が気になって
孫はそちらばかり見ておりました



北風に向かふ「ぬりかべ」父の貌   昼顔

妖怪「塗り壁」にふと父の顔を見た。
岩永静代 和さん、おとりいただき、ありがとうございます??!
はい!今回、妖怪の句を詠むに当たって、それぞれの背景を見てみました。
みんな、それなりにあるんですよね…水木しげるさんは、深いなあと、思いました。





(11/01)


秋懐や鈴の緒のなき上杉社  浩正

コロナ対策のため、たくさんの参拝客が触る鈴の緒を取り外す苦心の策。
藤倉浩正 北野 和良さん。特撰ありがとうございます。
未だコロナ治まらず。神鈴の音のない社は寂しいかぎりでした。



(並選)


敬語抜くら抜き言葉や九月尽   夢積

近頃の若者言葉は乱れている。
(季語は十月尽の方が良さそうです)
Mutumi Shinogi 北野さんありがとうございます、スマホ故障で一日休みました。



京なれや竹の結界置かれ秋  栄太郎

高級茶屋・一力亭の結界。
桑本 栄太郎 北野さん、小口さん・・・大変有難う御座います!!。
祇園花見小路にありますお茶屋の「一力亭」は入り口に暖簾だけでしたが、
嘗て中国からの観光客が中に入り込む為現在は、竹の結界が置かれています。
又、花見小路の所々に置かれている「カラーコーン」も竹の籖(ひご)で
被われています。その光景を眺めるたびに、「さすが京都」と想います。



フレッシュな風味楽しむ新酒かな   亜仁子

蔵元は新しい風味の酒造りに挑戦しています。
Aniko Papp 選んでいただき、ご鑑賞、ありがとうございます。
嬉しいですね。