俳句鑑賞文(復刻版)    2019 August       0 トップへ   






(8/31)


ブランドを着てる案山子に野良着の子   慢鱚

案山子はブランドの着物、それを眺める子供は粗末な野良着、対比が面白い。
大工原 一彦 北野 和良 さん。特選にお取り下さりありがとうございます。
とても嬉しいです。



(並選)


移ろいは空に始まり鰯雲   夢積

中七は「空に始まり」ですね。
Mutumi Shinogi 北野さんありがとうございます、空に、です。



一斗樽幟はためき新走り   幸

酒蔵の表に一斗樽と幟が立てられ新酒をご披露。
Sachiko Yokoi Hayashi 北野 和良 様
お選び下さいまして有り難うございます!
伊丹は酒処、あちこちで新酒の振る舞いが有ります!
城下町の伊丹が華やぎを纏うひとときです!
白雪の樽の文字は頼山陽の筆になるとか.,,.,,.,,!



心地良き風はらみをり猫じやらし  栄太郎

風に逆らわず身を任せ気持ちよさそうな猫じゃらし。
桑本 栄太郎 北野さん、岩永さん・・・大変有難う御座います!!。
猫じゃらしは雑草ですが、季節感を良く表わせていますね?
ほんの少しの風さえ捉えて踊って居ます。





(8/30)


秋茄子や体内時計進みがち   夢積

秋茄子はどんな料理でも美味しい。感動を体内時計に擬えたところがユニーク。
Mutumi Shinogi 北野さんありがとうございます嬉しいです、夕餉が待ち遠しくて。



(並選)


すっぴんの肌理(きめ)こまやかや新豆腐  夢見昼顔

若い娘さんはすっぴんでも新豆腐のようになめらかな肌。
ああ、若さを取り戻したい。
岩永静代 和さん、ありがとうございます。全くぅ、、、。
しみ、しわ、たるみ、、、すっぴんなんて、世間様に見せられない。
あっ、誰も見てないかなあ(笑)



またひとつサドルを伸ばし夏終わる   慢鱚

子供の背丈がひと夏で10cmも伸びた。
大工原 一彦 北野 和良 さん
ありがとうございます。成長期の子にはびっくりします。



律の風良い事がありグレンリベット   俊文

北野 和良 並選に頂きます。どんな良いことなのか気になります。
河野 俊文 北野さん、ありがとうございます。
小さな喜びの積み重ねが大事ですね。
北野 和良 ご褒美のグレンリベット、豪勢ですね。(笑)





(8/29)


千枚を一氣に驅ける稲穂波  祐

千枚田の実りの風景が目に浮かぶ句。中七に勢いがある。
牧内 登志雄 昨日から丸一日ネット環境がなくてお礼が遅れてしまいました。
大工原さん、北野さん、野島さん、静代さん、千秋さん、ありがとうございます。



(並選)


浜茶屋を畳む夫婦や夏の果  夢積

長年夫婦で続けてきた浜茶屋を老齢のため畳むことにした夫婦の感慨。
Mutumi Shinogi 北野さんありがとうございます。



須磨寺の笛に合はすか鉦叩  夢見昼顔

源氏物語を思い浮かべる優雅な景色。
岩永静代 和さん、ありがとうございます。嬉しいです!



夜半忌の滝としおもふ豪雨かな  栄太郎

後藤 夜半の句「瀧の上に水現れて落ちにけり
(箕面の滝を詠んだものである)を下敷きに、北九州豪雨に思いを馳せる作者。
桑本 栄太郎 北野さん・・・大変有難う御座います!!。
後藤夜半の忌日には、折しも夜中から朝方にかけて滝のような豪雨でした。





(8/28)


分水嶺越えれば北は秋の空   夢積

分水嶺の山を眺めて秋の到来を感じる作者。
Mutumi Shinogi 北野さん特選ありがとうございます。嬉しいです。



(並選)


京なれや”ちくりんよし”と法師蝉  栄太郎

法師蝉の鳴き声を”ちくりんよし”と聞き取った作者。
桑本 栄太郎 北野さん・・・大変有難う御座います!!。
京都は嵯峨野路を初めとして竹と竹林でっ有名な所です。
法師蝉の鳴き声は小生には「ちくりんよし」と聞こえます。



七輪に昭和の狼煙秋刀魚焼く  たけし

七輪で秋刀魚を焼く。中七が面白い。
小林 たけし 北野 和良 さん ありがとうございます。
昭和の狼煙 消えない記憶です



冬瓜やごろつきのごと居座れり   真波

ごろつきとはよほど大きな冬瓜だろう。
石井 真奈美 北野さん、ご選句ありがとうございます。





(8/27)


秋落暉切絵にしたき太極拳   満徳

見事な太極拳の演舞、切り絵に残したいくらいだ。
(私も太極拳を習っているのでとても共感します)
永田 満徳 選んで頂きありがとうございます。
あの体全身を使った体操は実にユニークな動きで、しばらく眺めていました。



(並選)


手相見の前を幾度も秋日傘  夢見昼顔

手相を見てもらいたいけれど、悪い結果だと怖い。
どうしようかという心の迷いが上手に詠まれている。
岩永静代 和さん、ありがとうございます。
全くそのとおりのご鑑賞、嬉しいです!!



かまきりの淋しさゆえに鎌を挙ぐ  栄太郎

カマキリの孤独を喝破。
桑本 栄太郎 大工原さん、北野さん、岩永さん・・・大変有難う御座います!!。
不器用であり、孤高でもあるかまきりは、何故か自身にも通じるところがあり、
とても親しみを覚える昆虫です。



吹く風も打ちよす波も秋めきぬ   夢積

ようやく秋が見え始めましたね。
Mutumi Shinogi 北野さんありがとうございます。





(8/26)


手先まで伎藝天めく盆踊り   玉有良

指先にまで神経を張り詰めて踊っている娘さん。
小出有紀 北野さん、ありがとうございます



(並選)


秋刀魚焼く浦の路地抜け家路かな   夢積

今年の秋刀魚は不漁だと聞くが、この焼く匂いは絶品だ。
Mutumi Shinogi 北野さんありがとうございます。



大回転コース一面咲くコスモス   霜魚

冬のシーズンは大回転コースになる斜面、今はコスモスが満開だ。
佐藤文彦 北野 和良さん、 お選びいただきありがとうございます。
雪のないシーズンのスキー場の使い方がたくさんあります。
向日葵だったりコスモスだったり。(^∇^)



パトカーの音をけ立てて秋の暮  栄太郎

遠くに聞こえるパトカーのサイレン。
何かあったのだろうかと不安になる秋の暮時。
桑本 栄太郎 北野さん・・・大変有難う御座います!!。
この句は一昨日の日曜日の夕方、暴走バイクを取り締まる
パトカーが数台サイレンをけ立てて追い回していました。





(8/25)


眼前に四百の磴や秋遍路   夢積

四百の磴を飾る遍路の札所。どこのお寺だろう。
Mutumi Shinogi 北野さんありがとうございます。七十一番札所弥谷寺です。



(並選)


花白粉母さん役をとりあいぬ  夢見昼顔

白粉花で遊んだ幼き頃の思い出。
岩永静代 和さん、ありがとうございます。
はい!ままごとの母さん役は取り合い。白粉花の種の白い粉末のようなもので
(胚乳だとはあとから知りました(笑))、
お化粧する真似ができたんですよねぇ、お母さんは(笑)



迷走の南孤立へ威銃   慢鱚

韓国の政治の迷走を詠んだ句と見た。
大工原 一彦 北野 和良 さん。ありがとうございます。
北がしきりに威嚇してますね。



青き実の少し紅さす山法師  栄太郎

山法師の実が色づき始めた。
桑本 栄太郎 北野さん、岩永さん・・・大変有難う御座います!!。
昨日、バス停脇にある山法師の実が落ちていましたが、
うっすら赤くなって居ました。愈々秋の到来を感じました。





(8/24)


白雲の古城になびく藤村忌  栄太郎

千曲川旅情の歌(小諸なる古城のほとり 雲白く遊子悲しむ
〈島崎藤村〉を下敷きにした秀句。
桑本 栄太郎 北野さん・・・特選にお選び頂き、大変過分なる
コメントも頂戴しまして大変有難う御座います。まったくその通りで、
島崎藤村の有名な詩を下書きに、信州を思い乍ら作句しました。



(並選)


みそ萩や田川に並ぶいも車  泰與

農村の田園風景が目に浮かぶ。
小口 泰與 北野 和良 様 有難う御座います。大変嬉しいです。



独り飲むコーヒー窓に秋つばめ   夢積

朝の日課のコーヒー、窓にツバメが見えた。もう秋だなあ。
Mutumi Shinogi 北野さんありがとうございます。



説教のここが山場ぞへこき虫  俊彦

なにの説教かは分からないが、なんだか愉快になる句。下五が笑わせる。
鎌田 俊彦 北野 和良さん、ありがとうございます。





(8/23)


村の子の水彩画にある秋の声  慢鱚

夏休みの宿題の水彩画。村の秋が見事に写されている。
大工原 一彦 北野 和良 さん。ありがとうございます。
特選にお取り下さりとても嬉しいです。



(並選)


白桃やずつしり重き赤ん坊   千秋

大ぶりの瑞々しい白桃の実感が伝わります。
中野千秋 北野 和良さん、ありがとうございます



秋の海好きで凡凡浦に老ゆ   夢積

海辺に暮らす幸せがじんわり伝わってきます。
Mutumi Shinogi 北野さんありがとうございます。



太平の世の目覚ましや威し銃  栄太郎

秋の田に響く雀の威し銃。まるで太平楽を戒めるようだ。
桑本 栄太郎 北野さん・・・大変有難う御座います!!。
ここ数日、近在の山すそにある観光柿園より、未明に威し銃が鳴り響いて居ます。
山が近い為、猿、猪の出没が多く自動ガス鉄砲の威し銃です。
数キロ離れた我家でも朝方目覚める程ですから、
近所の住宅の人は迷惑だろうな?と思います。





(8/22)


レンコンの穴をのぞいて初秋かな   眠兎

「葦の髄から天覗く」のパロディのような句。
河辺 伸一 こんばんは、ありがとうございます。



(並選)


儚さをさらりと魅せて晩夏の蝉  夢積

中七が良い。
Mutumi Shinogi 北野さんありがとうございます。



寺出でて雨のけぶれば鹿の笛  無智

奈良の寺だろうか。
福井 栄一郎 北野さん、並選に選んでいただき有難うございます。
嬉しいです。奈良のイメージです。



かしましきすずめ塒に秋入日  栄太郎

秋入日の景が目に浮かぶ。
桑本 栄太郎 岩永さん、北野さん・・・大変有難う御座います!!。
初秋と云えども夕方ともなれば、少し涼しくなり一本の樹木に塒を求める
すずめたちの、何と姦しき事でしょう!!。





(8/21)


浜の秋魚信確かに竿の先   夢積

竿先に魚信あり、心が躍りますね。
Mutumi Shinogi 北野さん特選ありがとうございます嬉しいです。



(並選)


手花火を持つ子の手首確と持つ   霜魚

並選に頂きます。親御さんの気持ちが伝わります。
佐藤文彦 北野 和良さん、 お選びいただきありがとうこざいます。
遠い昔を思い出してました。(≧∇≦)



凱旋の吹奏楽や空高し   真波

並選に頂きます。甲子園に響く校歌、誇らしいですね。
石井 真奈美 北野さん、ご選句ありがとうございます。
彼らの健闘を称えたいですね。



かなかなや母の里なる峡の村  栄太郎

かなかなの鳴き声にお母様の思い出を重ねる、心にしみる句です。
桑本 栄太郎 北野さん・・・大変有難う御座います!!。
夕茜の中、かなかなかが鳴き出せば、一瞬にして胸きゅんとなり、
遠い過去から現在までが一気に蘇るような心情になります。
哀切のある鳴き声ですね!!。





(8/20)


五欲薄れ五感冴えたる豊の秋  美音

五欲と五感の対比が面白い。



(並選)


一晩で下駄の磨り減る盆踊り   玉有良

踊りに夢中でついつい。
小出有紀 北野さん、ありがとうございます



交尾のまま結界を越ゆ赤トンボ   夢積

中七が幻想的です。
Mutumi Shinogi 北野さんありがとうございます。



野分去る風の伯耆や発電塔  栄太郎

並選に頂きます。地の利を活かす発電風車群、頼もしいです。
桑本 栄太郎 北野さん・・・大変有難う御座います!!。
鳥取県の海岸べりは風力発電塔が林立していて、脇見運転注意の看板さえ
出ている程です。あの風力発電塔に羽根は一本25メートルもあるそうです。





(8/19)


リュック背に登山のごとく登城せり   満徳

特選に頂きます。修復中の熊本城。下五が面白い。
永田 満徳 選んで頂きありがとうございます。
登城の今の風景を切り取ってみました。



(並選)


爽籟や木々の声聴く登山道   眠兎

登山道にも秋の気配が。爽やかな句です。
河辺 伸一 こんばんは。ありがとうございます。



外つ人の流しそうめんマイフォーク   慢鱚

箸の使えない外国人がマイフォーク。面白い視点。
大工原 一彦 北野 和良 さん。ありがとうございます。
お恥ずかしいのですがハーフのうちの娘も上手に使えません。



羽抜け鳥我晩年の無策なり   夢積

無策と開き直ったところがお見事。
Mutumi Shinogi 北野さんありがとうございます。





(8/18)


加速する終末時計天の川   句林

温暖化、人口爆発などで終末時計は加速しているが、宇宙の深淵は・・・
大林 正 北野 和良 さん ありがとうございます。



(並選)


台風過風の匂いの新しき   夢積

台風一過、風の匂いも新しく感じられる。
Mutumi Shinogi 北野さんありがとうございます。



あさがほの咲き出すころの薄化粧  祐

何故か艶っぽい雰囲気が好きです。
牧内 登志雄 静代さん、「少女は大人になった」、あがとうございます。
北野さん、「何故か艶っぽい雰囲気」感じていただきありがとうございます。



停車場に着くや鳴き出すみんみん蝉  栄太郎

並選に頂きます。
桑本 栄太郎 北野さん・・・大変有難う御座います!!。
山陰線の鳥取米子間は単線です。未だ電化ではなくジーゼルエンジンです。
高校時代は良く利用していましたが、今は無人駅です。





(8/17)


もつれ合ふ心の糸の残暑かな   寛昭

屈託があり素直に通じ合え無い二人。
古閑 寛昭 北野さん、特選に選んで頂きありがとうございます。



(並選)


濃く淡く稜線つづく峡の秋  栄太郎

中国高速道にも秋の気配が漂い始めた。
桑本 栄太郎 北野さん・・・大変有難う御座います!!。
山並みの続く高速道路の旅は良いものですね? 遥か眼下に
箱庭のような田畑や村が望まれ心が洗われるようです。



友の訃報続くこの頃夏の果   夢積

この夏、悲しいことに友の訃報が次々と。
Mutumi Shinogi 北野さんありがとうございます。



炎帝に届く球児の校歌かな   鷹雪

勝利校の校歌が高らかに流れる。上五が素晴らしい。





(8/16)


玉音を裸で聞きし子等笑顔   夢積

終戦を宣言したラジオの玉音、幼い子どもらは意味も知らず裸で聞いていた。
Mutumi Shinogi 北野さん特選ありがとうございます嬉しいです。



(並選)


特攻の若さ眩しき敗戦忌   幸

特攻隊員として散っていった若き兵士たち。
Sachiko Yokoi Hayashi 北野 和良 様、 有り難うございます!
男の子ばかりの母としては有ってはいけない事実に心が揺れます!



台風に目あり心もあらばやと  俊彦

目があるのなら、心があっても可怪しくないという大発見。
鎌田 俊彦 北野 和良さん、有難うございます。



ここよりは廃村の道八重葎  一鷹

限界集落を抱える日本の現実。
柴山哲郎 北野 和良 さん、おとりいただき、ありがとうございます。
私の故郷にも、いくつも廃村があります。





(8/15)


黙祷に篭る願いや敗戦忌   公彦

全国に戦没者追悼の式典がありましたね。
大津留 公彦 特選に選んで頂きありがとうございます。



(並選)


親族の靴の重なる盆休   果連

玄関の三和土一面に来客の靴。
川崎 果連 北野さん、ありがとうございます。^_^ 果連



フラダンス眺めて迎ふ終戦日   寛昭

一見平和に見えるこの日。
古閑 寛昭 北野さん、ありがとうございます。
真珠湾攻撃を振り返りました。



終戦日竹槍捨てて婦人部隊   夢積

74年前の終戦日の記憶。
Mutumi Shinogi 北野さんありがとうございます。








(8/14)


追憶の父のゲートルや秋の蝉   夢積

戦地に散った父の追憶、ゲートルが遺品。
Mutumi Shinogi 北野さん特選ありがとうございます嬉しいです。



(並選)


あてし刃をつと押し返し水蜜桃   真波

みずみずしく熟れた水蜜桃、生唾が湧いてきます。
石井 真奈美 北野さん、ご選句ありがとうございます。
桃狩りたけなわです。みずみずしい桃を食べるととても幸せになります^ ^



短夜や熱気をはらむ踊り下駄   玉有良

踊りだしたら楽しくて止まらない。
小出有紀 北野さん、ありがとうございます。
体調が優れなく、郡上おどりに参加できなかった悔しさを句に託しました



細道に口裂け女涼しけり   眠兎

暑い夏には怖いおばけの話が似合う。
河辺 伸一 こんばんは。ありがとうございます。





(8/13)


街の灯も銀河も手中六甲山  夢見昼顔

六甲山から見下ろす百万弗の夜景、彼方には銀河も加わって、大きな景です。
岩永静代 北野さん、特選をありがとうございます!!
神戸は海と山に挟まれた平地の少ない街、六甲山から見る夜景は、
ほんとに手の届きそうなところにあります。(あっ、ご存知ですね(笑)
かたや、秋の澄んだ空には、本当に星がきれいで!夫の転勤で、
友達のいない神戸に来ることになったときは、正直、不安がいっぱいでした。
転勤した次の年には、震災にあい、神戸に来たくなかったのに!と、
思ったものでした。でも、美しいものは、人の心をわしづかみ(笑)
今や、この景はもちろんのこと、神戸が大好きです。



(並選)


津軽民謡は皆盆の唄盆の声   霜魚

津軽民謡の原点。
佐藤文彦 北野 和良さん、お選びいただきありがとうこざいます。
お盆が来ると血が騒ぎます(≧∇≦)



仄と遺影を浮かせをり盆提灯   夢積

仏壇を整えご先祖様の魂迎え。
Mutumi Shinogi 北野さんありがとうございます。



酌むほどに艶増すをみな酔芙蓉  俊彦

そんな艶っぽい女人と酌み交わしたいです。
鎌田 俊彦 北野 和良さん、有難うございます。





(8/12)


センターはまだ譲れない阿波おどり  俊文

ベテランの踊り子さんの矜持。
河野 俊文 北野 和良 さん、特選をありがとうございます。
まさにまさに。まだまだ若い娘には負けられないわ。



(並選)


爽やかや笑みてパットを読む日向子  俊彦

新星・渋野日向子のシンデレラ・スマイル。
鎌田 俊彦 北野 和良さん、有難うございます。



夕菅やただまっすぐに星に咲く  浩正

夕菅の花の姿が浮かびます。下五が効いています。
藤倉浩正 北野 和良 さん ありがとうございます。



夏の果て何処へ行くやら山頭火   夢積

山頭火に自らを重ねる作者。
Mutumi Shinogi 北野さんありがとうございます。





(8/11)


潮風にしろはらくいなくぉくぉと鳴き   句林

実景を忠実に写生し臨場感がある。
大林 正 北野 和良 さん ありがとうございます。励みになります。



(並選)


夾竹桃平和の塔の灯の消えず  浩正

平和の塔は全国にたくさんあるようだ。この句はどこの塔だろうか。
藤倉浩正北野 和良 さん ありがとうございます。
広島の映像を見ての句になりました。



蜻蛉来て我との戦始まりぬ   夢積

トンボと戦をしようという楽しい空想。
Mutumi Shinogi 北野さんありがとうございます。



夕焼けが真っ赤ぞ一日暮れんとす  栄太郎

真っ赤に燃えるような夕焼け空、明日は晴れでしょう。
桑本 栄太郎 北野さん・・・大変有難う御座います!!。
昨日の酷暑に中の外出より帰宅する頃は、嶺の上全体が灼け焦げたような
夕焼けでした。空も冷える間が無いのでは?と思うばかりでした。





(8/10)


ジオラマの夜ともなれば星月夜  栄太郎

お孫さんとの社会見学、夢いっぱいですね。
桑本 栄太郎 北野さん、岩永さん・・・大変有難う御座います!!。
新山口に居ます男の子の孫は6歳と3歳となり、新山口に居る関係で大の鉄道ファンです。
去年に続き、この夏休みを利用して京都鉄道博物館を見学に来ました。
館内は冷房も効き、快適ですがsLは戸外の為死にそうでした。
京都は昨日39℃もありました。ジオラマは鉄道模型を走らせる大掛かりな設備です。
夜景ともなれば電車の車内に灯りが点り、夜空には星屑が現れます。



(並選)


子は足りず母うんざりの夏の果て   慢鱚

子供はもっともっと遊びたいけれどもお母さんはもう勘弁して・・・
大工原 一彦 北野 和良 さん。ありがとうございます。
夏休みが終わるのをどちらも違う意味で指折り数えています(笑)



縁側で仏具磨きや盆支度   夢積

毎年恒例の仏具磨き、年寄の仕事だ。
Mutumi Shinogi 北野さんありがとうございます。



蝋燭を吹き消すように侫武多果つ   霜魚

祭の終わりの寂しさが上五に象徴されている。
佐藤文彦 北野 和良さん.お選びいただきありがとうこざいます。
ねぶたは元々蝋燭で照らされていたんですよ。今でこそ電球やLEDですが。
そんな想いも合わせて(^∇^)





(8/09)


湾曲しカーブミラーに夏の去る   寛昭

カーブミラーの中に去りゆく夏を発見した視点がユニーク。
古閑 寛昭 北野さん、特選に選んでいただきありがとうございます。



(並選)


立て干しや鯛鯛鯛の夏料理   夢積

豪快な鯛料理、海辺ならでは。
Mutumi Shinogi 北野さんありがとうございます。



風死すや被爆マリアの目に涙   玉有良

並選に頂きます。
小出有紀 北野さん、ありがとうございます



長崎のマリア滂沱や原爆忌  栄太郎

並選に頂きます。
桑本 栄太郎 北野さん、岩永さん・・・大変有難う御座います!!。
長崎の被爆した教会のマリア像の眼より涙だが零れていたと言われています。
同じ人類への愚かな行為を嘆いたものと想われます。





(8/08)


唐突に沈黙が来て長崎忌   夢積

突然の沈黙、気になる措辞です。
Mutumi Shinogi 北野さん特選嬉しいです。



(並選)


此の星も銀河の中の蒼き繭   秋子

蒼き繭にも温暖化の嵐が気になります。
Akiko Eguchi 和良さん、ありがとうございます。嬉しいです。



秋立つや白雲千切れ走りをり  栄太郎

次々と台風が。雲も流れています。
桑本 栄太郎 北野さん、岩永さん・・・大変有難う御座います!!。
昨日8月8日は立秋でしたが、青空に沢山の真っ白な千切れ雲を見掛け、
少し秋めいて感じました。



列島を洗車ブラシのごと野分  真波
次々と台風が。洗車ブラシの例えが面白い。
石井 真奈美 北野さん、ご選句ありがとうございます。
天気図で日本海側と太平洋側と、両方からグルグルやって来て、
日本が洗車機に入ってるみたいでした。





(8/07)


ラッセララッセラ津軽の夏の走りだす   霜魚

威勢よく走り出す津軽の夏祭り。
佐藤文彦 北野 和良さん、特選にお選びいただきありがとうございます。
津軽の夏はとても短いので、老若男女集中して祭りに没頭します。(^∇^)



(並選)


愚痴ポロリ山を崩してかき氷  夢見昼顔

北野 和良 並選に頂きます。親しいお友達につい愚痴がぽろり。
岩永静代 北野 和良 さん、ありがとうございます。
同い年の友達どおし、つい本音がポロリ?(笑)



黙祷のほか術も無く原爆忌   夢積

並選に頂きます。
Mutumi Shinogi 北野さんありがとうございます。



休日の園の鎮もりカンナ燃ゆ  栄太郎

並選に頂きます。幼稚園よカンナがよくマッチしています。
桑本 栄太郎 北野さん・・・大変有難う御座います!!。
近在に幼稚園があり、何時もであれば賑やかであるのに夏休み中です。
真っ赤なカンナが咲いて、園児らの登園を待っています。





(8/06)


原爆忌溶け出しさうなアスファルト   慢鱚

連日の猛暑、溶け出しさうなアスファルトを見て原爆の悲惨を思い起こす。
大工原 一彦 北野 和良 さん。特選に取りあげて頂きありがとうございます。
無差別殺人兵器は絶対にいけません。



(並選)


爲政者の文字追ふ聲や原爆忌  祐

式典で原稿を読む為政者の声の白々しさ。
牧内 登志雄 大津留さん、大工原さん、北野さん、並選ありがとうございます。
式典の言葉、まったく虚しく響きます。先ず核兵器禁止条約を批准して欲しいですね。



忽然と鎮まりゐたり蝉しぐれ  栄太郎

広島忌のこの日だけは、セミも鳴き声を立てないのか。
桑本 栄太郎 北野さん・・・大変有難う御座います!!。
広島原爆追悼記念式典を詠んだつもりではなかったのですが
午前8時15分の一分間の黙祷の静けさに一瞬重なりました。



漆黒の空に蛍の空中戦   夢積

夜のホタルの乱舞、あの空襲を思い出す。
Mutumi Shinogi 北野さんありがとうございます。





(8/05)


グラマンも零戦もいて大夕焼   夢積

大夕焼けを仰ぎ見て脳裏に終戦間際の空中戦を思い浮かべる。
Mutumi Shinogi 北野さん特選嬉しいです、
我が町も爆弾で焼かれ私は防空壕から見ていました。



(並選)


水音のアプリ開いて熱帯夜   真波

暑い熱帯夜、せめてアプリの涼しい水音で癒やされた。
石井 真奈美 北野さん、ご選句ありがとうございます。
せせらぎや浜辺、目を瞑れば少しは気分がかわります^ ^



アイスキャンデーここぞと鐘の幕間かな  栄太郎

舞台の幕間、今のうちにアイスキャンデーを。
桑本 栄太郎 北野さん・・・大変有難う御座います!!。
昔、田舎の子供の頃は映画館もなく、夏休みともなれば学校の体育館で
映画大会がありました。フィルムを入れ替える為、幕間の休憩があり、
アイスキャンデー屋さんが鐘を鳴らして売っていました。



炎昼や壁に染み込む叫び声  紀宣

原爆で焼かれた人の叫び声が壁に染み込む地獄絵。
つちたに jt 純一 北野さん、並選に選んで頂きありがとうございます。
嬉しいです





(8/04)


手花火にはしゃぎしけふの寝顔かな   夢見昼顔

手花火を楽しみ満足して眠る子供さんの寝顔。
岩永静代 北野さん、ありがとうございます。
子供の頃のように、思い切り楽しんて、ぱたっと眠る。
なかなかそんな毎日送れなくなっちゃいました(笑)



(並選)


石を投ぐ少年一人鮎の川   夢積

夏休み、川辺で遊ぶ一人の少年。
Mutumi Shinogi 北野さんありがとうございます。



外に出れば蔽ひ被さる蝉しぐれ  栄太郎

四方八方から襲いかかるような蝉時雨
桑本 栄太郎 北野さん・・・大変有難う御座います!!。
蝉たちも命を繋ぐため、大変ですね?団地の街灯の明かりさえ惜しみ、
真夜中の蝉時雨です。



ご自由にお浴び下さい蝉時雨   直美

ご自由にと言われても。愉快な句です。
高井 直美 北野 和良 さん、こんにちは。
ご選句頂きありがとうございます??。愉快な句と言って頂いて
とても嬉しいです。どうぞ今日も良い一日を





(8/03)


仁王像の錆ぼろぼろと酷暑かな  紀宣

特選に頂きます。仁王像の錆が効いています。
つちたに jt 純一 北野さん、特選に選んで頂きありがとうございます。
とても嬉しいです



(並選)


うりざねの美女の流し目白浴衣   玉有良

並選に頂きます。艶な舞妓さんが見えます。
小出有紀 北野さん、ありがとうございます



携帯電話鳴り止まず盆の僧   夢積

並選に頂きます。まさに現代の風景。
Mutumi Shinogi 北野さんありがとうございます。



沢蟹の母の里なる峡の村  栄太郎

並選に頂きます。懐かしいふるさとの思い出。
桑本 栄太郎 北野さん・・・大変有難う御座います!!。
小生の4歳の時に母が亡くなり、それ以来小学校高学年の頃まで、
母の実家の峡の村に休みの度に行っていました。夏休み頃になれば、
毎年懐かしくほろ苦く想い出します。





(8/02)


晩夏光ラベンダーごと刈り取らる  一鷹

特選に頂きます。富良野の夏でしょうか
柴山哲郎 北野 和良 さん、特選におとりいただき、ありがとうございます。
はい、富良野や美瑛の、7月半ばから今頃の景です。
トリプル選のお知らせも、ありがとうございます。ますます精進します。



(並選)


海風や窓開け放し大昼寝   夢積

気分爽快の句。
Mutumi Shinogi 北野さんありがとうございます。



野生馬の先に灯台夏野かな   寛昭

頂きます。景がよく見えます。
古閑 寛昭 北野さん、ありがとうございます。



睡蓮の明日に向かひて閉ぢにけり   俊彦

頂きます。中七が好きです。
鎌田 俊彦 北野さん、有り難うございます。





(8/01)


欲しいまま胸乳なぞるや玉の汗   句林

特選に頂きます
大林 正 北野 和良 さん ありがとうございます。



(並選)


梅干しの種も齧りて炎暑来る  栄太郎

並選に頂きます
桑本 栄太郎 北野さん・・・色々大変有難う御座います!!。
急激な暑さに、努めて一日一個は梅干しを食べています。



繰り返す歴史のうねり土用浪  夢積

並選に頂きます
Mutumi Shinogi 北野さんありがとうございます。



鰻屋のくねらせて書くうなぎの字   寛昭

並選に頂きます
古閑 寛昭 北野さん、ありがとうございます。