俳句鑑賞文(復刻版)    2019 May       0 トップへ   






(5/31)


夏の蝶花圃に紛れてつるみをり   夢積

花圃で二羽の蝶が戯れている。人間の男女も同様だろう。
Mutumi Shinogi 北野さん特選嬉しいです。



(並選)


つる薔薇のベランダ映ゆる団地かな  栄太郎

団地のベランダにはつるバラが似合いますね。
桑本 栄太郎 北野さん・・・大変有難う御座います!!。
団地住まいでも風流な人も居て、ベランダにつる薔薇を這はせ
楽しむ人が居ます。下から見上げれば、見事なものです。



白壁をキャンバスにして薔薇開き   典子

白壁をバックに鮮やかなバラの花、赤それとも黄色かな?
菅 典子 北野 和良さん、ご選句ありがとうございます。
赤い薔薇が咲いています



匙入れる位置を定めて水羊羹   夢見昼顔

甘そうな水ようかん、湧き出る唾を抑えながらエイッと匙を入れる緊張感。
岩永静代 北野 和良 さん、ありがとうございます。
大学の句会のお題も、食べ物があるといいかも?(爆笑)
あっ、今回は、飲み物の麦茶がありましたね。
水羊羹、もちろん夏は食べますが、私の田舎では、
冬に炬燵で食べる水羊羹が名物です。
小さい頃、お正月の楽しみは、お年玉の次が水羊羹でした(笑)





(5/30)


クリムトの金をこぼして夜光虫   真波

クリムトの独特の色彩感と季語とがよく響き合っている。
石井 真奈美 北野さん、特選にお選びいただきありがとうございます。
夜光虫の煌びやかでありながら妖しい感じが、
クリムトと似ていると思いました。



(並選)


竹皮を脱ぎて至りぬ青き天  栄太郎

天を目指してぐんぐんと伸びる若竹が見えます。
桑本 栄太郎 北野さん、岩永さん・・・大変有難う御座います!!。
近在には竹林が沢山あり、今では竹の子も皮を脱ぎ天辺は見上げる程となって、
青空に届いて居ます。若竹勢いは凄いものですね!!。



どくだみや蔵のどこかに日本刀   千秋

ドクダミの不気味さと日本刀の取り合わせが素敵。
中野千秋 和良さん、ありがとうございます



老の身に淡き夢あり更衣   夢積

いつまでも夢を失わず歳を重ねる作者。
Mutumi Shinogi 北野さんありがとうございます。





(5/29)


我儘に生きて深山の不如帰   夢積

我儘に生きて、と開き直れる人生、いいですね。
Mutumi Shinogi 北野さんありがとうございます、
ホトトギスの托卵に思いを寄せて。



(並選)


薄暑光黒部の谷へ鉄軌条  一鷹

黒部のトロッコ列車、ますます人気ですね。
柴山哲郎 北野 和良 さん、御選句ありがとうございます。
黒部峡谷鉄道、何度乗っても飽きませんね。



夕涼み監視カメラをまず探し  慢鱚

用意周到慎重な犯罪者を見習って、何を企んでいるのですか?
大工原 一彦 北野 和良 さん。ありがとうございます。
いやいや、だらしない格好でいると今の時代どこで監視されてるか分かりませんので



遠雷や良からぬ事を指南され   秋子

良からぬ事とは何か? とても気になります。
Akiko Eguchi 和良さん、ありがとうございます
藤沢周平原作のドラマを見ていたら、良からぬ事を企ててる時、
遠く雷が鳴っていました。そこからイメージをふくらめてみました
北野 和良 Akikoさん、私も藤沢周平が大好きで、40冊以上読みました・
読書室
Akiko Eguchi 和良さん、物凄い読書量に感服いたしました。
また綺麗に整理されてて、ただただ乱読の私は見習わなくちゃと思いました。
藤沢周平は寝る前に一、ニ話読む短編が特に好きです。
この句のドラマは三屋清左衛門残日録です
北野 和良 三屋清左衛門残日録は感慨深い小説でした。
たしかNHKでドラマ化されたのを見ました。





(5/28)


扇風機止めて一気に巻く毛鉤   霜魚

渓流釣りの手作りの毛鉤、秘伝を教えてもらった。
扇風機を止めて慎重に糸を巻く。
佐藤文彦 北野 和良さん。特選にお選びいただきありがとうございます。
毛鉤を巻くには少しの風で飛ばされそうなものが多いです。
暑さの中で一気に巻いて出来た毛鉤が涼しい渓流へ誘います。(^∇^)



(並選)


兵児帯の団扇に君を見つけをり   夢見昼顔

夏祭りに誘ってもらった。早くあの人を見つけなければ。
目印は兵児帯の背中に刺した団扇。あっ、居た!
岩永静代 北野 和良 さん、ありがとうございます。
また、もお、まったくその通りのご鑑賞!恐れ入ります



見目良きは男の日傘業平忌  沙羅

近頃は男の白日傘が流行りだした。あの人意外と似合ってる。
長井美佐子 北野 和良 さま。ありがとうございます! 
テレビで日傘男子を見て、自然に出て来た一句です



舞ひ舞ひて風とつるむや揚羽蝶  栄太郎

楽しそうに舞っている揚羽蝶、風とふざけあってるようだ。
桑本 栄太郎 北野さん、Anikoさん・・・大変有難う御座います!!。
日々に夏の昆虫が出始め、今日は蜻蛉まで見掛けました。
揚羽蝶も色々な種類が居て、風に煽られるように舞っています。





(5/27)


トラックの舟載せ走り夏めける  栄太郎

保津川の夏の風物詩ですね。
桑本 栄太郎 北野さん・・・特選にお選び頂き、大変有難う御座います!!。
上流の亀岡から嵐山までの保津川下りは、その後トラックに重ねて載せられ、
又亀岡まで国道9号線を走ります。時折、
ウオーキングで見掛ければああ!夏になったのだと思います。



(並選)


夏蝶やそっと解いてゐるリボン   直美

リボンを解く、何気ない動作のようで意味深長
ーストーリーが気になります。
高井 直美 北野 和良 さん、おはようございます。
ご選句とご選評を頂きありがとうございます。
もう、すごーく意味深です笑。どうぞ良い一日を



やはらかきエロスの欲しき清水汲む  美音

悩みは深いようですね。



漁船の音をBGM初鰹   夢積

鰹が漁船の音を聴いている? それとも漁師さんが演歌を聴いているのか?
Mutumi Shinogi 北野さんありがとうございます、漁船の音BGMで初鰹 ですかね





(5/26)


片蔭や開かず踏切り待つ時も  栄太郎

日本全国記録的な猛暑。陰を探すしかないですね。
桑本 栄太郎 北野さん・・・特選にお選び頂き、
嬉しいコメントも頂戴しまして大変有難う御座います!!。
未だ梅雨入りもしていないのに、異常な高温です。
出先にある上下線の上り下りの開かずの踏切に引っ掛かり、
暫く家の蔭に入っていました。



(並選)


その肩に殘る夕立の匂ひかな  祐

急な夕立だったから、ほらこんなに肩まで濡らして。
夕立の匂いが素晴らしい。
牧内 登志雄 北野さん、並選ありがとうございます。
素敵な鑑賞をいただき嬉しいです。



麦こがし母逝きし日の遠くなり   夢積

麦こがしを食べながら、亡くなられたお母様を偲ぶ作者。
Mutumi Shinogi 北野さんありがとうございます、
母がよく作ってくれました麦こがしは母の味です。



ブラホック外す胸元青嵐   寛昭

いろいろと妄想が湧き出しムラムラする設定ですね。
古閑 寛昭 北野さん、ありがとうございます。





(5/25)


早苗田に映る筑波や日々狭く   慢鱚

筑波山の麓に広がる田んぼ、苗が大きくなるに連れて何故か小さく見えてくる。
(晴れた日には毎日筑波山を遠望している私です。取らない訳にはいかない)
大工原 一彦 北野さん。特選に選んで頂きありがとうございます。
私も長年小貝川の近くに住んでいました。とても嬉しいです



(並選)


冷し中華罪を問はるるマヨネーズ  一鷹

冷し中華にマヨネーズをかける、これはもう立派な犯罪ですよ(笑)
柴山哲郎 北野 和良 さん、御選句ありがとうございます。
非常に罪深く、そして非常に美味しいのです



何処よりボール流れ来し夏の浜   夢積

夢中になって磯遊びをしていた子供が流してしまったボールでしょうか。
Mutumi Shinogi 北野さんありがとうございます。



お局の小言始まる夏薊   秋子

職場のお局さんの小言がチクチク、まるで薊のトゲのよう。
Akiko Eguchi 和良さん、ありがとうございます。
始まったーと思ったら薊がふと浮かびました





(5/24)


五月尽太陽はもう全馬力   千秋

五月には珍しい猛暑日予想。全馬力が実感を生々しく表していますね。
中野千秋 和良さん、ありがとうございます



(並選)


傷心に塗り重ねたり日焼け止め   真波

日焼け止めにも色々な種類があるそうで。
石井 真奈美 北野さん、ご選句ありがとうございます



突堤の先はいきなり夏模樣  祐

いきなり夏模様、いかにも暑そうです。
牧内 登志雄 北野 さん、並選ありがとうございます。
今日の幕張海岸は夏の陽気でした。



栴檀の花の愁ひや夕風に  栄太郎

北野 和良 並選に頂きます。詠まれた通りセンダンの花は憂いのいろですね。
桑本 栄太郎 北野さん・・・大変有難う御座います!!。
薄紫の栴檀の花はもやもやと愁いのような花ですね?





(5/23)


夏祭恋の気合いの袋帯   美遥

夏祭りに誘われてお気に入りの浴衣に袋帯、今夜こそ・・と意気込む娘さん。
Biyou Utashiro 北野 和良 さん。ありがとうございます
気合い入れ過ぎかしらね〜〜(*⌒▽⌒*)



(並選)


青嵐少年日々に黒くなり   夢積

少年には真っ黒な日焼けが勲章。
Mutumi Shinogi 北野さんありがとうございます。



片言のキャディの舌打ち蟻地獄  慢鱚

外国人のキャディー、グリーンもよく知っているし、
お客の下手なプレイに思わず舌打ち。私も何回も経験があります。
大工原 一彦 北野 和良 さん。ありがとうございます。
現地人のキャディは舌打ちしたりカタコトの日本語を知ってか知らずか
「ケッカオーライ」など言うのでグサッときます



夏茱萸や畑よりもどり鍬洗ふ  栄太郎

菜園から戻り働いてくれた鍬を洗う。そういえば帰り道に
夏茱萸が実っていたなあ。子どもの頃はよう採って食べたものだ。
桑本 栄太郎 北野さん・・・大変有難う御座います!!。
夏茱萸は今頃の時季ですね?麦わら帽子にとってよく食べていました。





(5/22)


太場をたらふく食ふてさくらんぼ  祐

真っ赤に熟れたサクランボ、中七がお見事です。
牧内 登志雄 北野さん、ありがとうございます。
さくらんぼはアメリカよりもやっぱり山形ですね。色つやが違います。



(並選)


三人称から二人称夏の月  一鷹

「お願いします」「いいですわ」、若い恋の成就を見守る夏の月。
柴山哲郎 北野 和良 さん、御選句と御観賞ありがとうございます。
句意を美しく御表現頂き、作者冥利に尽きます。ますます精進します。



さよならの滲む背中や青嵐   玉有良

去りゆく人の背中に滲む哀愁。(青嵐は清涼、爽快で明るいイメージが
本意とあるので、別の季語の斡旋も考えられるかと)
小出有紀 北野さん、ありがとうございます。
まだ迷いがある心の葛藤のシーンです。
さよならを決めし背中や、とかなら季語は違うものになるとは思います。



恥づかしき匂ひ来たりぬ栗の花  栄太郎

同じ男としてこの感覚、よく分かります。遅くなりましたが、並選に頂きます。
桑本 栄太郎 北野さん・・・大変有難う御座います!!。
大人の男性であれば、誰でも思い当たるふしがありますね?





(5/21)


夏帯のいさぎよき音奥座敷   真波

いさぎよき音とは帯を解く時の音だろう。潔くは解く女性の決心を
表すとすればこの後に展開するドラマがとても気になる。
石井 真奈美 北野さん、特選にお選びいただきありがとうございます。
脚本家になったつもりで、いろいろご想像していただけたら嬉しいです。



(並選)


麦飯のふはりと炊けて卵飯   寛昭

卵かけご飯は日本人の国民食ですね。美味しそうです。
古閑 寛昭 北野さん、ありがとうございます。



ぽんぽんと君の手を知る夏帽子   夢見昼顔

夏帽子の擬人化、お見事です。
岩永静代 北野 和良 さん、ありがとうございます。
北野さんは、冬帽子で御句を詠まれてましたよね。擬人化ではなかったかと
思いますが、あの御句が好きで、なんだかずっと帽子で詠みたいと思ってました。
北野 和良 辻村麻乃先生の選を頂いた〈好きですの言葉呑み込む冬帽子
のことでしょうか? 覚えていて頂いて光栄です。
岩永静代 北野 和良 さん、そうそれ!大好きなんです!!



暮れなずむ山影映す植田かな  栄太郎

夕暮れの田園風景が目に浮かびました。
桑本 栄太郎 古閑さん、北野さん・・・大変有難う御座います!!。
夕暮れの植田に山影の映る光景は、とても趣がありますね!!。





(5/20)


古墳とは見えぬ森なり若葉吹く  栄太郎

世界文化遺産に指定された仁徳天皇陵。歴史の古さと若葉の対比が感慨深い。
桑本 栄太郎 岩永さん、北野さん、つちたにさん・・・
大変有難う御座います!!。先日の大阪堺市にある仁徳天皇陵は現役時代に仕事で
この地域も回っていました(百貨店の外商)、そして大阪北部高槻近辺にも
規模は小さくても古墳の森が点在しています。



(並選)


サファ−の見えつ隠れつ南風   夢積

サーフィンを楽しむ人たちの姿が目に浮かびました。
Mutumi Shinogi 北野さんありがとうございます。



知りたきはエロスの極致青嵐  美音

衰えぬ好奇心こそ若さの秘訣。私にも教えて下さい。
向瀬美音 はい



野あじさい噂話に百の耳  たけし

四方に広がる花の咢、まさに百の耳ですね。
小林 たけし 北野 和良 さん ありがとうございます。 
素敵なフォトも感謝です





(5/19)


滿月をどんと産みたる五月富士  祐

富士山が満月を産むという発想が愉快です。
牧内 登志雄 北野さん、類想はあるとも思いましたが、
ありがとうございます。



(並選)


返信にハートちりばめ夏の嘘  慢鱚

下五夏の嘘が決まりましたね。
大工原 一彦 北野 和良 さん。ありがとうございます



真珠島観光海女の肌眩し   夢積

伊勢の海女、肌もピチピチと輝いて。
Mutumi Shinogi 北野さんありがとうございます。



後退る夫を尻目にごきぶり打つ   夢見昼顔

そうよ女は強いのよ!
岩永静代 北野 和良 さん、ありがとうございます。
はい!うろちょろされる方がもっといや!それなら徹底的に!(笑)
夫は、見つけると「おかあさーん」と、呼びます。マッタク(´〜`)





(5/18)


あめんぼう雲に跨るかまえかな  たけし

水面に映る雲を跨ぐように滑っているあめんぼう。
小林 たけし 北野 和良 さん ありがとうございました。光栄です



(並選)


でで虫の片目つぶりて嫁を娶れ  栄太郎

結婚式の祝辞、先輩のアドバイスのように聞こえました。



植田風あぜで朴葉のにぎり飯  浩正

田植時、朴葉に包んだにぎり飯で昼食を。
藤倉浩正 北野 和良 さん ありがとうございます。嬉しいです。



昼顔やたくましき生哀しき性  美音

女性の本質をズバリ喝破する句。
向瀬美音 ありがとうございます 1





(5/17)


香水をひと吹き恋の傷跡に   千秋

恋の傷跡に香水を、おしゃれですね。男なら自棄酒でグデングデンに。
中野千秋 和良さん、ありがとうございます



(並選)


ほどほどのレースの下着結婚記念日   夢見昼顔

ほどほどと抑えたところに強い情熱を感じます。
岩永静代 北野 和良 さん、ありがとうございます。
ずいぶん前のことですよぉ(笑)



雨を得て瀬音昂ぶる鮎の川   夢積

鮎の川もそろそろシーズン、気持ちが逸りますね。
Mutumi Shinogi 北野さんありがとうございます。



跡(そくせき)と言ふには非ずなめくぢら  栄太郎

北野 和良 並選に頂きます。
なめくじの跡に自らの人生を重ねているのだろうか?
桑本 栄太郎 北野さん、永田さん・・・大変有難う御座います!!。
この歳になって賃貸の団地住まいとは、「放蕩が過ぎたかも」です。
長男でありながら色々な事情により、田舎の実家の家を捨てた報いかも知れません。





(5/16)


新緑の海に島なす蔵王堂  無智

新緑の木々の真ん中に立つ世界文化遺産・金峯山寺の厳かな姿。
海に島なすが工夫の措辞。
福井 栄一郎 北野 和良 さん、特選に選んでいただき有難うございます。
とても嬉しいです。秀吉が花見をした吉水院の庭からの景です。



(並選)


河鹿笛寂を深めし渓音かな   夢積

静かなせせらぎに河鹿の声だけが響いている。中七がいいですね。
Mutumi Shinogi 北野さんありがとうございます。



夏茱萸や「フロリダ」といふJK語   真波

「フロリダ」とは、グループの会話から抜け出すとの意。
昔流行った「アケオメ」や「コトヨロ」の子孫。
石井 真奈美 北野さん、ご選句ありがとうございます。
新しい言語は省略が効いてます。
お風呂に入るからラインから離脱する、フロリダ。
とてもショックな事があって心が壊れた、メンブレ、メンタルブレイク。
娘にこのくらい知ってないと、って、教わりました。



放蕩の果てや家なきなめくぢら  栄太郎

蝸牛が殻(家)を捨てたらナメクジになった。放蕩が愉快。
桑本 栄太郎 北野さん、永田さん・・・大変有難う御座います!!。
この歳になって賃貸の団地住まいとは、「放蕩が過ぎたかも」です。
長男でありながら色々な事情により、田舎の実家の家を捨てた報いかも知れません。





(5/15)


麦の秋ゴッホの絵より農夫来る  十河智

収穫に精出す農夫、まるでゴッホの絵から抜け出してきたような。
十河 トモ子 北野 和良 さん、岩永静代さん、、ありがとうございます。
うちに偽物ですが麦畑の絵飾っているのです。智



(並選)


田園の風が奏でる麦笛か   夢積

麦笛が吹ける子供は得意満面。
Mutumi Shinogi 北野さんありがとうございます。



風薫る世界遺産や仁徳稜  栄太郎

仁徳陵が世界遺産に。長く保存し伝えたいです。
桑本 栄太郎 大津留さん、北野さん・・・大変有難う御座います!!。
嘗て百貨店の外商にて堺市の仁徳天皇稜辺りも回っていましたので、
そのスケールの巨大さには驚いて居ました。



早苗饗や畝に作りし神の棚  紀宣

機械の時代になってもしきたりは古式ゆかしく。
つちたに jt 純一 北野さん、並選に選んで頂きありがとうございます。嬉しいです



葵祭そろりそろりと斎王代   俊文

TVニュースを見ました。好きな句です。




(5/14)


大干潟足裏くすぐる蟹の爪   夢積

干潟の観察は楽しいですね。
Mutumi Shinogi 北野さん特選嬉しいです。



(並選)


古茶啜り風樹の嘆を新たにす  直

「風樹の嘆」という言葉を勉強しました。
大津留 直 北野 和良 さん、ありがとうございます。
私も最近、勉強したところです(笑)。



利根川の水を貼りたる田の鏡   正則

田植え時期を迎えた関東平野の大きな景が目に浮かびました。
野島 正則 北野 和良 さん、選、鑑賞、ありがとうこざいます。
とね、と二文字で読ませて、少し推敲したい句です。



蚕豆の天を向きたり青き空  栄太郎

先日、蚕豆を食べました。皮を剥いて実に包丁でちょっと切れ目を
入れ味がよく沁み込むようにする。季節の味ですね。
桑本 栄太郎 つちたにさん、岩永さん、北野さん・・・
大変有難う御座います。先日散策していまして、畑の蚕豆が空に向って
立ち上がるように太っていました。青空に映えますね!!。





(5/13)


太陽をぎゅう詰めにして袋掛   真波

若い実に袋掛けをして鳥・虫から守る。
太陽をぎゅう詰め、が素晴らしい措辞ですね。
石井 真奈美 北野さん、特選にお選びいただきありがとうございます?。
太陽の光が袋いっぱいに満ちて、実を育ててくれます^ ^



(並選)


花占いマーガレットは嘘をつく   夢見昼顔

花占いの確率は50%。当たれば喜び、外れると嘘だ〜と恨む。
人間の身勝手さ。
岩永静代 北野 和良 さん、ありがとうございます。
ほーんとに(笑)いいことは信じて、悪いことは、嘘だという。
身勝手ですよねぇ(笑)



庭先に山羊のゐるカフェ風五月   千秋

のんびりとした田舎のカフェ、風もコーヒーも美味しいでしょう。
中野千秋 和良さん、ありがとうございます



姫女苑の風の高さを定めけり  栄太郎

風の高さ、が奥深いです。
桑本 栄太郎 大工原さん、川崎さん、石井さん、北野さん・・・
大変有難う御座います!!。団地の庭に今姫女苑のうす紫の花が咲き揃い、
一斉に風になびいて居ます。





(5/12)


幼子の夢はパティシエ麦の秋   寛昭

パティシエを夢見る児、可愛いです。
古閑 寛昭 北野さん、特選に選んで頂きありがとうございます。



(並選)


下町の一番乗りの祭来る   正則

神田祭、始まりましたね。
野島 正則 北野さん、選、ありがとうございます。祭り→夏を感じますね。



紅薔薇の一輪挿しやジャズ喫茶  栄太郎

ジャズ喫茶、今は少なくなりました。
桑本 栄太郎 野島さん、北野さん、つちたにさん、川崎さん、
岩永さん、佐藤さん大変有難う御座います!!。
真っ赤な薔薇の花を見て、ジャズバンドを組み活動していました頃によく通った、
東京水道橋のジャズ喫茶「スイング」を想い出しました。
古いジャズばかりの演奏を行っていて、楽譜などはなくコーヒー一杯で
閉店近くまでレコードを聴き曲を覚えるのです。煙草の煙が立ち込め、
真っ赤な薔薇の一輪挿しがやるせないブルースを聞いて居ました。



献上の神々しくてさくらんぼ   霜魚

陛下へサクランボを献上、山形でしょうか。静岡はお茶ですね。
佐藤文彦 北野 和良さん、お選びいただきありがとうございます。
林檎はもちろんですが、意外とさくらんぼや洋梨なども献上されてるようです。
献上品ではありませんが、昨日掛川の新茶いただきました(^∇^)



プロボウラー目指せし日々よ溝浚へ   慢鱚

ボールが溝に転げ落ちて・・・季語を読んで思わずにんまり。
大工原 一彦 北野 和良 さん。ありがとうございます。
若い時のようにはいかないものですね





(5/11)


最後の子渡り切るまで愛鳥日   慢鱚

カルガモの引っ越しを暖かく見守る作者。
大工原 一彦 北野 和良 さん。ありがとうございます。
とても嬉しいです。自分の子にも置き換えて詠んで見ました



(並選)


草笛を合図に忍者ごつこかな  俊彦

忍者ごっこが面白い。
鎌田 俊彦 北野 和良さん、有り難うございます。



別れ際つと草笛の渡されり   夢見昼顔

いろいろとストーリーが想像されます。
岩永静代 北野 和良 さん、ありがとうございます。
草笛はまったく鳴らせなくて…「練習しな」と、渡されたけど…、



木斛の花の垣根や寺の庭  栄太郎

北野 和良 並選に頂きます。モッコクは王者の木とも呼ばれるそうですね。
桑本 栄太郎 北野さん・・・大変有難う御座います!!。
木斛でも大木になれば、辺り一面に花が咲きますね!!。





(5/10)


愛掴むはずの双手に夜光虫   真波

こんなはずではなかった、失恋の述懐。まさに夜光虫。
石井 真奈美 北野さん、特選にお選びいただきありがとうございます。
失ったものの大きさに呆然自失。夜光虫さえ手をすり抜けていってしまう。



(並選)


アイスコーヒー冷コと呼んで昭和人   霜魚

若い頃関西でもそんな風に呼んでいました。就職し東京に出て喫茶店で自慢げに注文したら、
変な顔をされアイスコーヒーですか? と問い直され恥をかいたことを思い出しました。
佐藤文彦 北野 和良さん。お選びいただきありがとうございます。
学生時代バイトしてた喫茶店では普通に使ってました。アイコ、レスカ(≧∇≦)
昭和ですね(^∇^)



還暦に習ひしテニス蠅叩き   慢鱚

上手な人に何を言われようとスポーツは健康維持の秘訣。
大工原 一彦 北野 和良 さん。ありがとうございます。
そうですね。運動しないと!



むらさきの色の愁ひや紫蘭咲く  栄太郎

中七色の憂いがいいですね。
桑本 栄太郎 北野さん・・・大変有難う御座います!!。
紫の花の色の咲くものは少ないですが、蘇芳の花と共に
何故か愁いの色と感じて仕舞います。





(5/09)


似合ふねと言はれ香水一、二滴  美音

女心の素直な表白。



(並選)


これがあの実となりぬべし橡の花  栄太郎

花から実の形を想像するのは難しい。
桑本 栄太郎 北野さん、岩永さん・・・大変有難う御座います!!。
植物の花と実生の姿は想像もできない程激変しますね?
栗の実に似た橡の花も例外ではなく、驚くばかりです。



吉兆か郵便受に青蛙  たけし

きっと吉兆でしょう。
小林 たけし 北野 和良 さん ありがとうございます。
上五が下りてきません何かありませんか?



新樹なる社や巫女の白衣装   俊彦

緑と緋の袴、衣装の白の対比が美しい。
鎌田 俊彦 北野 和良さん、有り難うございます。





(5/08)


若さてふ無防備眩し夏来る   夢見昼顔

若さ弾ける青春、恋の夏ですね。
岩永静代 北野 和良 さん、特選をありがとうございます。
第二、第三?の青春!と、気持ちはあります(笑)



(並選)


朱鷺色に暮れゆく里曲麦の秋   征一

美しい里の風景。(里曲という言葉、勉強しました)
今村征一 北野さん真奈美さん篠木さんご選句有難う御座います。



少年の熱きおもひやマーガレット  栄太郎

マーガレットのような可憐な少女によせる想い。
桑本 栄太郎 北野さん・・・大変有難う御座います!!。
中学校低学年の頃の想い出です。マーガレットの花びらを摘みながら、
「好き嫌い」と恋占いを行っていました。
女の子のようにおませであったかも知れません。



鴨川の薫風抜ける身八つ口 玉有良

北野 和良 並選に頂きます。艶がありますね。





(5/07)


牡蠣筏避けて遊船志摩の初夏   夢積

志摩湾観光を思い出します。
Mutumi Shinogi 北野さんありがとうございます。



(並選)


酒蔵の試飲に匂ふ藤の花   寛昭

藤棚の下で銘酒の試飲、さぞかし旨いでしょう。
古閑 寛昭 北野さん、ありがとうございます。



ゴム跳びの脚の艶めく夏近し   霜魚

小学生も六年となれば少し胸も膨らんで・・・
佐藤文彦 北野 和良さん。お選び頂きありがとうございます(*^_^*)
子供の成長には目を見張るものがありますね。



ポケツトに野鳥圖鑑と春野かな  祐

野鳥の声を楽しみ、ついでに春野まで持ち帰る、ぜいたく。
(美音さん、こっそりはいけません!)
牧内 登志雄 北野さん、並選ありがとうございます。
天気のよい日には鳥たちも気持ちよさそうです。





(5/06)


一本の樺の白より夏来たる   征一

夏はどこから来るかしら、あの森の樺の白からよ〜
今村征一 北野さん特選をいただき有難う御座います。



(並選)


新しきシーツの頬に夏は来ぬ  栄太郎


ベッドのシーツも更衣、ひんやりと気持ちいいなあ。
桑本 栄太郎 北野さん、岩永さん・・・大変有難う御座います!!。
夜はまだ冷えるものの、シーツを夏用に衣替えしました。



縄文ヴィーナスあっけらかんと夏  たけし

縄文の妊婦ヴィーナス、堂々としてますね。
小林 たけし 北野 和良 さん ありがとうございます。
年頃の孫娘が3人おります、毎夏密かに心配しています(笑)



天空の神楽鈴鳴る桐の花   典子

とてもきれいな句ですね。清々しくリズム感もある。
菅 典子 北野さん。 ご選句ありがとうございます。うれしいです。





(5/05)


また少し背丈縮みて子供の日  俊彦

私もクリニックで身長測定するたびに実感しています。
鎌田 俊彦 北野 和良さん、特選ありがとうございます。



(並選)


につぽんの青空満たす鯉のぼり   千秋

日本全国と広げたところが雄大ですね。
中野千秋 和良さん、果連さん、ありがとうございます



アーケード目刺のごとき鯉のぼり  浩正

店ごとに申し訳ほどの小さい鯉のぼり。それでも賑わいを助けますね。
藤倉浩正 北野 和良 さん ありがとうございます。
何とも寂しくもあります。



潮騒と海鳥二羽と磯遊び   夢積

GW、各地の潮干狩りが賑わっていましたね。





(5/04)


昭和天皇の真実一路みどりの日   夢積

昭和天皇の苦悩の生涯に思いを馳せるみどりの日。
Mutumi Shinogi 北野さん特選嬉しいです。



(並選)


藤咲いて出店の並ぶ古刹かな   寛昭

藤の花が満開の古刹。たくさんの見物人で賑わっている。
古閑 寛昭 北野さん、ありがとうございます。



兄弟で菖蒲を髭と真似る風呂   慢鱚

仲の良い兄弟のはしゃぐ姿が見えます。
大工原 一彦 北野 和良 様。ありがとうございます。とても嬉しいです



狭庭とはいへど占めをり大手毬  栄太郎

並選に頂きます。さぞかし立派な大手毬でしょうね。
桑本 栄太郎 大津留公彦さん、北野さん・・・大変有難う御座います!!。
散歩ウオ―キングの途中、とある方の狭い庭にびっしり咲いて居ました。
人の手の拳より大きくりっぱなものでした。





(5/03)


おみ足に触れて牡丹の薫る長谷  浩正

牡丹の薫る長谷寺の仏像のおみ足に触れて平安を祈る作者。
藤倉浩正 北野 和良 さん 特選ありがとうございます。
神仏はありがたいものです。



(並選)


舞妓とて恋はしたいわ京の夏   俊文

京舞妓は芸が売り物、お客との恋はご法度。でも・・・・
河野 俊文 北野さん、ありがとうございます。相手次第でしょうね。



憲法記念日の風に誇りぬ日章旗  栄太郎

祝日に日章旗を飾る家が少なくなりましたね。
桑本 栄太郎 北野さん・・・大変有難う御座います!!。
憲法制定の記念日です。その当時を想い、日本国旗を掲げるべきですね?



青空を塗り散らしたる花水木   無智

花水木の花が満開。中七がいいですね。
福井 栄一郎 北野さん、選んでいただき、
またコメントをいただき有難うございます。 嬉しいです。





(5/02)


すめみまの自覚あらたに初緑   玉有良

新天皇の決意のお言葉を踏まえての句と読ませてもらった
。季語の斡旋がとても良い。
(個人的には、「すめみま」よりも「すめらぎ」を使いたい)
小出有紀 北野さん、ありがとうございます。
「すめらぎ」も好きな言葉ですね。ただ、これだと天皇1人の意味に
限定されてしまうため、連綿と続く皇室の全体の諸問題も含めたかったので、
「すめみま」を選んでみました。
北野 和良 なるほど、皇族方すべてを含むということですね。



(並選)

天災と人災無き世令和たれ   幸

平成を振り返りあらたな令和への切なる希望、よく分かります。
Sachiko Yokoi Hayashi 北野 和良 様
拙い句にお目を止めて戴き有り難うございます



水面打ち翼返してつばくらめ  祐

水面近くの虫を捉えようとするツバメの躍動が伝わります。
牧内 登志雄 北野さん、並選ありがとうございます。
水面の広がる波紋に燕の躍動感をかんじるのですが、
なかなか句にはなりません。



柿の葉のみどり透きたる若葉かな  栄太郎

みずみずしい柿の若葉、中七がいいですね。
桑本 栄太郎 北野さん、川崎さん・・・大変有難う御座います!!。
当地京都郊外洛西は「大枝・・おおえ」の柿として名高い産地です。
若葉が青く日を透いていて得も言えぬほど見事です。





(5/01)


平成の頁を閉じて更衣ふ   夢見昼顔

平成から令和へ。中七の頁を閉じて、が印象的です。季語もピッタリ。
岩永静代 北野 和良 さん、ありがとうございます。
改元に便乗じゃないけど、色々考えるいい機会になりました。精神の更衣え(笑)



(並選)


和やかな令和の初め桜桃  紀宣

全国お祝いムードの令和一日目、桜桃が希望に思えます。
つちたに jt 純一 北野さん、並選に選んで頂きありがとう御座います。
嬉しいです



令和元年雨雨雨の暮春かな   夢積

西日本は雨のようでしたね。それも思い出に残るでしょう・
Mutumi Shinogi 北野さんありがとうございます。



艶やかな紫の滝藤の花  亜仁子

藤の花の描写、紫の滝お見事です。
Aniko Papp 選んでいただき、ご鑑賞、ありがとうございます。
嬉しいですね。