俳句鑑賞文(復刻版)    2018 June        トップへ   




(6/30)

日焼けせし子ら戯れあひて蒙古斑    果連

蒙古斑はアジア人の多くに見られる、お尻や腰、背中などに
見られる青いあざ。日本人の約90%にあるといわれる。
子どもたちが裸になって夢中に遊んでいる様子が目に見える。
Kazunori Kawasaki 北野 和良様、ありがとうございます。
うれしいです。^_^ 果連



(並選)

高速道のランプ上れば雲の峰   真波

高速道に乗ると前方に雲の峰が見えてきた。
目的地も良い天気のようだと気持ちが急ぐ。
石井 真奈美 北野さん、ありがとうございます。
ワクワクしちゃいます^ ^



ノックして西瓜の機嫌確かむる   千秋

軽い良い音がすれば良く熟れている印。ご機嫌はどうかな?
中野千秋 北野 和良 さん。ありがとうございます



裂帛の吾子の王手に荒団扇  たけし

子どもと侮っていたら、鋭い王手。これは参ったなぁ・・・
季語が効いています。
小林 たけし 北野 和良 さん ご選句ありがとうございます 
素敵に鑑賞いただいて大満足です



夏の夜や祇園のバーのスロージャズ   ひろし

こんなバーで飲んでみたい。好きな句です。
長谷川 博 北野 和良 ありがとうございます





(6/29)

川音や葉蘭の上の夏料理   真波

川床料理だろうか。葉蘭に盛られた料理が涼しげだ。
有馬皇子の歌を思い出す。
家にあれば笥(け)に盛る飯を 草枕旅にしあれば椎の葉に盛る
石井 真奈美 北野さん、特選にお選びいただきありがとうございます。
悲劇の皇子、侘しさの漂う歌ですね。



(並選)

西郷どんが宙を翔びをり飾り山笠   秋子

博多では山笠祭りがはじまる。今年の目玉は西郷どんの人形だ。
Akiko Eguchi 和良さん、ありがとうございます。
まさに今朝博多駅前の山笠飾りの真っ最中でした。
大河に肖り、今年は西郷どんが真ん中にいらっしゃいます。



剥き出しの肩に刺青梅雨明けぬ   正則

最近の日本では、刺青は肩身が狭い。だが外国人観光客には刺青の人も多い。
祭りが始まり神輿を担ぐ。神田っ子だい、自慢の刺青を見てくんな。
野島 正則 北野 和良 さん、選、楽しい鑑賞いただき、
ありがとうございます。嬉しいです。



二大会ぶりの勝どきはたた神   孝之

Wサッカーロシア大会で日本は僅小差で決勝トーナメント進出が決まった。
ただ、ポーランド戦の最後の10分間の戦術には、賛否両論があり、
手放しの勝鬨というわけにはいかなかった。
原孝之 北野さん、おはようございます。ご選句と鑑賞有難うございます。
勝どきと云うにはやや物足りないですね!
でも、次に勝どきが上がれば凄いです!応援しましょう!





(6/28)

群れて尚己無くさぬ杜若   幸

並び咲く杜若 にも一つ一つ個性があり自己主張がある。
百万人行けども我行かず、に通じる心境だろうか。
Sachiko Yokoi Hayashi 北野様
特選にお選び下さいましてありがとうございます●┓
群れて咲いても自分を失わない強さを表現出来たでしょうか……!



(並選)

夏至白夜ピアスの穴に熱き息  美音

白夜の熱い夜、とても好きな句です。



雨止みて蟹を吐き出す護岸   夢積

晴れて日も昇り護岸からは蟹の群れがご出勤。吐き出すの措辞がいいですね。
Mutumi Shinogi 北野さんありがとうございます。



りゆうぐうに夢を探すや夏星座  祐

はやぶさ2のミッションが成功しますように。
牧内 登志雄 北野さん、並選ありがとうございます。
想像と期待が膨らみますね。



夕凪の人魚現れさうな海   ちはる

人魚が現れそうなと言う空想が楽しく好きな句です。
Chiharu Nishijima 北野 和良さん、ありがとうございます





(6/27)

さよならの十秒前の夏帽子   玉有良

十秒前の措辞が素晴らしい。当人はその瞬間に何を考えるのだろう。



(並選)

洗ひ髮そつと抱きしむ夜風かな  祐

抑えた詠みぶりだが艶があり好きな句です。
牧内 登志雄 北野さん、ありがとうございます。
「抑えた詠みぶり」を意識したので、ご評価いただき嬉しいです。



昼顔や淡白といふしたたかさ   千秋

淡白としたたかの取り合わせの意外性。
中野千秋 北野 和良 さん、ご選句ありがとうございます



子らを追う薫風ジャングルジムの陣  白日

子どもらの歓声が聞こえてきます。陣という大げさな措辞は
読む人によって好き嫌いはありそうだ。
齊藤祐一 北野 和良 さん、ありがとうございます(^^)





(6/26)

昼顔や逢ってはならぬひとと逢ひ   秋子

昼メロの世界でしょうか。季語の斡旋がとても効いています。}
Akiko Eguchi 和良さん、ありがとうございます。
昨日、映画「昼顔」をTVで見て以来、頭侵されてます



(並選)

雨上り小枝に並ぶ蟻の列   夢積

雨上がりを待って一斉に働き出した蟻。写生が効いています。
Mutumi Shinogi 北野さんありがとうございます。



麻暖簾肩で捌きし伊達男   幸

そんな男に惹かれるんでしょうね。
Sachiko Yokoi Hayashi 北野 和良 様 ありがとうございます
江戸っ子の美学でしょうか……因みに夫は関西男でしたが……!



壱岐メロンふふむ甘みと潮の香と   孝之

壱岐にもメロン!下五が効いていますね。
(ちなみに茨城はメロンの生産日本一です(笑)
原孝之 北野さん、こんばんは。ご選句と鑑賞有難うございます。
本日、近くの行きつけの喫茶店ランチで壱岐メロンを頂きました。
壱岐は長崎県で一番広い水田を持つことで有名ですが、
メロンが出来るとは知りませんでした。





(6/25)

曾孫に確と継がるる沖縄忌  玉有良

中学生相良さんの「平和の詩」の朗読は感動的でした。
小出有紀 北野さん、ありがとうございます



(並選)

蛙乗る蓮の浮葉のやや沈み  公彦

葉が水面に浮いていおるのは睡蓮だろう。細やかな観察。



合歓の花道祖神ある町境   千秋

道祖神と合歓の花の取り合わせが素敵です。推敲句がいいですね。
(個人的には、実景から離れても町境⇒村境の方が情緒が出るかと思いました)
中野千秋 北野 和良 さん、ありがとうございます。
皆さんのお陰で句が進化してうれしいです。



牛蛙地底揺るがすA♭の音   真波

牛蛙の低い鳴き声をA♭と措辞したところお手柄です。
石井 真奈美 北野さん、ありがとうございます





(6/24)

威勢売り鰻を割きて市に老ゆ   征一

威勢よく鰻を裂き生業としてきた板前も老年を迎えた。哀愁を感じる句だ。
今村 征一 北野さん、石井さん御選句と鑑賞を頂き有難う御座います。



(並選)

親方の技は盗めと青葡萄  寛昭

技は教わるのを待つのではなく盗めと。厳しい職人の世界。
古閑 寛昭 北野さん、ありがとうございます。



余震なほブルーシートや梅雨晴間  栄太郎

北大阪地震の余震に今も怯える人たち。地震の鎮静と早い復興を祈りたい。
桑本 栄太郎 北野さん・・・大変有難う御座います!!。
一昨日、阪急京都線に乗り、京都桂より高槻方面に出かけました。
高槻に近づくたびに、屋根にブルーシートを掛けた家が目立ちました。
昨日は、早朝より夜遅くまで鳥取の田舎へ日帰りで出かけ、御礼が遅くなりました。



梅雨明や瞑想沖永良部島   孝之

徳之島から永良部島へ移され牢に閉じ込められた西郷どん。
それでも友を信じている。
原孝之 北野さん、こんばんは。ご選句と鑑賞有難うございます。
西郷どん、チェスト!ですね!





(6/23)

青梅の私語のはじまる笊の上   千秋

笊に盛られた青梅が、ひそひそ話をしているという。
何を話しているのだろうかと想像が膨らむ。
中野千秋 北野 和良 さん、ありがとうございます



(並選)

冷蔵庫すぐ覗き見る下校の子   夢積

家に帰った途端、冷蔵庫に駆け寄りおやつを探す子供の姿が目に浮かびます。
Mutumi Shinogi 北野さんありがとうございます、



甲子園目指す宣誓沖縄忌   孝之

沖縄忌が過ぎ、今年も熱い夏の甲子園が始まる。
原孝之 北野さん、こんばんは。ご選句と鑑賞有難うございます。
沖縄では、今日から甲子園の予選が始まりました。この取り合わせは
どうだろうか?とは思いましたが、チャレンジですね。(笑)



マニキュアの獣の覗く日傘かな   果連

中七の獣がミステリアス。
Kazunori Kawasaki 北野 和良 様、ありがとうございます。
うれしいです。^_^ 果連





(6/22)

浮いて来い捨てられているニュータウン  果連

40年ほど前、希望に溢れたニュータウンも今は高齢化の波に呑まれ。
季語の斡旋がお見事。
Kazunori Kawasaki 北野 和良 様、ありがとうございます。
光栄です。^_^ 果連



(並選)

匂ひ立つ白きうなじや梅雨の闇  正

艶のある雰囲気が大好きです。
大林 正 北野 和良 さん ありがとうございます。



引き留めて欲しくて帰ると言ひし夏至   ゆ

人間の心理は微妙。京都の人の、ぶぶ漬けでもどうですかは
もう帰れという合図。
田中悠貴 北野さん、えぐちさん、有難うございます\( ?o? )/



買い置きのモカを挽く朝つゆ晴間  英

私もモカが大好きです。
Hideo Koike Hasegawaさん、 北野さん。ご選句、
ありがとうございます。マイカー通勤の朝に、コーヒー片手に歩道を
歩いていた人がいまして、その香りをいろいろに想像して詠みました。
コーヒーといえば、やっぱりモカでしょうかね。





(6/21)

山々に烏帽子のごとき夏の霧  紀宣

墨絵のような景。烏帽子の比喩が素晴らしい。
つちたに jt 純一 北野さん、特選に選んで頂きありがとうございます。
また素晴らしい感想ありがとうございます。とても嬉しいです。



(並選)

背泳ぎの腕休ませて空の青   真波

背泳ぎの姿勢で眺める空、一段と青いだろう。
石井 真奈美 北野さん、ありがとうございます。
青、としかいいようがない空です。



花合歓や愛しき人のすでに無く  栄太郎

花合歓に亡き人を偲ぶ気持ちに溢れている。
桑本 栄太郎北野さん・・・大変有難う御座います!!。
昨日の散策にて」谷川に掛かる橋の上より合歓の花の大木を眺めました。
うっすらと赤い合歓の花も、集まれば壮観ですね?
儚げに美しい合歓の花を眺めていましたら、遠い過去となった
癌で亡くなった愛しい人を想い出し、切なくなって来ました。



川浚い蛍のための分譲地  夢酔

蛍の生息地を確保する川浚い。分譲地の措辞が面白い。





(6/20)

雨粒に大小ありて夏至間近  祐

梅雨の雨に降り籠められて、雨粒の観察をするしかない・・・・
牧内 登志雄 Mutumi Shinogi さん、北野さん、
選をいただきありがとうございます。



(並選)

五月雨や娘が人を連れてくる   公彦

お父さん、彼を紹介します・・・・



駅前に猫の手配書梅雨湿り   夢積

この写真の猫を見つけた方、お知らせ下さい。



香水に会釈交わして振り返る  無智

いい香りについ会釈したが、はてどなただったっけ・・・
福井 栄一郎 北野さん、選んでいただき有難うございます。
そのとおりのつもりです。





(6/19)

みづうみの深さを測る夏の月  美音

月光が湖の深さを測る、澄んだ水が目に浮かびます。
向瀬美音 千秋さん、北野さん、ありがとうございます!!



(並選)

荒梅雨や侍ジャパン奮ひ立つ   孝之

ロシアWカップ、初戦コロンビアに勝利おめでとう。
原孝之 北野さん、こんばんは。ご選句有難うございます。
やりましたね!荒梅雨になりかけの日本に勇気を与えました。
今日の勝利を願掛けの意味の句でもありました。



苔の花愛でてゐるよな地蔵の目   秋子

野に立つ地蔵さま、胸についた苔の花を優しく眺めている。
Akiko Eguchi 和良さん、ありがとうございます。
素敵な鑑賞もとても嬉しいです。



父の日や赤霧島の玄関に  無智

父の日に赤霧島のプレゼント。子供さんからだろうか。
福井 栄一郎 北野さん、選んでいただき、有難うございます。ご明察です。





(6/18)

脱藩の道を訪ねて花菖蒲   白と玉

脱藩の道と言えば坂本龍馬だろうか。
彼はその道の途中花菖蒲を見て、何を思ったのだろう。
木野本伸行 北野 和良 さん、ありがとうございます。



(並選)

一瞬の地震に万緑の沈み込む  紀宣

大阪北部に大地震。水は噴き出し、万緑は沈む。
つちたに jt 純一 北野さん、並選に選んで頂きありがとうございます。
また素晴らしい鑑賞ありがとうございます。嬉しいです。



髪洗ふ移り香纏ひ後の朝   幸

後朝の満足感に溢れているようだ。
Sachiko Yokoi Hayashi 北野様
お選び下さいましてありがとうございます



真白なる星の如くにやまぼうし  大林 正

ヤマボウシの花を星と見立てたところが新鮮だ。
大林 正 ありがとうございます。宜しくお願いします。





(6/17)

東雲の蓮の蕾の弾く音   夢積

日の出前に蓮の花が開くときにポンッと音がするのだと聞いたことがある。
一度確かめてみたいものだ。
Mutumi Shinogi 北野さんありがとうございます、
旅の宿で清々しい朝でした。



(並選)

海亀の泪の繋ぐゐのちかな  たけし

ウミガメの産卵、涙を流すと聞いている。
小林 たけし 北野 和良 さんご選句ありがとうございます
 屋久島で深夜実際に観たことがあります



憂欝の色して降るや菜種梅雨  祐

上五が素晴らしい。
牧内 登志雄 北野さん、並選ありがとうございます。



      万緑や草田男の碑の彫り深し   暢

深大寺に句碑がありますね。
中村 暢夫 北野さん、ご選句ありがとうございます
深大寺で詠まれた句だそうです。





(6/16)

凌霄花天より届く愛の詩   孝之

真夏の暑さに負けず元気な凌霄花を愛の詩と想像したところが楽しい。
原孝之 北野さん、こんばんは。特選と鑑賞有難うございます。
凌霄花は天から舞い降りて来たように見えますね。
「愛の詩」がやや甘いかな?と思っていました。嬉しいです。



(並選)

木道のふくらむところ古代蓮  たけし

木道もある広い蓮池ですね。古代蓮の里を思い出しました。
小林 たけし 北野 和良 さん ご選句ありがとうございます
 共感頂けて嬉しいです



梔子の香り妙なる白さかな  栄太郎

梔子の香りが漂ってきました。
桑本 栄太郎 北野さん・・・大変有難う御座います!!。
梔子の花の香りは、高貴な女性(にょしょう)の匂いを想わせ、
その場より離れられなくなりそうです。



色だけを褒められていて藍浴衣  房子

きっと色選びのセンスを褒められたのでしょうね。
熊谷房子 実はその「色素敵だね〜」って言われて、
自分の事を褒められたと思ったのですが、
よく考えたら着物の色だけでした。(*_*)





(6/15)

晩酌の竿の自慢や鮎の川  祐

釣宿に仲間と泊まり明日の鮎釣りに備える。
地酒が旨く話が弾む。新調した竿は上手く魚信を捉えてくれるだろうか。
さあ、もう一本飲んで今夜はもう寝よう。
牧内 登志雄 北野さん、特選ありがとうございます。
数年前の山形の宿での竿自慢でした。私自身は釣りはしませんが、
なんの趣味にしてもそれぞれに自慢や談義はあるものですね。
私の場合、飲めば写真、カメラ談義が多いでしょうか。



(並選)

梅雨払ふ蒼空柄の傘さして   幸

写真を見ました。あの傘なら鬱とおしい雨も忘れられますね。
Sachiko Yokoi Hayashi 北野様ありがとうございます
ニューヨークのMOMAでずっとずっと昔に買った傘!
少し重いですが鬱陶しい梅雨をバリバリ乗り切ります!



五月雨の海静まりぬ廃炉かな   真波

福島県内の原発の廃炉が報道された。だが、廃炉完了までの
長い道のりと費用を思うと喜んでばかりはいられない。
石井 真奈美 北野さん、ありがとうございます。
廃炉の費用もさることながら、地下水から海への流出は、
どうなのでしょうね。無限希釈、で、済むものなのか?



終電の乗せ来る闇の蒸し暑さ   夢積

終電が闇を乗せてくるという措辞に感服しました。
Mutumi Shinogi 北野さんありがとうございます。





(6/14)

母でなく妻でない日の絹扇   林子

子供のいる人妻でも、その枷を離れてただ自由な女でいたい時がある。
そんな気持ちを絹扇に託そうという作者。女性ならではの秀句。
鈴木 玉恵 北野 和良 さん、ありがとうごさいます。エヘヘッ



(並選)

銀色のサンダル揃へ旅鞄  美音

旅に出る高揚した気持ちに溢れている。
向瀬美音 嗚呼、北野さん、永田先生、牧内さんありがとうございます。
サンダルとバーベキューが季語になったそうです。
ペデキュアは何色が好きですか?



非正規の叫び届かぬ蟻地獄   白と玉

非正規への待遇は少しずつ改善されているようだが、まだ差は大きい。
木野本伸行 北野 和良 さん、ありがとうございます。



立葵四方八方睥睨す  祐

背の高い立葵の花の姿。睥睨すの措辞が新鮮です。
牧内 登志雄 北野さん、並選ありがとうございます。
素敵な鑑賞をいただき嬉しいです。





(6/13)

梅雨晴や傘を刀の下校道  祐

朝は雨だったのに下校時には晴れて、傘を刀に侍気取りの男の子。
子供は何でも遊びにしてしまいますね。
牧内 登志雄 北野さん、特選ありがとうございます。今の子供も
昔の子供もやることは変わらないなぁと思いながら見ています。



(並選)

梅雨寒や紅茶に添へる砂時計   正則

砂時計できっちり三分。几帳面な性格。
野島 正則 北野 和良 さん、選に鑑賞、嬉しいです。ありがとうございます。



言い訳は聞きたくないの西瓜割る   真波

スイカを思いっきり割って憂さ晴らし。
石井 真奈美 北野さん、ありがとうございます。
半端に叩いては、ダメですね^ ^



サンドレスちょいとつり目の娘とデート  玉有良

つり目の娘が面白い。個性的な美人さん。
小出有紀 北野さん、ありがとうございます





(6/12)

沙羅の花散りて闇夜と知りにけり  栄太郎

白く輝くような沙羅の花と闇との対比が鮮やかです。
桑本 栄太郎 北野さん、Mutumi Shinogiさん、小林さん・・・大変有難う御座います!!。
エレベーター脇に植栽されています木沙羅の花地面に散っていて、
その白さに闇夜を強く感じました。



(並選)

伊勢江戸肥後良さそれぞれに花菖蒲   夢積

花菖蒲の三大ルーツ。どれもお国自慢でしょうね。
Mutumi Shinogi 北野さんありがとうございます。



力ぬくそんな生き方糸とんぼ  たけし

力抜く生き方、うらやましいです。
小林 たけし 北野 和良 さん ご選句ありがとうございます
 まだま抜け切っていないので困ります(笑)



あぢさゐやペットの墓は庭の隅  満徳

ドンファンのペット犬を思いました。
永田 満徳 選んで頂きありがとうございます。
20歳のすずはまだ元気です。 墓に納まっているのは犬ではありませんね。





(6/11)

梅雨深し小説の路地この辺り   千秋

小説のモデルとなった場所やドラマのロケ地を訪れるのがブームですね。
作者は何の小説を読んだのかが気になります。
中野千秋 北野 和良 さん、ありがとうございます。昭和時代の小説を
イメージしたものでしたので、とくにあの小説というものはありませんです。



(並選)

夕間暮れ岬のカフェの南風甘く   真波

岬のカフェ、甘い風に頬をなぶらせて飲む珈琲は格別。
石井 真奈美 北野さん、ありがとうございます。
映画のモデルになったカフェです^ ^



サルビアの花さざめきて「女子」の群れ  果連

真っ赤なサルビアの群生、女子高生がさざめいているようだ。
(調べたらサルビアは秋の季語、実景を詠んだだけですよね?)
Kazunori Kawasaki 北野 和良 様、ありがとうございます。
ご指摘の通りです。フライングですね。精進します。^_^ 果連
北野 和良 花の季節感は難しいですね。現に目の前で
咲いているなら、遠慮なく読めばいいと思います。



葉隠れにほのと紅さす実梅かな  征一

水戸の偕楽園でも先日実落としが行われました。
来年の花がよく咲くように、実が熟す前に落とすのだそうです。
今村 征一 北野さん御選句有難う御座います。





(6/10)

黒南風やプアなピカソの青の時代   秋子

青の時代のピカソは貧乏で、新しいキャンバスを買う金にも
苦労し古い絵の上に紙を貼って描くという苦労をしたようだ。
Akiko Eguchi 和良さん、ありがとうございます。
とても嬉しいです。そうですね。私も最近のニュースで
青の時代の絵の下層部が新聞紙だった事知りました。
貧乏だった事と青の時代は親友の死がきっかけだった事で
「かわいそうな‥」という意味でプアを使ってみました。



(並選)

紫陽花や水の匂ひのする所  房子

中七で瑞々しい紫陽花が浮かびます。
熊谷房子 千秋さん、玉恵さん、北野さん、古閑さん今村さん
ありがとう御座います。紫陽花に水が合いますね。



清水湧く泡が小石を躍らせて   林子

湧水の池の細かい観察。
鈴木 玉恵 北野 和良 さん、ありがとうごさいます



頬杖をつく紫陽花や出会ひ橋   孝之

頬杖をついているのはアジサイの花か、はたまた待ちくたびれた人間か。
原孝之 北野さん、こんばんは。ご選句と鑑賞有難うございます。
下五を「出会ひ橋」にしたことでストーリーが生まれましたね。(笑)





(6/09)

清水汲む日本アルプス背負いつつ   公彦

アルプスへ登山。頂上はまだ遠いが、岩清水を見つけ一服し山頂を見上げる。
下五が意気込みを感じさせる。
大津留 公彦 特選有難うございます。稀有なることで大変嬉しく思います。



(並選)

川風に浮いて色濃く合歓の花  栄太郎

川辺に立つ合歓の木。花は色濃く夏の到来を喜んでいるようだ。
桑本 栄太郎 北野さん。小林さん・・・大変有難う御座います!!。
先日、散歩に出かけ、近在の川の橋の袂の合歓の花が咲き、丁度目線の先に
見ごろでした。合歓の花はほの淡い薄紅ながら集まって居れば、色濃く見えます。



梔子の香の似合う妓のうなじかな   玉有良

若い芸妓さん。うなじにも初々しさが漂っている。
小出有紀 北野さん、ありがとうございます



菖蒲田は夕暮れ色に染まりけり   悦子

夕暮れ色に想像が膨らみます。
柳堀 悦子 北野 和良 さん御選と御感想ありがとうございます



埋められぬ寂しさ抱へ梅雨に入る  美音

寂しさが梅雨に響き好きな句です。
向瀬美音 北野さん、ありがとうございます!





(6/08)

和紙よりも柔らかきかな花菖蒲   典子

花菖蒲の花びらの柔らかさを和紙と比べたところが新鮮です。
菅 典子 北野 和良 さん、ありがとうございます。
とてもうれしいです。



(並選)

更衣あの子の爪の菫色   林子

菫色のマニキュアに清楚な少女をイメージしました。
鈴木 玉恵 北野 和良 さん、ありがとうごさいます。「朝ドラ」から
北野 和良 11本目の指ですね?
鈴木 玉恵 北野 和良 さん、そうです。11本目の指。



ぶさいくも曲もよかり胡瓜もむ  寛昭

見かけよりも中味が大事。
古閑 寛昭 北野さん、ありがとうございます。



告白の色はと問ひし沙羅の花   祐

告白の色という謎めいた措辞に一票。
牧内 登志雄 北野さん、並選ありがとうございます。励みになります。





(6/07)

河鹿鳴く橋を渡りて忍び宿   夢積

ロマンチックなストーリーがいくつも考えられそうだ。
Mutumi Shinogi 北野さんありがとうございます。



(並選)

湿りたる蜻蛉殻よりくねり出づ   幸

トンボの脱皮の様子をとても細かく観察しないと作れない句と感心した。
Sachiko Yokoi Hayashi 北野様ありがとうございます●┓
好奇心旺盛な知りたがり屋です。お目に止まって光栄です。



蜻蛉生る葉を知る風知る空を知る  公彦

後漢書の「四知」(天知る神知る我知る子知る)
転じて、天知る地知る己知る とも言う。
この骨格を借りたリズムの良い句だ。
大津留 公彦 北野 和良 さん ありがとうございます。
全く知りませんでした。



初なすび対戦状なるヘタの棘   幸子

トゲを対戦状と断じたところがユニークだ。
丸山幸子 北野さん??お選び下さいましてありがとうございます。
今日茄子を買ってきたのですが、ヘタの棘が鋭くて、しばし固まってしまいました。





(6/06)

繭踊る光の糸を手繰り寄せ   林子

繭から生糸を引き出している景だろう。光の糸が素晴らしい。
鈴木 玉恵 北野 和良 さん、ありがとうごさいます。
とても嬉しいです



(並選)

紫陽花の弾く雨粒七色に  正則

雨粒が七色にという発見。
野島 正則 北野 和良 さん、ありがとうございます。励みになります。



紫陽花の欲する雨に程遠し   孝之

豪雨には嘆き、少雨には不満を言う。欲望とは身勝手なもの。
原孝之 北野さん、こんばんは。今、帰宅です。
ご選句有難うございます。こんな句でいいのでしょうか?
と思います。有難いことです。





(6/05)

河鹿鳴く夕せせらぎの岩の上   直

画幅が目に浮かび、河鹿の鳴く声も聞こえてくる。
大津留 直 北野 和良 さん、ありがとうございます。大変嬉しく存じます。



(並選)

アイスコーヒー終ればやつてくる別れ   千秋

ストーリーの結末が気になります。
中野千秋 北野 和良 さんありがとうございます。
飲みものが終わって席を立つだけのことを、恋愛風にアレンジしました。



内定を取れるだけ取る走り梅雨   真波

就職戦線、今年の新卒は引っ張りだこだとか。
石井 真奈美 北野さん、ありがとうございます。
氷河期世代の方がぼやいてます。時代でこんなに違うのかと。
でも今は、内定しても、よりよい労働環境、社風を求めて必死だとか。
電通みたいな会社は行きたくないですからね。



二人だけの砂に足跡夏の雲   美音

並選に頂きます。二人のストーリーが気になります。





(6/04)

螢火のひそみてをりぬ君がむね  祐

麗人のむねにひそむ蛍火、静かに燃える情念。
それはひとり静かに胸に秘め決して相手には漏らさないのかも知れない。
牧内 登志雄 北野さん、特選ありがとうございます。
また、素晴らしいご鑑賞をいただき光栄です。精進致します。



(並選)

七変化俳人意気な嘘をつく   千秋

その通り。俳人は大げさな嘘を平気で詠む。日常の鬱憤を晴らさんばかりに。
中野千秋 北野 和良 さん、ありがとうございます。
意気な嘘、美しい嘘はいいものだと思います。



五月闇御堂に流る琵琶の音  寛昭

琵琶の音が聞こえてきます。平家物語だろうか。
古閑 寛昭 北野さん、ありがとうございます。



深みゆく花圃の静寂梅雨晴間   夢積

六月の花圃は菖蒲、百合などきれいな花がいっぱい。静寂の中で花を愛でよう。





(6/03)

麦笛や雲一つ無き空が吸い   公彦

広い空へ麦笛の音が吸い込まれていく広い景。 下五が面白い。
大津留 公彦 北野 和良 さん 特選ありがとうございます。励みになります。



(並選)

星空やおなご鵜匠の綱さばき  ひろし

鵜匠にも女性が進出、鮮やかな綱さばき。鵜飼の篝火も見えてきそう。
長谷川 博 北野さん、原さん 選ありがとうございました。
鵜飼は絵巻物を見るようで感動しました。鵜匠さんの美しさは、
妖艶というよりも凛々しく美しい感じだったので推敲しました。



ところてん民主主義から押し出され   果連

民主主義とは何かを考えさせられる昨今ですね。
季語の斡旋が面白い。
Kazunori Kawasaki 北野 和良 様、ありがとうございます。
励みになります。^_^ 果連



民意とは斯くも儚し心太  栄太郎

政治家の言う国民という言葉は上滑りしてますね。
桑本 栄太郎 大津留さん、北野さん、小林さん・・・
お選び頂き、大変有難う御座います!!。ここの所、国会中継、
新聞などを見るにつけ何という出鱈目な政界、官僚であろうか?と
愕然とした心情になります。国民の声は全く政治に届かないようですね?
政治家にとって民意とは心太のようなものかとも。





(6/02)

利酒の如くに含む新茶かな  征一

心をこめて新茶を味わう気持ちがよく表されている。
今村 征一 向瀬さん北野さん永田さん田中さんにじまさん
御選句有難う御座いました。



(並選)

まだまだと音を頼りに滝の道  十河智

滝へ向かって山道を辿る。音がだんだんと大きくなってきた。もう少しだ。
十河 トモ子 永田先生、原さん、北野さん、お選びいただき、
ありがとうございます。嬉しいです。智



会釈すも憶えの怪し夕薄暑   たけし

見覚えのある顔、会釈はしたもののさて誰だったか名前が思い出せない。
小林 たけし 北野 和良 さん 連続のご選句ただただ感謝です
 当たり前すぎますかねー



奥嵯峨に時忘れたる鮎の茶屋  浩正

奥嵯峨の鮎の茶屋、絶景と美味しい鮎料理に時を忘れる至福の時間。
藤倉浩正 北野 和良 さん ありがとうございます。仰るとおりなのですよ。





(6/01)

あめんぼう水面に星座描き続け   直美

あめんぼうがスイスイと水面を動き、星座描くと空想した楽しい句だ。
高井 直美 北野さん、おはようございます。
特選とご選評をありがとうございます(*^^*)
あめんぼう、独特な動きですよね。共感頂いてとても嬉しいです。
どうぞ良い一日を(*^^*)



(並選)

髪上げて白き項や衣替   幸

後ろ髪をあげ項を見せた日本髪の女性。前に回って顔も見たい!
Sachiko Yokoi Hayashi 北野様お選び下さいましてありがとうございます●┓
襟足の形にも個人差が有って襟足の美しい方にはついつい目が奪われます。



実桜や木洩れ日散らす高瀬川  栄太郎

高瀬川の岸辺らしい風景だ。
桑本 栄太郎 北野さん・・・大変有難う御座います!!。
せせらぎの高瀬川の両岸には葉桜がこんもりと茂り、木洩れ日が浅いせせらぎに
届いています。散策するのには絶好の季節となりました。



どどどンと艀も重き夏の波  祐

力強い夏の波。上五の擬音語が効いている。
牧内 登志雄 北野さん、並選ありがとうございます。
墓参りついでに海を見てきました。












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