俳句鑑賞文(復刻版)    2020 June       0 トップへ   






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曇天に気炎吐きをり凌霄花  真波

ぐんぐんと蔓を伸ばす凌霄花、朱い気炎吐きの措辞がお見事です。
石井 真奈美 北野 和良さん、特選にお選びいただきありがとうございます??



(並選)


白粥に梅干一つ梅雨の風邪   夢積

夏風邪に梅干し入りのお粥、どうぞお大事に。
Mutumi Shinogi 北野さんありがとうございます。



エアロビの鏡に跳ねる蟇   慢鱚

運動不足解消にエアロビ。鏡に映る姿はまるで蟇だ・・・
大工原 一彦 北野 和良さん。ご選句ありがとうございます。自虐です



歩みゆくほどに育つや雲の峰  栄太郎

目の前でぐんぐん育つ入道雲。
桑本 栄太郎 野島さん、北野さん、・・京都洛西には直ぐ近くに京西山があり、
散策ウオーキングの時は何処からでも眺められrます。
勢いのある雲の峰は、時間とともに育っているように感じます。





(6/29)


一幅の句仏の書や夏座敷   夢積

夏座敷 に一幅の書、何が書かれているのか気になりますね。
Mutumi Shinogi 北野さん特選ありがとうございます。



(並選)


黒い肌甘みは強きさくらんぼ   慢鱚

アメリカン・チェリーのことかと思えるが、もっと意味深な読みが必要か?
大工原 一彦 北野 和良さん。ご選句ありがとうございます。
アメリカの警官の問題を暗示してます。



夕立や自粛解除の人走る  十河 智

街を歩く人が増え、夕立に慌てて走る。
十河 トモ子 北野 和良さん、ありがとうございます。智



青空も入れて撮りたり合歓の花  栄太郎

ピンクの合歓の花が青空に映えますね。
桑本 栄太郎 北野さん、小口さん、杉山さん・・・大変有難う御座います!!。
昨日散策にて眺めました池公園の合歓の花は、花色が大変濃くて美しく、
思わず携帯で写真を撮りました。





(6/28)


病葉や伊勢型紙の元祖とや   夢積

千有余年の歴史を誇る伝統的工芸品、そのルーツは病葉?
Mutumi Shinogi 北野さん特選ありがとうございます、
今は亡き友人の型彫師に聴いた話しです。



(並選)


梅雨深し長蛇の先に教習車   夢見昼顔

渋滞の先頭車は誰だ? と不思議に思う。
岩永静代 和さん、おとりいただき、ありがとうございます??!
40手前で車の免許を取得した私は、最初は、雨の日が怖くて、
ホントにのろのろでした。きっと、私の後ろにも、長い列ができていたと思います。
今では、なんで、こんなに渋滞してるの?!と、身勝手なものです…



宝石に舌鼓打つ桜桃  亜仁子

つやつやと光る桜桃、まるで宝石のようだ。
Aniko Papp 選んでいただき、ご鑑賞、ありがとうございます。
嬉しいですね。



雨降るや飛び火のやうにざくろ咲く  栄太郎

ザクロの花を飛び火に見立てて面白い。
桑本 栄太郎 北野さん、岩永さん、・大変有難うございます!!。
直ぐ近くの公園にざくろの木があります。散策に出かけ、帰宅の途中に
必ず眺めています。鮮やかな緑の中に緋色のざくろの花を、
何に喩えれば良いかといつも考えていました。ざくろの花の句も
数度数えていますが、なかなか納得しませんでした。そうだ!!。
あの緋色は燃え盛る炎の飛び火の色だ!と気づきました。





(6/27)


穴子燒く今日は純米吟醸酒  祐

焼き穴子を当てに純米吟醸酒、なにかめでたいことでも?
牧内 登志雄 北野さん、特選ありがとうございます。
術後順調に回復している 年若い身内の早い退院を願って。



(並選)


新茶の封月命日に合わせ切る    夢積

新茶の封を切りまず一番に仏前に。
Mutumi Shinogi 北野ありがとうございます、
一日一句に投稿したのですが消えていました。



夜濯ぎのポッケの底に鳴るおもちゃ  霜魚

子どもさんの大事なおもちゃ、壊さぬように。
佐藤文彦 北野 和良さん、お選びいただきありがとうございます。
嬉しいです??



荒梅雨やアガパンサスの愁ひをり  栄太郎

満開のアガパンサスに無情の雨が。
桑本 栄太郎 大津留さん、北野さん・・・大変有難う御座います!!。
最近は至る所で見かけるようになりましたアガパンサスです。
ヒガンバナ科とも云われ、青い色の花は愛の花とも云われているようです。
しかし、小生は時によってあれは「コロナ禍や悪政を愁う色」とも思う事があります。





(6/26)


砂日傘距離を保つといふによく  十河 智

大きな砂日傘、おのずからソーシャルディスタンス。
十河 トモ子 北野 和良さん、ありがとうございます。
若いグループにはだめでしょうね。智



(並選)


信長の伊勢攻の寺青田中   夢積

兵どもが夢の跡に青田風が吹き抜ける。
Mutumi Shinogi 北野さんありがとうございます。



梔子の花の香りや在るを知る  栄太郎

強い花の香り、これは梔子の花だ!
桑本 栄太郎 北野さん・・・大変有難う御座います!!。
散策の途中に、甘い香りに気付き、きょろきょろ辺りを探しました。
塀の中に梔子の花が満開のお家がありました。



ひと花に雫はひとつ庭石菖  真波

庭石菖の群生、一つ一つの花に雫が。
石井 真奈美 北野 和良さん、ご選句ありがとうございます。
小さな小さな可愛いらしい花ですね^ ^





(6/25)


あめんぼの園児ら来れば跳ねて見せ  栄太郎

アメンボにそんな気はないが、熱心に見入る園児との対比が愉快。
桑本 栄太郎 北野さん・・・大変有難う御座います!!。
朝の散策ウオーキングの途中、保育園児のお散歩に出会いました。
池公園の小川に保母さんと4〜5人の園児が集まり、水落場を眺めていました。
その時保母さんが「ほら見てごらん!あめんぼだよ!」と語り掛けました。
あめんぼが喜んで跳んだものと、想いました。



(並選)


背泳ぎの空へ近づく浮力かな    一路

空へ近づくの措辞が面白い。
辻井市郎 北野 和良さん、ありがとうございます?
ご鑑賞も嬉しいです??



駅前の雑貨屋実梅売り始む   夢積

日常に季節を切り取った句。
Mutumi Shinogi 北野さんありがとうございます。



値札見ていつたりきたりさくらんぼ   滿

買おうかどうしようか、庶民ですね〜
杉山 満 北野 和良さん、お取り頂き有り難う御座います。
励みになります。山形産は高いので???





(6/24)


汁飛ばし完熟トマト丸噛り   一路

もぎたての完熟トマトにがぶりと齧りつく、美味しそうですね。
辻井市郎 北野 和良さん、特選、ありがとうございます??励みに致します??
トマトの丸噛り、半世紀前、トマトはおやつの一つでした
今のスーパーのトマトより、大きくてかなり酸っぱかったと思います
今のトマトはフルーツみたいですね



(並選)


ミルクロード風が風追う青田波   夢積

ミルクロードのドライブ、両側には田園が広がり・・・中七に躍動感が。
Mutumi Shinogi 北野さんありがとうございます。



倒立の真白き素足支へたる   夢見昼顔

倒立する娘の白い足を支える・・・ちょっと危ない景色。
岩永静代 和さん、おとりいただき、ありがとうございます??!
倒立ですからね(笑)倒立!!



七夕に君は髪切る唐突に  眠兎

なにかドラマが始まりそう。
河辺 伸一 北野さん。おはようございます。ありがとうございます。





(6/23)


夕立や洗車を見張る神がおり   淳

いたずら好きの神様という空想が楽しい。
京谷淳 北野 和良さん、ありがとうございます。自然には敵いません。



(並選)


節白く衣脱ぎ棄て今年竹  栄太郎

ぐんぐんと勢いよく伸びる竹、中七の描写が見事。
桑本 栄太郎 北野さん、牧内さん・・・大変有難う御座います!!。
京都郊外洛西は山城筍の名産地です。住まいの近くには竹林が至る所にあり、
散策の途中によく見かけます。今ではすっかり枝も生え、竹林の一員と
なっています。わずかに節の白さと、下方に皮を脱ぎ棄てています。



クレーンで網干す港梅雨明けぬ    夢積

梅雨が開けいよいよ漁も本格的に始まる。
Mutumi Shinogi 北野さんありがとうございます。



藻の花や目立たぬことの潔さ   公彦

目立たなくても誠実にがモットーですね。
大津留 公彦 北野 和良さん、有り難うございます。





(6/22)


梅雨晴間一句を記す反古の裏   夢積

思いついたら忘れないうちにメモ書きに。
Mutumi Shinogi 北野さん特選ありがとうございます。



(並選)


花びらのひとつとなりぬ夏の蝶  栄太郎

蝶が花びらに化身して。
桑本 栄太郎 北野さん、岩永さん、杉山さん・大変有難う御座います!!。
散策に出かければ今の時季は沢山の夏蝶を見かけます。その中に
白シジミチョウでしょうか?小さな蝶が花に止まり、
じっと花びらのように固まっていました。



空に色返しあじさゐ褪せゆけり  直美

空に色を返すという発想、ユニークですね。
高井 直美 北野さん、おはようございます。
ありがとうございます??。そう言って頂いてとても嬉しいです。
どうぞ良い一日をお過ごしください



もう一軒寄らうだなんて藍浴衣  千秋

そんな風に誘われたら断れませんね。
中野千秋 和良さん、選んでいただいてありがとうございます。





(6/21)


人の字の自分はどっちさくらんぼ  雅典

人の字は人と人とが支え合っている形。自分は支えているのか支えられているのか?
工藤 雅典 北野和良様。特選にお取りいただきありがとうございます。
とても嬉しいです。また、素敵なご鑑賞、ありがとうございます。
人という字はとても奥が深く感じられます。



(並選)


何時もの刻何時もの汽笛梅雨晴間   夢積

いつもの時刻に汽笛が聞こえる。世間は順調だ。
Mutumi Shinogi 北野さんありがとうございます。



水を打つ飛行機雲の先めがけ  紀宣

打ち水の水を高く高く。飛行機雲への大げさな措辞が面白い。
つちたに jt 純一 北野さん、並選に選んで頂きありがとうございます。
又素晴らしい鑑賞ありがとうございます。嬉しいです



緑蔭の高き梢や空の青  栄太郎

緑陰に樹々を見上げると梢の先に青い空。
桑本 栄太郎 北野さん、辻井さん・・・大変有難う御座います!!。
朝のウオーキングも日毎に暑くなり、出来るだけ木蔭を歩いていますが
両側にとても樹木の高い舗道があり、見上げながら歩いています。
天辺の高い所に青い空が所あります。





(6/20)


西施とはたれをいふやらねぶの花  栄太郎

古代中国の伝説の美女・西施の思いを馳せる。
桑本 栄太郎 北野さん・・大変有難う御座います!!。
合歓の花が至るところに盛りとなりましたね?。 この花は中国古代
「春秋戦国時代は」に、戦いに敗れた越王勾践が、呉王夫差に
絶世の美女西施を送りました。骨抜きにされた呉王夫差にちなみ
「傾城の美女」とも云われ、その嫋やかさにより「西施が花」
とも云われたようです。合歓の花を見るにつけても、
その様子に「なるほど!」と想いばかりです。



(並選)


深き夜を纏いて咲う濃紫陽花   白日

夜を纏いてがいい。妖艶な女性のイメージが浮かびました。
齊藤祐一 北野 和良さん、ありがとうございます(^^)
アナベル なども綺麗ですが、最近、あの濃紫陽花の深々とした
紫の艶に惹かれます。



父の日の夕餉のコップ五増え    夢積

父の日の食卓に五人のお客さま、賑やかで楽しそうです。
Mutumi Shinogi 北野さんありがとうございます。



団扇より母の匂ひの風来たる   夢見昼顔

団扇の風にお母さまを思い出す。
岩永静代 和さん、おとりいただき、ありがとうございます??!
はい。母であり、小さい頃の暮らしであったり〜





(6/19)


水羊羹芭蕉贔屓が集まって  眠兎

俳友が集まって芭蕉談義をしながら水羊羹。楽しいひと時。
河辺 伸一 北野さん。こんばんは。
特選に選んでいただきましてありがとうございます。
はい、まさにそんな風景を切り取りました。



(並選)


七変化ローカル線の錆匂ふ   夢積

ローカル線には鉄の匂い、車窓には紫陽花の花が見える。
Mutumi Shinogi 北野さんありがとうございます。



キスをする口にて含むさくらんぼ  千秋

サクランボを食べながら唇に意識が・・・キス・・・
中野千秋 和良さん、ありがとうございます



跳びすさる蠅虎(はえとりぐも)と遊びけり  栄太郎

蠅虎の捕虫動作は面白く見ていて飽きない。
桑本 栄太郎 北野さん・・・蜘蛛の巣が無い蠅虎の生態は
ユニークですね? 後ろの跳び退る動作の何と早い事!!。
見つければいたずらしながら、遊んでいます。





(6/18)


花合歓や雨の木蔭にけぶりをり  栄太郎

雨の木蔭にけぶるように咲く合歓の花、風情がありますね。
桑本 栄太郎 北野さん・・・特選にお選び頂き、嬉しいコメントも
頂戴しまして大変有難う御座います。雨が降る出しそうな朝、傘を持って
散策に出かけました。公園の中に合歓の花が咲き、雨にけぶるように咲いていました。



(並選)


蟻地獄一進一退見習いて   夢積

蟻地獄に落ちた蟻のあがき、我が人生に似て。
Mutumi Shinogi 北野さんありがとうございます。



風鈴の響き肴に独り酒   一路

風鈴相手に独り酒、これもまた良し。
辻井市郎 北野 和良さん、ありがとうございます?
夜の街に出たいのはやまやまですが、
ご時勢独りちびちびやるのも乙なもんですね??



蛍狩光の波に願ひ事   亜仁子

光の波がとてもいいです。
Aniko Papp 選んでいただき、ご鑑賞、ありがとうございます。
嬉しいですね。





(6/17)


独り身の勝手気儘の梅雨の旅   夢積

独り身なればこそ勝手気儘に旅に出る。
Mutumi Shinogi 北野さん特選ありがとうございます。



(並選)


梅雨寒やコロナと共に生きる日々   一路

何年か先にそんな年もあったねと思い出す句。
辻井市郎 北野 和良さん、ありがとうございます??
本当にコロナには困りますね
早くいい薬が出来て、安心して生活できるように願います



人波を嘆く夜の街心太  泰與

夜の街に人並みが戻るがそれも痛し痒し、クラスターが怖い。
小口 泰與 北野 和良様 有難う御座います。大変嬉しいです。



雨の日のつづき晴れたり濃あぢさゐ  栄太郎

たまの晴れに濃あぢさゐが活き活きと。
桑本 栄太郎 北野さん・・・大変有難う御座います!!。
近畿地方は入梅後連日雨が降り、散策に出かけられませんでしたが
数日後には紫陽花の紺色が更に濃くなっていました。





(6/16)


嘘嘘嘘嘘と虚しき事よ不如帰  夢積

ホトトギスの鳴き声は何故か悲しそうに聞こえる。
Mutumi Shinogi 北野さんありがとうございます。



(並選)


海亀の涙か浜の湿りけり   公彦

浜辺に産卵に来る海亀、その涙で浜が湿ると感じる優しい作者。
大津留 公彦 有難うございます。



咲きのぼり仕舞ひ近きや立あふひ  栄太郎

立葵の花は下から上へと順に咲いていく。
桑本 栄太郎 北野さん、小口さん・・・大変有難う御座います!!。
入梅後、数日間雨が降り歩きに出れず、その後出かけましたら、立葵の花が
上まで咲き上っていました。立葵は下から咲き上り上まで来れば
梅雨が明けると云われています。梅雨明けも間近と想いました。



村岸へ葬儀の列や破れ傘  霜魚

村岸に葬儀の列、まつでヤブレガサが咲いているようだ。
佐藤文彦 北野 和良さん、お選びいただきありがとうございます。
嬉しいです。





(6/15)


幼子のバァするやうに立葵  真波

立葵の花が幼子のバァに見えたという面白い発見。
石井 真奈美 北野 和良さん、特選にお選びいただきありがとうございます。



(並選)


羊羹を真っ直ぐに切る涼しさよ   眠兎

真っ直ぐに気持ちよく切れると涼しさが。
河辺 伸一 北野さん。こんばんは。ありがとうございます。



甘き香の風に寄り添ふ忍冬花  栄太郎

忍冬の花の香り、いい散歩道ですね。
桑本 栄太郎 北野 和良さん・・・大変有難う御座います!!。
散策の途中に良い香りの花を見つければ、必ず匂いを嗅いでみます。
忍冬の花だけではなく、泰山木の花、梔子の花なども良い香りですね!!。



蝸牛我柩負ひ死出の旅   夢積

棺背おいて、人も同じ運命でしょうか。





(6/14)


朝刊に折り畳まれし梅雨じめり    夢積

朝刊を開くと梅雨じめり が匂い立つ。中七が素晴らしい。
Mutumi Shinogi 北野さん特選ありがとうございます。



(並選)


蛍見や幼子の手が追う光  雅典

手が追う光に臨場感がいっぱい。
工藤 雅典 北野和良様。並選にお取りいただきありがとうございます。
また、ご鑑賞もありがとうございます。以前のように、
日本の至る所で蛍が見れるようになったら、と思います。



各棚に人ら小さく田植かな  直

棚田に苦労しながら田植えをする人たち。
大津留 直 北野 和良 さん、ありがとうございます。嬉しく存じます。



雨音の止めば目覚めり梅雨深し  栄太郎

目覚めれば雨は止んでいるようだが梅雨は深い。
桑本 栄太郎 福井さん、北野さん、岩永さん、Mutumi Shinogiさん、杉山さん
大変有難う御座います!!。近畿地方に梅雨入り宣言が出された途端、
連日の雨模様です。夜降る事も多く、雨音を聞きながら眠っていますと
、雨が止み静寂になれば夜中でも目が覚める事があります。
それ程、降り続く雨でした。





(6/13)


蜘蛛の井の雨散りばめてレインボー   夢積

蜘蛛の囲に雨粒がくっつきまるで虹のように輝いている。
Mutumi Shinogi 北野さん特選ありがとうございます。



(並選)


十薬や弓道場の弦の音  浩正

破邪の弓音と季語が響き合っている。
藤倉浩正 北野 和良さん。ありがとうございます。嬉しいです。



外出に飛び跳ねる子ら雲の峰  双葉

自粛が緩められ外遊びが出来るようになり、大はしゃぎの子どもたち。
新名勝之 ありがとうございます。外出の期待感を季語に託しました。



田舎よりエリザベスてふメロン届(つ)く  栄太郎

エリザベスという名前のメロン、当県ではイバラキングがブランドです。
桑本 栄太郎 北野さん・・・大変有難う御座います!!。
亡くなった母の実家の従姉妹より送って来ました。
真ん丸なソフトボールを少し大きくしたような黄色いメロンです。
上品な甘さが売りのようです。





(6/12)


追伸に釘さす一語暑中見舞  美遥

追伸の一語、何だったのか想像が膨らみます。
Biyou Utashiro 北野 和良さん、ありがとうございました



(並選)


若鮎の光転げて石かじり   夢積

若鮎が石の周りを泳ぎ、光を反射している。
Mutumi Shinogi 北野さんありがとうございます。



あぢさゐの雨のしとどや紺の色  栄太郎

雨の日の紫陽花は一段と鮮やかで艶っぽい。
桑本 栄太郎 北野さん・・・大変有難う御座います!!。雨のお友達に
紫陽花が大喜びです。雨に濡れて、紺色が一段と濃くなって来ました。



落ち梅の匂い芳し今朝の晴れ  骨々

夜の風で落ちた実梅が芳しい香りを、見上げると晴天が。
飯沼 鼎一 北野様 ご指導くださり有難うございました。





(6/11)


散るすべを知らず黒穂の錆ゆけり   夢積

病害で黒穂となった麦の穂、朽ちるのを待つのみか。
Mutumi Shinogi 北野さん特選ありがとうございます。



(並選)


七色の浄土となりぬ紫陽花寺   一路

紫陽花寺に色とりどりの七変化、まるで極楽浄土のようだ。
辻井市郎 北野 和良さん、ありがとうございます?
実は鎌倉の長谷寺のホームページを見て詠みました??
北野 和良 やはりそうでしたか。
鎌倉の長谷寺、東京の高幡不動尊など私も大好きです。



かく多き死者の名を染め花梯梧  直

沖縄の慰霊碑だろう。花梯梧が静かに見下ろしている。
大津留 直 北野 和良さん、ありがとうございます。嬉しく存じます。





(6/10)


議事録の無き会議とや夏の冷え  栄太郎

公式の会議なのに議事録を残さないとは!
桑本 栄太郎 北野さん・・・特選一句にお選び頂き、
共感も頂きまして大変有難う御座います!!。政府のコロナ対策専門家会議は
議事録も無いと云う事です。第2波の襲来の時に資料として
備えなければとしてならないのに、信じられないほどの「出鱈目さ」です。



(並選)


地図で追う奥の細道梅雨籠り   夢積

奥の細道を地図で追尾する。江戸を出て陸奥へ、折り返して近江へ。
Mutumi Shinogi 北野さんありがとうございます。



人相の俄かに悪く夏帽子  茂

帽子は格好良いのにどうして俺には似合わないのか!
伊藤 茂 北野 和良さん、ありがとうございます。



時の日や喋る家電のそこかしこ   夢見昼顔

家電も賢くなりましたね。
岩永静代 和さん、おとりいただき、ありがとうございます??!
よくしゃべりますよね(笑)
最近、時計がなくても、過ごせるんじゃないかって思うくらいです(笑)





(6/09)


チヌ下げて声が先来る漁師町   夢積

友の漁師が大きなチヌが釣れたぞーと大声で。
Mutumi Shinogi 北野さん特選ありがとうございます。



(並選)


サングラス掛けて躓く朝の道  栄太郎

陽射しを避けるためサングラスを掛けたが、視界が暗く小石に躓いた。
桑本 栄太郎 北野さん、杉山さん・・・大変有難う御座います!!。
日毎に暑くなり眩しさもあって朝の散策にはサングラスをかけています。
木下闇の道を行けば、木の根の張り出しによく躓き一人で苦笑いしています。



河鹿鳴く鉄幹晶子の夜深し   公彦

鉄幹晶子のお忍びの宿。
大津留 公彦 北野 和良さん有難うございます。
私は河鹿と言えば京都 清滝 ますや旅館を思い出します 。
明治三十四年、与謝野晶子と鉄幹の燃えるような恋の舞台となった清滝。
晶子は、みだれ髪の中でこんな歌を詠んでいます。
ほととぎす 嵯峨へは一里 京へ三里 水の清滝 夜の明けやすさ(みだれ髪)



ふつくらと青岸渡寺の実梅かな  直

西国33観音の一番寺・青岸渡寺に実梅が。
大津留 直 北野 和良 さん、ありがとうございます。嬉しく存じます。





(6/08)


青年のいのち恥ずかし栗の花  栄太郎

栗の花はどうしてあの匂いを出すのでしょうか?
桑本 栄太郎 北野さん・・・大変有難う御座います!!。
物心ついてより、想い出す栗の花の匂いです。今の時季の栗、椎、櫟
などの堅果植物の花の独特な匂いですね!!。



(並選)


夏潮へ熱き眼差し龍馬像   一路

遍路で桂浜を歩いたことを思い出します。
辻井市郎 北野 和良さん、ありがとうございます?
昨年行った桂浜を思い出して、詠んでみました



まくなぎや思い出したる編頭痛    夢積

まくなぎと偏頭痛、面白い取り合わせですね。
Mutumi Shinogi 北野さんありがとうございます。



新妻の見てるレシピや冷奴   慢鱚

微笑ましいです。
大工原 一彦 北野 和良さん。ご選句ありがとうございます。
とても嬉しいです





(6/07)


子規庵の絵画めく窓花ふくべ  美遥

子規庵の借景の窓に瓠の花が、まるで一幅の絵のように。
Biyou Utashiro 北野 和良さん、ありがとうございます



(並選)


コロナ禍やどくだみの香を軒に釣り  夢積

嫌な匂いのどくだみの葉、軒に吊るしてコロナ避けに。
Mutumi Shinogi 北野さんありがとうございます。



飛魚は風の魚よ波立てり  眠兎

波立つ界面を飛魚の群れが走る、まるで風の魚のようだ。
河辺 伸一 北野さん。こんばんは。ありがとうございます。



あめんぼの堰に至るやあはてをり  栄太郎

流れに遊ぶあめんぼう、流れが堰に差し掛かり大慌て。
桑本 栄太郎 北野さん・・・大変有難う御座います!!。
まったくその通りの句意のコメントをいただき大変うれしく想います。
小川のあめんぼの光景はしばらく眺めていても、少しも飽きが来ませんね!!。
流され堰に差し掛かれば、大慌てで上流へ走ります。





(6/06)


荒浪は地球の呼吸青嵐   夢積

地球の呼吸、スケールの大きい句景です。
Mutumi Shinogi 北野さんありがとうございます。



(並選)


螢舞ふ闇にタクトを振る如く   一路

蛍の飛跡とタクトの軌跡。面白いはっけんですね。
辻井市郎 北野 和良さん、ありがとうございます?
螢の光がふわりふわり、まるで滑らかにタクトを振るようです??



池巡る休まずヤンマ飽きもせず  骨々

行ってはまた戻る、ヤンマは休みなく。
飯沼 鼎一 有難うございます。



一動作ごとの気合ひや溽暑来る  栄太郎

真夏日となり、ちょっと動くにも気合を入れなくては。
桑本 栄太郎 北野さん・・・大変有難う御座います!!。
ここ数日関西は気温が上がり、昨日6日は32・8度まで上がりました。
湿度も高く、一動作ごとに「よいしょ!よいしょ!」の連続です。





(6/05)


さなぶりや婆の酔ひたる安来節  栄太郎

安来節のひょうきんな踊り、お婆さまの昔とった杵柄。
安来節のひょうきんな踊り、お婆さまの昔とった杵柄。
桑本 栄太郎 辻井さん、北野さん、杉山さん、岩永さん・・・
大変有難うございます!!。子供の頃の田舎の光景ですが、
昔の田植えは「手植え」でした。「結」の制度もありお互いの助け合いの上行い、
田植えが終われば「さなぶり」です。御馳走を食べ、お酒も飲んで祝いました。
助け合って良く働き、楽しむときは心から楽しみ時には安来節も出ました。



(並選)


球体の海ある空に昼花火   夢積

水平線が曲がって見えるほどの広い海の空に花火。
Mutumi Shinogi 北野さんありがとうございます。



裸婦像の鋼の肌の暑さかな   緋路

鋼の肌に着目した観察眼。
佐伯 文博 北野 和良様、お採りいただきありがとうございます。
とても嬉しいです。



ウイルスより毒ある政治五月闇  真波

おっしゃるとおり。





(6/04)


梅雨寒や電車寡黙を吐き出せり   夢積

電車を降りて黙々と職場へ向かう人の群れ。寡黙を吐き出す決まりました。
Mutumi Shinogi 北野さん特選ありがとうございます。



(並選)


牛の尾の蠅と戯る如きかな  俊彦

牛は尻尾で蝿を追う、まるで戯れているように。
鎌田 俊彦 北野 和良さん、有難うございます。



球児らの見果てぬ夢や破れ傘   一路

夏の甲子園が中止となり目標を失った球児たち。
辻井市郎 北野 和良さん、ありがとうございます?
せめて県大会位はさせてあげたいと言う動きがありますけど・・・
他の部活も何とかしてやって欲しいです



緑蔭の勤めのやうに歩む朝  栄太郎

日差しが強まり緑陰の有り難さが身にしみます。
桑本 栄太郎 北野さん・・・大変有難う御座います!!。
毎日の朝の散策兼ウォーキングも、日毎に暑くなり木蔭を歩いています。





(6/03)


さなぶりや据え膳並ぶ田の字間   一路

建具を外した大広間に膳を並べて慰労のさなぶり。
辻井市郎 北野 和良さん、ありがとうございます
半世紀前は農家にとって田植えと稲刈りは大事は作業でした
田植えは家族総出で親戚まで応援を頼んでしたものです
そして、田植えが終わればさなぶり(但馬ではさなぼり)として、
親戚を招いて慰労会をしました
今は田植え機で一人でも田植えが出来ますので、さなぶりもやりません
当然親戚付き合いも昔よりも薄くなりました。少々寂しいものがあります



(並選)


新緑に力を借りて一万歩  霜魚

1万歩、お疲れ様。
佐藤文彦 北野 和良さん、お選びいただきありがとうございます。
なかなか1万歩は遠いですね。



新品の靴跳び跳ねて六月かな   夢積

靴を新調、さあ勇んで散歩へ。
Mutumi Shinogi 北野さんありがとうございます。



ざくろ咲く木蔭に在りぬ太極拳  栄太郎

戸外での太極拳、距離も取れていいですね。
桑本 栄太郎 工藤さん、北野さん・・・大変有難う御座います!!。
太極拳流行りでしょうか?近在には公園が何か所にもあり、
木蔭の集い太極拳を行っているグループをよく見かけます。





(6/02)


ブティックに魔法の鏡走梅雨   千秋

試着して映すと少し細身に見える不思議な鏡。商売繁盛ですね。
中野千秋 和良さん、ありがとうございます??
まさに商売のための鏡です。



(並選)


青芒終生消へず頬の傷   夢積

子供の頃の頬の傷痕、薄くなったがまだ残っている。
Mutumi Shinogi 北野さんありがとうございます。



忽然と祈願の花火西の空  泰與

コロナ終息を祈って全国で無観客の花火打ち上げ。



お互ひの距離を目視や夏マスク  栄太郎

マスクをして社会的距離を確認し合う新生活習慣。
桑本 栄太郎 北野さん・・・大変有難う御座います!!。
ウオーキングなどで道端で他の人と出会えば、お互いにマスクを
つけている顔の目線が目視をしているかのように思ってしまいます。





(6/01)


水切りの子ら一列に夏の川   一路

子どもたちが岸に一列になり水切りを競っている楽しい景。
辻井市郎 北野 和良さん、ありがとうございます?



(並選)


我儘に生きて深山の時鳥   夢積

気ままに生きるホトトギス、まるで私のようだ。
Mutumi Shinogi 北野さんありがとうございます。



肩を寄す田の片隅や余り苗  栄太郎

畦に捨てられた余り苗、活かす道はないものか。
桑本 栄太郎 大工原さん、北野さん、岩永さん・・・大変有難う御座います!!。
田植えが終わり苗が余れば、田の片隅にまとめておくように植えられています。
植えた苗が大水によって流されたり、日照りで枯れてしまわない限り余り苗の出番はありません。
纏めて於かれているため、分結(株が増えること)も無く、秋になっても殆ど実ることはありません。
いわば、野球チームに喩えれば出番のほとんどない補欠のようなものです。
そのあたりに思いを馳せてみました。



垂涎の魚拓見せらる山女かな  泰與

山女の立派な魚拓、悔しく羨ましい。
小口 泰與 北野 和良様 有難う御座います。大変嬉しいです。