俳句鑑賞文(復刻版)    2018 January        トップへ   




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まんさくの糸屑ほろりほろりかな   真波

万作の奇妙にねじれた花びらの様子をどう表現するか私も悩んでいたが、
糸くずほろりには脱帽です。
石井 真奈美 北野さん、特選にお選びくださりありがとうございます!
まんさくは、難しいですよね、あの花の形は、
見れば見るほど何とも言えないです。私も破れかぶれです



(並選)

春隣古墳に小さき登口  千秋

古墳は全国に沢山あるがどこの古墳だろうか。
円墳或いは前方後円墳、頂上に登れば春が見渡せるのだろう。



花咲けば河津橋への風となり   林子

初めて河津桜を見に行った時のことを思い出した。
桜の木の下に黄色い菜の花も咲いていた。
風となりの措辞がゆったりとした風景を思わせる。
(数年後に言った時は有名になり観光客でごった返していた。
今もそうなのだろうか)
鈴木 玉恵 北野 和良 さん。ありがとうございます(*^^*)
桜祭りは10日から。始まると何を見に来たか分からない状態ですね!



赤き月狐火ぽつと灯し初む  播磨陽子

今宵のスーパーブルーブラッドムーンのことだろう。
狐火に飛ばしたところがお手柄だ。
播磨 陽子 北野さん、ありがとうございます。うれしいです。





(1/30)

名を知りてよりの花咲く春待たる  栄太郎

去年の春にこの花を見て綺麗だなと気付き名前を教えてもらった。
今年もそろそろ花の昨時期が近づいて早く咲かないかと気がかりだ。
同じ花でも名を知らぬのと知っているのでは大違いだ。
桑本 栄太郎 北野 和良 さん・・・特選句にお選び頂き、
嬉しいコメントも頂戴しまして大変有難うございます!!。
野や庭の草花、樹木は季節によって様相が大きく変わりますね?
季語辞典は得てして花時によって季語の時季が定められていますが、
花の時季以外は全く見向きもしないのが普段の我々人間です。
芙蓉の花と実、蘇芳の花と実、藤の花と実などは驚く程の違いです。
小生は図書館にて本を借りてかなり調べました。その季節の姿を覚えれば、
花の咲く時季に再度散策にて訪れ愛でる事が出来ます。



(並選)

一輪車乗る子に春のついてきし   悦子

子供が得意そうに一輪車を乗り回している。
春のついてきしの措辞が素晴らしく楽しさを際立たせている。
柳堀 悦子 北野 和良 さんご選とご感想ありがとうございます。
励みになります。



侘助や茶席の前にひそひそと   秋子

茶席、床には見事な侘助が飾られ、始まる前にお隣同士でひそひそ話。
どんな話かが気になるが・・・・
Akiko Eguchi 知良さん、ありがとうございます。
静かにしてなくちゃいけない時ほど、喋りたくなってしまいます



凛と咲く廃屋の庭白水仙  夢積

並選に頂きます。廃屋と白水仙の取り合わせが妙です。
Mutumi Shinogi 北野様鈴木様有り難うございます。嬉しいです。





(1/29)

職人のこだはりありて雪もよひ  俊文

投句欄に添えられた和傘の写真を見ないと鑑賞がちょっと難しいのだが、
職人のこだはりとは何と48本の骨だった。
こんな傘を買い、差すのはもったいないくらいだが、
折しも雪模様となった。思い切って差してみよう。
河野 俊文 北野 和良 さん、ありがとうございます。
私も写真なしの俳句だけでは、ちょっと分かりにくいかな、と思いました。
ただ、職人さんには独特のこだわりがあり、そこを詠めればと思いました。



(並選)

春兆す陰と陽なる太極拳   悦子

私も今太極拳(簡化二十四式)を習っているのでとても共感する句です。
柳堀 悦子 北野 和良 さんおはようございます。
習っていらっしゃるのですか 良いですよね太極拳
毎朝ラジオ体操の前にやっています。気持ち良いです



亡き友の皿も揃へし櫻鍋  祐

友達が集まって桜鍋。亡くなった仲間の皿も用意して、思い出話が弾む。
牧内 登志雄 北野さん、並選ありがとうございます。
写真と俳句を教えてくれた友人でした。高校時代から酒もよく飲みました。
先に行った友人と天国で下界の噂話でもしているでしょう。



裸木になればなったでケセラセラ   林子

何もなくても命さえあればなんとかなるでしょうと楽天主義が愉快。
鈴木 玉恵 kazunoriさん、純一さん、和良さん
選句と鑑賞をありがとうございます(*^^*)
飛び上がるほど嬉しいです





(1/28)

薄雪や山の手かざす筑紫舞   孝之

筑紫舞(つくしまい)は、筑紫傀儡子(つくしくぐつ)と呼ばれる人々によって
古来伝承され てきたとされる、伝統芸能。跳躍や回転を取り入れた、
独特の足づかいを大きな特徴と した舞である。
YouTubeで映像を見たが優美な中に激しい動きもある舞だ。
原さんはこの舞をご覧になりどの場面を切り取って言葉にしようと
悩まれた様子がよく分かる。
原孝之 北野さん、こんばんは。特選と素晴らしい鑑賞有難うございます。
筑紫の山々の薄雪の扇形に驚いての作句でした。筑紫と云えば、
沖ノ島にもあるように大和の国と朝鮮とを結ぶ舞台でもあったわけです。
そこに筑紫舞なる芸能があると知りました。筑紫の山を云うよりも
山々が筑紫舞を舞っているように詠んでみたいと掲句となりました。
ただ、季重なりとなったり、苦労しました。苦労がこうして報われて嬉しいです。
北野 和良 原さん、こんばんは。少しズレた鑑賞をしてしまいましたか?
でもYouTubeで見た舞はとても良かったです。
原孝之 北野さん、有難うございます。
大和朝廷と筑紫との繋がりの深さでしょうか?日本は、二度文明を取り入れましたね。
先ずは、古代の鉄文明で、二度目は西欧文明ですね。日本は奇跡の国と思います。



(並選)

冬将軍今年のマントの長きこと   久美子

数十年ぶりという厳しい寒波が列島の広い範囲を覆い長く続けている様を
長いマントに例えたところが秀逸だ。
山田久美子 北野 和良 様ありがとうございます。
冬将軍、今年、マントが季語重なりとのご指摘がありました。
言わんとする事のご理解、ありがとうございます。



風花や記憶舞ひては降りて来て   秋子

舞い散る花のような雪にご自分の記憶の去来を見たところがユニークだ。
Akiko Eguchi 和良さん、ありがとうございます。
とても励みになります。風花の舞う日はなにかいつもと違う自分になります。



春立つや万歩計を新調す   正則

いつも精力的に独吟行と仕事に歩き回れれている野島さんらしい句だ。
さあ、今年も歩くぞという決意が滲んでいる。
野島 正則 北野 さん、並選ありがとうございます。
少しは歩いて、ダイエットしなきゃ^_^





(1/27)

火の鳥の産ぶ声高し冬の山   真波

火の鳥で手塚治虫のコミックを思い出したが、
この句は草津白根山の突然の噴火を暗喩している。
真波さんの今日の別の句〈白狼の天空に吼ゆ白根かな
では白根山を詠み込んでいるが、同根であろう。
そして、火の鳥に飛躍させたこの句を頂くことにした。
石井 真奈美 北野さん、特選にお選びくださりありがとうございます。
火の鳥は、諸説あって使うのを迷いましたが、
あの映像をみて直ぐに浮かんだので詠んでみました。



(並選)

ジョージアに雪解告ぐる初賜杯  双葉

平幕で賜杯を手にした栃ノ心関おめでとう。
新名勝之 ありがとうございます。
多分今しかわからない句ですが、評価して頂けて光栄です。



次々と友より電話春隣   林子

淡々と日常を写生している句であるが、春への期待が溢れている。
鈴木 玉恵 北野 和良 さん、ありがとうございます(*^^*)
友達の声を聞くと、心があたたまりますね



神域と市井を分かつ黄水仙  美遥

神社の境に植えられた水仙を結界と見立てたところが秀逸ですね。
Biyou Utashiro 北野さん、ありがとうございます(*⌒▽⌒*)
市井の人々の暮らしを想像して下さり、本当に感謝です
最近、句座で古い言葉で読むと、見向きもされず、無点が多くて(笑)
本当に心から感謝です





(1/26)

直立のホモ・サピエンス冬嶺噴く  順一

下五は先日噴火した白根山のことだろう。
突然噴き上がった火砕流を直立猿人と見たところが面白い。
緒方 順一 北野さん、ご選句ご鑑賞ありがとうございます。
自然はまだまだ予測を許しませんね。



(並選)

先陣を切る赤々と冬木の芽   孝之

冬木の芽がほころび始めた。
先陣を切るの措辞が芽の勢いを感じさせる。
原孝之 北野さん、こんばんは。ご選句と鑑賞有難うございます。
庭の紅梅の芽が赤々としてきました。春の先陣を切る紅梅です。
赤旗と云えば、真田幸村のことを思い出します。



筏浮く紀伊水道に寒夕陽  窓辺

養殖筏の浮く紀伊水道の景色。まだ寒いが雄大な広がりを感じた。
心の 窓辺 北野和良さん並撰に選んで頂き有り難う御座います。
 素晴らしい高評も頂き光栄です。



論争の多き狐の毛皮かな   美音

動物保護の観点から狐の襟巻への賛否が喧しい。
だがこの句の裏には国会で論争する狐議員も透けて見えるようだ。
向瀬美音 ありがとうございます。もうボロボロ





(1/25)

ペンギンのごとき歩幅や冬深し 双葉

先日の都心の大雪、アナウンサーは滑らないように小股で歩きましょう
と注意していた。まさにペンギン歩きだ。
新名勝之 ありがとうございます。
今日凍結した道でみんな小刻みに歩いていたのを見て思い付いた句です。



(並選)

南北の礫あれこれ雪合戰  祐

小学生の雪合戦かと思ったが、
平昌五輪の南北の礫の応酬が裏に隠れているようだ。
牧内 登志雄 北野さん、まさにお読みいただいたとおりの句です。
並選、ありがとうございます。



雪だるま小首傾げて溶けゆけり   悦子

溶けかけた雪だるまの頭が落ちかけている様子を、
小首傾げてと言う措辞がユーモラスに伝えている。
柳堀 悦子 北野 和良 さん御選と講評ありがとうございます。
明日はどうなっているでしょうか?この雪だるま君
また体朝のラジオ体操で会えると良いなと思います。



空つ風二言三言目で話す   ひらいみつる

寒い空つ風、マフラーに首を埋めて声をだすのも辛いほど。
眼と眼でお寒いですねと挨拶をする。
平井充 おはようございます ありがとうございます!





(1/24)

冬虹や海に大縄跳びのごと  順一

海の上に虹が立ちまるで大縄跳びのように見えた雄大な景。
大縄跳びが愉快。
緒方 順一 北野さん、ご選句とご鑑賞まことにありがとうございます。



(並選)

雪晴や雲の阿弥陀にさす後光   孝之

雪晴れの空に阿弥陀さまのような雲が出た。
陽の光がまるで後光のように。
原孝之 北野さん、こんばんは。ご選句と鑑賞有難うございます。
本日、福岡市では、朝は雪混じりでしたが、昼ごろには、雪雲は通り過ぎ、
雪晴となり、阿弥陀様のような雲に後光が差していました。



雑念を払えとばかり冬の月   凛堂

月の冴えた光が雑念を払えと諭してくれているようだ。
栗原 悠次 北野様、互選いただき、ありがとうございません。
雪が降ると思いながら、恐る恐る空を見ると月が輝いている夜がありました。
とても明るい月で、「雑念を払え」と言われているようでした。
ありがとうございます。



手作りの手帖の表紙春隣  播磨陽子

私もスマホのカバーを手作りしているので共感した。
播磨 陽子 玉恵さん、北野さん、ありがとうございます。嬉しいです。





(1/23)

通学坊雪掻き分けて獣道   百々寧

雪を喜んだ小学生が雪を踏もうと道でないところへ分け入っている。
獣道の措辞が実に面白い。
木谷 有里 北野さんありがとうございます。
特選ですか?全く期待していませんでした!嬉しいです。
ただでさえ薄暗い森の道なのですが、
今朝は本当に山に分け入っていくようで笑いました



(並選)

唇を奪ひに来たか雪女   正則

野島さんには珍しい艶句だ。先日見たTVドラマに、女の子が無理やりキスをすると、
された男の時間が一週間だけ後戻りするというのがあった。あれも雪女なのだろうか?
野島 正則 北野さん、ありがとうございます。風邪?治りましたか?
北野 和良 野島さん、有難うございます。
風邪はもうすっかり治りました。ご安心下さい。



雪合戦狙い定めし気になる子   真波

男女を意識し始めた子供の心理を見事に捉えている。
石井 真奈美 北野さん、御選句ありがとうございます。
微妙なお年頃に入りかけた、五、六年生、が、モデルです^ ^



真白なる毛皮の下は雪女郎   草民

北野 和良 感想です。
虚子の句《毛衣を脱げば眞肌のあらはなり
・・・ハルピン所見、を思い出しました。
山野辺さん、お早うございます。虚子の句は写生に徹した艶句ですが、
山野辺さんの句は雪女に発想を飛ばしたところがユニークです。
改めて並選に頂きます。
山野辺 茂 北野さん、選句いただき、ありがとうございます。
勉強になります。



月面着陸のごとく雪に足   真波
北野 和良 感想です。月面着陸という
言葉に拘りすぎてリズムが悪くなったと思います。
月面を踏む足のごと雪の朝〉などではどうでしょうか。
石井 真奈美 北野さん、ありがとうございます。おっしゃる通りで、
言葉と17音に拘り過ぎてしまいました。
推敲してくださった御句が良いですね!





(1/22)

蝋梅の哀愁ふふむ雫かな   孝之

ロウバイのひかえめで奥ゆかしい姿にちなむ花言葉は「ゆかしさ」「慈しみ」。
臘梅の花びらに付いた雫を見て、そんな花言葉を思い出した。
原孝之 北野さん、こんばんは。特選とご鑑賞有難うございます。
本日、福岡市は雨で、定点観察の?梅が水滴をたくさん付けていました。
「臘梅のたつぷりふふむ雫かな」では当たり前の句になるので、
臘梅梅の哀愁が溶け込んだ雫にしてみました。



(並選)

降る雪や人と街より角が取れ   草民

降る雪は物の角を取るように丸く積もる。雪で人も丸くなれば平和になるだろう。
山野辺 茂 北野さん、ありがとうございます。
今回は元の形がわからないほど降ってますね。



大雪の取りもつ縁白ひ杖   百々寧

雪道で眼の不自由な人が難儀しているのを見て助けてあげた心優しい作者。
木谷 有里 ありがとうございます。
たまたまタクシー乗り場かと聞かれたのが私でした!
なんと聞けば我が家から少し先の家の男性でしたので相乗り。
私はそもそも一人で乗るのはもったいないなぁと思っていたので。。
やったあ!是非ご一緒に!!と(^O^)自分で言うのもなんですが私でよかった( ^∀^)



初雪や生命線にほどけゆく   真波

中七にどきりとしました。
石井 真奈美 北野さん、御選句ありがとうございます。
生命線しかわからなくて(笑)





(1/21)

一枚を水に取り出す紙漉場  房子

和紙の紙漉場の景。中七水に取り出すがとても良い。



(並選)

雪催ひ鷺の白きの際立てり  祐

雪がちらついてきた。干潟の鷺はじっと動かないが、
その白さが存在を主張している。
牧内 登志雄 北野さん、並選ありがとうございます
。明日の干潟も雪のようです。



蝋梅や星のたまごを宿したり   真波

枝にびっしりと並び咲く蝋梅の花。星のたまごの措辞が素敵だ。
石井 真奈美 北野さん、ありがとうございます。
今の時期、蝋梅が見事に咲くととても嬉しいです。



水仙や池を鏡と覗き込み  果連

ギリシャ神話の美少年ナルシサスは、泉に映った自分の姿に恋をして
毎日見つめ続けたら いつのまにか1本の花になってしまった。
Kazunori Kawasaki 北野 和良 様、ありがとうございます。^_^ 果連





(1/20)

一笑二憂三寒四温五欲無  夢積

漢数字と漢字だけで構成されている面白い句だ。
憂いを笑い飛ばし五欲を捨て去ろうとまるで禅の境地。
Mutumi Shinogi 特選にご選句と鑑賞を有り難うございます励みなります。



(並選)

大寒や腹に沁みゐる五観の偈   悦子

今日の悦子さんの句は三つとも禅寺での食事の体験を詠まれているようだ。
その中で挙句を頂いたが、禅では「五 観の偈」を唱えるという作法があり、
それが心に滲みたようだ。私も一度体験してみたい。
柳堀 悦子 北野 和良 さんありがとうございます。
曹洞禅を学んでいたので その時の経験から作りました。



ため息をこらへる友や春隣   果連

友は何故溜息をこらへるのか、いろいろと想像したくなるストーリー性のある句だ。
Kazunori Kawasaki 北野 和良 様、ありがとうございます。^_^果連



寒月やけふ思ひ出を捨てました   秋子

まるで艶歌のようなセリフ、ストーリー性に脱帽。
Akiko Eguchi 和良さん、ありがとうございます。
寒月には全てを見透かされそうな‥そんな気がして吐露してしまいました。





(1/19)

若枝の少し紅さす冬ぬくし  栄太郎

若枝の冬芽が少し赤らんできた。春を待ち望む気持ちに嬉しい兆し。
季語の斡旋が実に良い。
桑本 栄太郎 北野さんSachiko Yokoi Hayashiさん・・・大変有難う御座います!!。
この日は天からのご褒美にょうな暖かくて穏やかな一日でした。
なにもかも春めいて見えました。早く春が来れば良いのにとの、心情です。



(並選)

トントンと飴切る厄切る初大師   正則

初大師の境内の飴屋。飴切る厄切ると唄いながら飴を切るのだろう。
擬音語と合わせてとてもリズムの良い句だ。
野島 正則 北野さん、選に鑑賞、ありがとうございます。
川崎大師、日曜日に行く予定です。



立像の御足光るや雪御堂  祐

雪御堂の扉の隙間から入った光で御仏の足が光っている。
とても厳かな景色だ。
牧内 登志雄 和良 さん、並選ありがとうございます。
家人の実家、山形の雪深いなかの素朴な仏様でした。



影もまた寒の吟醸酒をあふる  美遙

私と一緒に影も吟醸酒を煽っている。影に着目したところがユニークだ。





(1/18)

古文書を解きて星読む大呂かな  播磨陽子

平安時代には陰陽師という役職があり、天文学、星占いに通じていた。
彼らの使った書物を開き星を読もうとしたのだろう。
星読むの措辞が良い。
播磨 陽子 北野さん、ご選句ご鑑賞ありがとうございます。
とても嬉しいです。



(並選)

白魚の手を滑らせて歌留多飛ぶ  順一

嫋やかな美女が眦を決して札を取る姿が浮かぶ。
緒方 順一 北野さん、ご選句ありがとうございます。



寒卵朝陽に透けた小宇宙   久美子

寒卵を朝陽に透かすとまるで宇宙がそこにあるように見えた。
子供の頃祭りで鳥の羽を細工して手の指が透けて見えるという
覗き眼鏡のようなものを買ったことを思い出した。
山田久美子 北野 和良 様、ありがとうございます



脇差の無き行司ゐて初相撲   凛堂

不始末による立行司の欠場で水を差された初場所。
栗原 悠次 北野様、選をいただき、ありがとうございます。
励みになります。地元、体協相撲部に所属し、湊部屋後援会でもありますので、
昨今の角界のゴタゴタは残念ですね。国技の発展を願います。





(1/17)

詩心の恵方へ向かふ旅鞄  寛昭

吟行の旅へお出かけと読ませてもらった。行く先は恵方。
きっと良い句が浮かぶことだろう。
古閑 寛昭 北野さん、特選に撰んで頂きありがとうございます。
励みになります。



(並選)

ちぎり絵の和紙の重なり寒椿  夢積

ちぎり絵で描かれた寒椿の花。
きっと鮮やかな色彩が再現されていたのだろう。
和紙の重なりという細部への視点が素晴らしい。
Mutumi Shinogi 有り難うございます選んで頂き嬉しいです



蛇の目閉ぢ牡蠣舟くぐる芸妓かな   征一

子供の頃に近くに牡蠣船があった。芸妓さんが蛇の目を閉じて
船に入っていく。昭和の絵のような光景が目に浮かぶ。
今村 征一 北野さん御選句と鑑賞お目でとうございます。



物陰に静かな意思や寒椿   秋子

物陰にひっそりと咲く寒椿。その花に見る意思は
詠者の心の反映なのだろう。
Akiko Eguchi 和良 さん、ありがとうございます。
静かに咲いているのに強い意思を感じました。
私もそういう存在感を持てたらといいなと思いました。





(1/16)

米麹呟き交わす酒蔵(くら)の郷   幸

今日は米麹の呟きを詠んだ句がいくつかあったがこちらを頂いた。
中七から広い酒蔵の中に幾つかの発酵桶が並んでいる景が浮かんできた。
米麹も井戸端会議をしているのだろうか。
Sachiko Yokoi Hayashi 北野様特選ですかぁ、ありがとうございます。
酒と城と俳諧の地にひとり住まいし伊丹の歴史を学び
灘五郷に乗っ取られた訳を学び伊丹が大好きになった江戸っ子!



(並選)

マスクして学歴社会に漕ぎ出でぬ   真波

受験生か或いは新卒者を詠んだのだろう。
決意を込めた眼が爛々と輝いていそうだ。
石井 真奈美 北野さん、御選句ありがとうございます。
本日娘が受験です。 一言も話さず行きました。



白足袋を干す背の翅を干すように   直美

背の羽からエンゼルをイメージした。詠者は自分をエンゼルになぞらえている。
高井 直美 北野 和良 さん、おはようございます。
ご選句と素敵なご選評を頂き、ありがとうございます。励みになります



新春のちょんかけ独楽のよく回る  美音

ちょんかけ独楽を美音さんに紹介した私がこの句を取らないわけにはいかない。




(1/15)


寒朝の霊気集めし太極拳   悦子

私は昨年12月から太極拳を習い始めた。
太極拳の呼吸法には中国流の理論があるようだ。
その意味でこの句にはとても共感した。
柳堀 悦子 北野 和良 さん特選ありがとうございます
太極拳も奥が深いですよね。俳句にも通じる何かがあるように思います。



(並選)

記紀からの新作落語初笑   暢

記紀を題材にした新作落語があるとは知らなかった。
ぜひ聞いてみたいものだ。
中村 暢夫 北野さん、ご選句ありがとうございます!
芸協所属の桂竹千代さんです。



三寒のトンネル抜けて来る四温   孝之

今年の今の気候はまさに三寒四温。トンネル抜けての措辞に惹かれた。
原孝之 北野さん、こんばんは。ご選句と鑑賞有難うございます。
三寒と四温を分けた句を詠みたいと思っていました。
類句はありそうだな?とは思いましたが、、。



足の爪短く揃へ姫始め   百々寧

寝化粧に加え、足の爪を短くとは、何と用意周到。
エロス全開の姫始めだ。
木谷 有里 北野さんの専売特許でしたね!
横取りしてすみません!ありがとうございます!





(1/14)

笹鳴きや夕映えの海に続く道   真波

笹鳴きとは鶯のチャッチャッと聞こえる鳴き声のこと。
夕映えの海に続く道で聞くと物寂しさがいや増すようだ。
石井 真奈美 北野さん、特選にお選びくださり、ありがとうございます。
姿をなかなか見せない鶯の、お喋りしてるような、ちょっと、
小声で文句を言ってるような感じが好きです。
海まで歩いて行く道は枯れ草と風の音だけで寂しい限りですが、
笹鳴きを聞くと、あ、鶯も一緒だね、と、気持ちもほんわり



(並選)

三叉路の脇に小さきや雪佛  祐

時代劇に出てくるような景色だ。
牧内 登志雄 北野さん、並選ありがとうございます。
この句では池波正太郎より藤沢周平がいいですね。



厳かに鐘の音響く裸参り   久美子

裸参りは寒修業のこと。鐘の音を聴きながらお百度を踏む。
何を祈ろうとしているのだろうか。
山田久美子 北野 和良 様、ありがとうございます?
仙台は旧暦小正月に合わせて、どんと祭と裸参りがあります。
有名なのは国宝大崎八幡神社で、今年は戌年でもあり 賑わいました。
祈りは、健康と商売繁盛から豊作…商人の町だったので 一般的な民衆の願い事ですね。



初春や俳句は老いの命綱  夢積

老境の詠者の偽らざる気持ちなのだろう。いつまでもご健吟を。
Mutumi Shinogi 北野様有り難うございます、嬉しくて感激です。





(1/13)

赤く散り白く散り山茶花日和  美遥

山茶花の赤い花、白い花が散り始めている。
破調の句であるが色彩の対比が鮮やかに浮かんでくる。
Biyou Utashiro 北野さんありがとうございます(*⌒▽⌒*) 感謝です



(並選)

山里の匠唄ふや寒造  無智

山里の酒蔵、寒造りの酒杜氏の唄が朗々と聞こえてくる。
福井 栄一郎 北野さん、選んでいただき、有り難うございます。



初場所や立会の息合うてこそ  直

色々な事件があり問題含みの初場所となったが、
土俵では真剣な立会が見られることを期待したい。
大津留 直 北野 和良 さん、ありがとうございます。




(1/12)

風で知る山の向こうの吹雪かな   悦子

日本海の水分を吸い上げた雪雲は裏日本に吹雪をもたらし、
雪を降らせた後、山を超えて空っ風となり関東平野へ下りてくる。
烈しい風の音を聞くと山の向こうは吹雪、あちらの人は大変だろうなと。
柳堀 悦子 北野 和良 さん特選と素晴らしい御講評ありがとうございます?。
正にその通りです。吹雪の経験のない関東圏に住む私が五感で感じる吹雪です



(並選)

大雪やセンター試験振り回す   久美子

週末のセンター試験を迎え各地に雪予報。
雪で交通が乱れないようにと祈るばかりだ。
山田久美子 北野 和良 様ありがとうございます。
酷い雪にならない事願うのみですね。



新しき靴の踵や女正月   百々寧

女正月に備えて新しい靴を用意した。ちょっと高めのヒール。
ヒールに焦点を絞ったところがお手柄。
木谷 有里 北野さんありがとうございます。
女性の靴のヒールはとてもキズが付きやすいです。
本体にキズをつけないように気を配っていても、側溝の網目などに
つい踵がいきますとあっという間にめくれてしまいます。
踵が無事なのは初日の往きくらいではないでしょうか!
伝わって嬉しいです



飛石を浮かべ福藁敷かれをり  寛昭

飛び石の隙間に福藁を。飛び石を浮かべの措辞が絶妙だ。
古閑 寛昭 北野さん、ありがとうございます。





(1/11)

詣でたる人のあるらし雪の朝   凛堂

雪の降った朝、神社の傍を通ると、鳥居をくぐって本殿へ向かう足跡を見つけた。
こんなに朝早くお参りに。センター試験の合格祈願だろうか。
栗原 悠次 北野様、特選に取っていただき、ありがとうございます。
励みになります。九州地方は雪に見舞われました。近所の神社に向かうと、
それよりも早く、お参りされた方の足跡が。このような天候でも
お参りされた方のお気持ちはどうであったか。私もその方の分まで
お参りしてまいりました。ありがとうございます。



(並選)

稜線に頬づりしては冬朝日  美遥

朝日が昇り始め光が稜線を超えて届いてきた。
中七頬づりしての措辞が活き活きとしている。
Biyou Utashiro ありがとうございます



よみがえる群青の空日脚伸ぶ   真波

年も開け日増しに昼が長くなり、冬の空は群青色が鮮やかだ。
(こんな空を満喫できるのは関東だけで西日本も北日本も
雪雲に覆われているのだが)
石井 真奈美 北野さん、御選句ありがとうございます。
本当に、関東だけ晴れてますね。乾燥しすぎです



恭し先づひとつまみ菜海苔かけ    林子

菜海苔という言葉を初めて知った。きっと香りが良いのだろう。
その菜海苔を一振りする、シンプルだが奥行きのある味が広がるようだ。
鈴木 玉恵 和良 さん ありがとうございます(*^^*)
菜海苔はとても貴重になり、1枚千円位で売っています。地元の方が
夜磯へ出かけ採ってきた物を頂いた時だけ食べられるのです。
なので恭しくかけます(^ ^)





(1/10)

竜の玉宇宙に瑠璃色の地球  寛昭

地球は青かったと言った宇宙飛行士がいた。
詠者は青い龍の玉を見て、宙に浮かぶ地球を連想したのだろう。
古閑 寛昭 北野さん、特選ありがとうございます。
庭の竜の玉が余りにも綺麗だったので、思い浮かびました。



(並選)

仕付け糸切りて装ふ春小袖   幸

新調の小袖が届いた。しつけ糸を切って試着するドキドキ感。
女性ならではの感慨だろう。
Sachiko Yokoi Hayashi お選びくださいましてありがとうございます!



弓を射る瞬間凍る眼かな  暢

凍る眼という措辞が素晴らしい。
中村 暢夫 北野さん、ご選句ありがとうございます。励みにします!



大楠のエアロビクスや寒の内  孝之

大きな楠の木が少し風に揺れていてまるでエアロビクスをしているようだ。
さぁ私も餅太り解消に体を動かそう。
原孝之 北野さん、こんにちは。ご選句と鑑賞有難うございます。
季語の斡旋にやや不満は残りました。枯木は寒風にも揺れませんが、
大楠は、寒風に揺れてエアロビクスをしているように見えます。
押し競饅頭をするにも一本だけの大楠ですので、エアロビクスをするしかありません。





(1/09)

赤子抱く母の如くに実万両   百々寧

千両の実は茎の上に付き、万両の実は葉の下に鈴生りとなる。
その姿を赤子抱く母と見たところが、さすが女性の感性だ。
木谷 有里 ありがとうございます。
最初に詠みましたのは日陰にも赤子を抱く実万両
でしたか、季重なりと気づき変えました。。
我が家の半日陰の万両です
北野 和良 季重なりもそうですが、推敲句の方が私は好きです。
木谷 有里 えへへ(´∀`)



(並選)

探梅や祠に並ぶ白狐   悦子

早咲きの梅はそろそろ咲き始める頃だ。
あそこのお稲荷さんの梅もそろそろほころび始めているだろうか。
柳堀 悦子 北野 和良 さん 御選と御講評ありがとうございます。



裏蓋を破りて鏡開きなり   正則

昨今は形だけ大きいプラの鏡餅。
中に小さな切り餅や丸餅が入るという手抜き型。
野島 正則 北野 さん、選、鑑賞ありがとうございます。



寒詣終へし親娘の清々し   孝之

親娘で寒詣。どんなお願いをしたのだろうか。
さぁ張り切って週末のセンター試験に臨むぞ!
原孝之 北野さん、こんばんは。ご選句と鑑賞有難うございます。
今朝、いつも通る地元の神社の鳥居の前で親娘連れに会いました。
二人は鳥居に一礼をして行かれたので参拝者と分かりました。
子供の受験の祈願だったかもしれませんね。
ところで、寒詣は、夜のお参りらしいですね。
北野 和良 お百度参りなどはTVや映画の中の話と思っていましたが、
初詣に行った八坂神社に真新しい百度石が建てられているのを見て驚きました。
原孝之 これがお百度詣りですね。有難うございます。





(1/08)

なゐの町希望のやうに木守柿   草民

地震で被災した町にポツンと朱色の木守柿。
まるで復興の希望の目印のようだ。
山野辺 茂 北野さん、ありがとうございます。
風邪の具合はいかがですか。お大事にどうぞ。
北野 和良 山野辺さん、お心遣い有難うございます。
もう大丈夫です。ご安心下さい。



(並選)

霜柱地球を少し持ち上げる   果連

霜柱が地球を持ち上げるという逆転の発想が面白い。



ポケモンを追ひてついでの初詣  祐

どこそこの神社に新種のポケモンがいるという情報。
ポケモン・ゲットのついでにお参りをして来ようという不埒者。
牧内 登志雄 北野さん、ありがとうございます。
最近は年配者のポケモンGOゲッターが多いらしいですね。
ポケモン探して歩くので健康にもいいのだとか。
うちの周辺でも急に増えました。ま、不埒モノでも
お参りはするのですから、良しとしましょう。



水仙のなだれ込みたる海きらら   真波

雪崩れ込むの措辞がいいですね。岬から海へ向かって
一面の白い水仙、なかに黄色も混じっている。
石井 真奈美 北野さん、ありがとうございます。
海風がビュンビュンですが、和む景です^ ^





(1/07)

梵妻のせわしき真昼小豆粥  美遥

梵妻とは僧侶の妻のこと。お寺の行事で小豆粥を振る舞うため大忙し。
さぞかし美味しい小豆粥だろう。
Biyou Utashiro 北野さん。ありがとうございます(*⌒▽⌒*)



(並選)

七種や地産地消の恵み受く  直

地産地消がいいですね。
大津留 直 北野 和良 さん、ありがとうございます。



一列のふくら雀の談話かな   わえ

電線に一列になった雀をよく見かける。談話と詠んだところが楽しい。
片山和恵 北野さん。ありがとうございます。
一列で電線をふくら雀で寒いけど頑張って生きている姿と
談話の中に温かさを思い描いていただき嬉しいです。
春はもうすぐって感じもします。



運命線縦画きりと書き初めて   林子

書の縦棒が運命線!
鈴木 玉恵 和良 さん、ありがとう。うんうん!その通りです(*^^*)





(1/06)

異邦人背(せな)に道着や初稽古  浩正

柔道の道着だろうか、あるいは剣道か。外国人にも習う者がいる。
藤倉浩正 北野 和良 さん 特選なんて光栄です。ありがとうございます。
外国の方と道着の取り合わせが面白かったです。



(並選)

青空に染まり舞ひたる梯子乗り   幸

真っ青な空を背景に鯔背な梯子乗りの演技が見えます。
Sachiko Yokoi Hayashi 北野様お選びくださいましてありがとうございます!



をのころの島の生るるや姫はじめ  栄太郎

古事記神話の話を姫はじめと結びつけたところが面白い。
桑本 栄太郎 北野さん・・・大変有難う御座います!!。
「姫はじめ」との難しい季語をさらりと嫌みなく詠む挑戦を試みました。
イザナミ、イザナギの古事記の」神話の、「国生み」になぞらえて見ました。



加賀鳶の気風を技に梯子乗   征一

加賀百万石の誇りを持つ鳶の梯子乗り。さぞかし勇壮だろう。
今村 征一 古閑さん林さん北野さん御選句と鑑賞有難う御座いました。





(1/05)

小寒や伊勢の神鶏時を告ぐ   悦子

浅学の身は伊勢神宮に神鶏が飼われているのかどうかは知らないが、
小寒の朝、神鶏が時を告げる様子は如何にも神々しくめでたいと感じた。
柳堀 悦子 北野 和良 さんありがとうございます。
伊勢神宮には 御神鶏??が放し飼いでいました。
ひとの少ない朝イチに境内を散歩していました。



(並選)

憂き事もホ句に預けて初句会  夢積

何か憂き出来事があったのか。だがそれを句に昇華させて初句会に臨む。
俳人としてのお手本にしたい。
Mutumi Shinogi 有り難うございます、人生いろいろ有りますね。



松竹梅干菓子にありや春の礼   林子

年賀のご挨拶に頂いた干菓子に松竹梅の模様。
これ以上めでたい戴き物はない。
鈴木 玉恵 和良 さん、ありがとうございます(*^^*)
とても美しい細工でした!



小寒や寄る年波に立ち向かふ   果連

詠者の年齢は不詳だが、人生100年時代へ向けて
堂々と立ち向かおうという気概に共感した。
Kazunori Kawasaki 北野 和良 様、ありがとうございます。^_^ 果連





(1/04)

葉牡丹の渦にめまひや酔うて候  栄太郎

玄関に飾った葉牡丹の花の渦をを見ているとめまひがしてきた。
そう言えばお屠蘇を飲みすぎたかな・・・
下五の措辞が滑稽だ。
桑本 栄太郎 北野さん・・・お早うございます!!。
特選にお選び頂き、大変有難う御座います!!。
正月何処の家でも玄関に門松と共に葉牡丹を飾っています。
薄いピンクも交じった渦巻に、「酔うて候」と少し遊んでみました。



(並選)

高砂を謡ひ一献四方の春   孝之

正月はめでたい気配に満ちている。高砂を一曲唄おうか。
原孝之 北野さん、こんばんは。ご選句と鑑賞有難うございます。
一曲謡った後の一杯はスカッとしますね。



初句会深まなざしと敵三人  美音

自信作を胸に初句会に参上。だけどあの三人が敵だ。負けるものか。
向瀬美音 北野さん、ありがとうございます!だいたい負けます?



二三人持ち帰りたし初句会  無鬼

初句会で気に入った娘が二三人いたなぁ。
二次会に誘ってみるか・・・
小林 広一郎 ありがとうございます、
目移りしている間に毎回逃げられてしまいます(´・ω・`)





(1/03)

ありがたき句を得て上がる初湯かな   満徳

湯に浸かっている内に一句浮かんだ。初湯の効能だろうか。
永田 満徳 グループ管理者 選んで頂きありがとうござます。
こう評判が良ければ、俳句大学ネット句会に残しておけば良かったですね。



(並選)

神官の声朗々と初詣  紀宣

読んで字のごとし、説明の要らぬ句だが、リズムがとても良いのに惹かれた
つちたに jt 純一 北野さん、並選に選んで頂きありがとうございます。
嬉しいです。



深煎りの珈琲落とすお節あと   真波

お節で満腹した後の深煎り珈琲、私も珈琲が大好きで共感できる。
石井 真奈美 北野さん、御選句ありがとうございます



イケメンの美容師指名初鏡   楊

千円床屋にしか行かない男の私には、分かりづらいのだが、
お好みの美容師を指名する、ささやかな女性の道楽か。
Youko Iwasaki 北野さん、ありがとうございます。
この句はノンフィクションですよ





(1/02)

太鼓もて氏神応ふ除夜詣   林子

寒い中、除夜詣をしたら神職の打つ太鼓が聞こえてきた。
まるで氏神様がお応えになっているように感じられた。
今年が良い年でありますように。
鈴木 玉恵 和良 さん。正に。ありがとうございます(*^^*)



(並選)

何となく違ふ山河や初御空  栄太郎

元旦に見渡す山河、いつもと変わらぬはずなのに何故か神々しく見える。
桑本 栄太郎 北野さん、山田さん・・・大変有難う御座います!!。
元旦の早朝窓を開けて戸外を眺めましたら、
雲まで初茜に染まり見渡す景色が何となく厳かに感じました。
人の心はこのように気持ちの持ちようによっても変わるものと思いました。



箱根路の淑氣を驅ける襷かな  祐

正月の一大イベント箱根駅伝。めでたさに満ちた箱根路を
選手たちは襷を繋いで走る。
牧内 登志雄 北野さん、並選ありがとうございます。
往路はまさかの東洋大が1〜5区までトップ、明日の復路も楽しみですね。
1位から最終走者まで、箱根の山を駆ける選手には感動します。



初夢や筑紫富士より海へ翔ぶ   孝之

初夢を見た。筑紫富士から海へ翔ぶ、まるで久米の仙人になった気分だ。
原孝之 北野さん、こんばんは。ご選句と鑑賞有難うございます。
初夢は歳時記には、1日の夜見る夢とありますが
、2日の夜の夢も含めていいようですね。今日こそは、せめて筑紫富士の夢なりと、、。
筑紫富士は、浮岳という805mの山です。西行法師が詠んだ短歌もあります。





(1/01)

淑気満つ白き山々白き雲   孝之

新しい年が明け、遠くを見渡すと山も白く化粧をし、
その上に白い雲が浮かんでいる。
めでたい気配が天地に満ち満ちているようだ。
2018年が良い年でありますように。
原孝之 北野さん、こんばんは。明けましておめでとうございます。
特選とご鑑賞有難うございます。この白い山々と白い雲は
実はニューイヤー駅伝の中継の上州の山々です。ニューイヤーは上州から始まりますね。
私は、高校二年生の時に陸上のインターハイで前橋に行きましたので、
群馬県は懐かしい県でもあります。
北野 和良 原さん、こんばんは。実業団のニューイヤー駅伝は
私もTVで見ましたが、選手ばかりを見ていて、背景にめは行きませんでした。
そう言えば福岡の山々に雪はまだですね。



(並選)

好みにて里の知れたる雑煮かな  浩正

雑煮の汁をお清ましとするか味噌仕立てとするか、
具に何を入れるかなど地方地方のやり方がある。
それを聞くだけでお里が知れるものだ。
藤倉浩正 北野 和良 さん 有難うございます。
お雑煮は本当に地方により千差万別ですからね。



ウィーンフィルと響き交わせし除夜の鐘   真波

年末恒例の第九の演奏に聞き入っていると、窓の外に微かに
除夜の鐘が聞こえ、ああ年が明けるのだと感慨深い。
石井 真奈美 北野さん、御選句ありがとうございます。
恒例の演奏会、娘と楽しみにしています^ ^



赤白の終る静寂の淑気かな  寛昭

NHKの紅白が終わり、ゆく年くる年が始まった。
全国の各地で新年を迎える人たちの静かな映像が
TVに映るり、めでたい気配に満ちてくる。
古閑 寛昭 北野さん、選句と素晴らしい鑑賞ありがとうございます。
嬉しいです。今年もよろしくお願いいたします。












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