My 俳句手帖(復刻版)    2017 September        トップへ   

      ⇒  一日一句鑑賞文(16-05)  (16-06)  (16-07)  (16-08)  (16-09)  (16-10)  (16-11)  (16-12)

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(9/30)


火傷など覚悟の上よ炉端栗


満月の遊(およ)ぐ琵琶湖や浮御堂


会える日の二転三転九月尽

石井 真奈美 いただきます。
いつになったら会えるのか、もどかしいですね。恋人同士なら尚更。
北野 和良 真波さん、有難うございます。
実は大学時代の友達と飲み会の日取りの調整でした(笑)





(9/29)


我先に「希望」に靡くむら薄     


傷は外科恋の思案は鳳仙花

桑本 栄太郎 北野さん・・・並選に頂きます!!。
そして下の句を付けることをお許しください。
弾け終はりし不倫の恋とぞ
北野 和良 桑本さん、ご選句と素敵な下句を有難うございます。嬉しいです。
カニ助け囲炉裏に潜む焼き栗の
桑本 栄太郎 臼にも似たり民意なればや
北野 和良希望てふ妖しき旗の稲雀
桑本 栄太郎散りも集ふも実のあればこそ
桑本 栄太郎もりかけのあべおろしてふ蕎麦の花
北野 和良 一強崩す蟻の一穴
桑本 栄太郎 希望とて振るひ掛けらる穴惑ひ



恐竜の化石を孕み山粧ふ

原孝之 こんにちは。特選に頂きます。恐竜の化石の眠る山。
発見して欲しいと願い山粧うのだろうか?冬バージョンなら、
恐竜の化石を抱ひて山眠る」になりそうだ。
この句が類句類想句がなければ北野さんの句になりそう!(笑)
北野 和良 原さん、ご選句と鑑賞を有難うございます。
季語が動きますか?
原孝之 北野さん、孕みにされたので秋の季感がありますね。
化石は発見されたいと願っているように感じました。





(9/28)


      シーシェルのやうな花びらこれも菊


あれも菊これも菊かと首傾げ     


枕絵の四十八景朝月夜

佐野勉 いつの世も早起きぬ、きぬぎぬの景、、、
向瀬美音 あっ枕絵だって!
佐野勉 枕から絵が見えます。w
北野さんは、朝月夜まで、布団の国のお殿様。w
現し身の殿の寝息や天の河
向瀬美音 ああ?
原孝之 こんにちは。並選に頂きます。
枕絵の四十八景はあるのだろうか?何れにせよ、北野さんの
妖艶なるお句に一票!朝月夜の季語が効いている。
桑本 栄太郎 北野さん・・・並選に頂きます!!。
俳句を趣味としますと、小生同様どうしても江戸時代の歴史、
風俗、文化まで遡り勉強しましすね?
この御句は一読で情景が理解出来ます。枕絵とは
「枕屏風」の絵であり、四十八景は「手」ですね!!。
江戸時代のおおらかな風俗が窺え、粋ですね?朝月夜の季語が抜群です。
北野 和良 原さん、桑本さん、ご選句と鑑賞を有難うございます。
江戸時代の枕絵・浮世絵がヨーロッパに衝撃を与えたことを誇りに思っています。
今村 征一 麻月夜がぴつたり、並選に頂きます。
北野 和良 今村さん、有難うございます。





   9月第4週末  【席題で一句】

【席題】野島正則氏提供 @ 基本季語=不知火(しらぬひ)
A 傍題季語=龍燈、竜灯(りゆうとう)
B 季語の説明=九州有明海と八代海の沖に、陰暦八月一日前後の深夜、無数の火が明滅し、ゆらめき動く現象。
景行天皇が、筑紫への巡幸のとき、この怪しげな火を見て、この火が何かわからないという土地の者の答えから、
「しらない」を筑紫の枕詞とした故事があります。
陰暦8月1日は、2017年では、9月20日でした。

「枕詞」
地名「筑紫」にかかる枕詞は「しらぬひ」と言う。その枕詞「しらぬひ」は、万葉集に3首あるそうです。
しらぬひ筑紫(つくし)の綿(わた)は身につけていまだは著(き)など暖(あたた)かに見ゆ
万葉集の中のしらぬひと、不知火とは別物とする説もあります。

「例句」
不知火の火の言霊の舞へりけり   黒田杏子
不知火でないかもしれぬ眠たくて   正木ゆう子
不知火にムー大陸の横たわる   五島高資


不知火や恋の記憶の朧なる


不知火や高速道の車灯列

今村 征一 頂きます。
北野 和良 今村さん、有難うございます。
野島 正則 席題一句にいただきます。
北野 和良 野島さん、有難うございます。



不知火や科学知らざる古代人

Aniko Papp 頂きます。
北野 和良 亜仁子さん、有難うございます。


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(9/27)


      乱菊や百鬼夜行の政


銀杏散る雌雄見分ける説数多


妍競ふ赤を極めし曼珠沙華     

原孝之 こんばんは。特選に頂きます。
妍を競うとは、妖艶さを競うことを言う。
まさしく、曼珠沙華にぴったり。赤は遊郭の色である。
北野 和良 原さん、ご選句と遊郭にまでイメージを膨らませて頂き有難うございます。
桑本 栄太郎 北野さん・・・並選に頂きます!!。
彼岸花は別名死人花とも、葉が無く気味悪いとも、あのきつい赤がどうも?
と好まない人も居りますが、いまの時季の季節を彩る綺麗な花ですね。
「妍競ふ」との措辞に大変共感します。
北野 和良 桑本さん、ご選句有難うございます。
江戸時代飢饉の時などに、彼岸花の根を粉に挽いて水で晒して食用にした
と聞いたことがあります。ちょっと悲しいイメージがありますね。





トリプル選   (9/26)


そよ風や薩摩守の木犀香

原孝之 こんばんは。並選に頂きます。
薩摩守?平忠度からタダ乗りの別称が薩摩守である。
そよ風に木犀の香りがタダ乗りということ?
木犀の香りには、そよ風電車も運賃不要!(笑)
北野 和良 原さん、ご選句有難うございます。
子供の頃手塚治虫の漫画にタダノリが出てきたのを覚えています。



竜胆や若紫の深まりて

石井 真奈美 いただきます。 シンプルですが、好きな御句です。
北野 和良 真波さん、有難うございます。嬉しいです。



Jアラート空見上ぐれば鳥渡る

大津留 直 並選にいただきます。空を自由に飛ぶ鳥と対比させながら、
ミサイルに対する不安に慄く人間の愚かさを際立たせている。共感の一票。
北野 和良 大津留さん、ご選句有難うございます。励みになります。





(9/25)


弓張月虚空に架かる空気椅子

(空気椅子(くうきいす)は、椅子に腰を掛けているような姿勢で体の状態を維持すること。
大人数で輪を作り後の人の膝の上に腰を掛けてゆき、体勢を維持することを円環座法ともいう)
今村 征一 好きな句です
北野 和良 今村さん、有難うございます。



ひたすらに俳つらぬかむ竜胆忌

(長谷川かな忌 9/22)

向瀬美音 北野さんの俳句魂がひしひし伝わってきます!
北野 和良 美音さん、有難うございます。



千枚の棚田のフリル曼珠沙華

向瀬美音 フリルがいいですね!
北野 和良 美音さん、有難うございます。
美遥さんのアップされた写真を見て思いつきました。





(9/24)


秋彼岸母の好みし萩の餅


詩の欠片捏ねて丸めて小望月

原孝之 こんばんは。並選に頂きます。
小望月は、待宵の月で陰暦八月十四日の月である。
何とか名月の日に良い句を詠みたいと願っている姿であろう。
北野 和良 原さん、ご選句と鑑賞を有難うございます。嬉しいです。
牧内 登志雄 特選にいただきます。この時期は「月」である。
さて、どの「月」にしようか。なんとかなると思って捻っても、
暫くして読んでみれば何とも拙い。あれこれ頭を巡らしてはみたものの、
結局は元に戻ってしまう。「捏ねて丸めて」の中七の措辞が面白いように決まっている。
北野 和良 牧内さん、特選有難うございます。呻吟の日々、嬉しいです。



長き夜愛のポーズは無限大




トリプル選   (9/23)


図書館の限度いっぱい長き夜

原孝之 こんばんは。並選に頂きます。図書館に行かれて
限度いっぱいの五冊?を借りて来られた。読書の秋の夜は長い。
北野 和良 原さん、ご選句有難うございます。鑑賞頂いた通りです。
当地の図書館はネットから予約や期間延長も可能なのでとても便利です



      腰に鈴図鑑片手の菌狩

野島 正則 並選にいただきます。毒茸にご用心。
北野 和良 野島さん、ご選句有難うございます。
今村 征一 茸の判別は難しい図鑑をもって茸狩をしたが
上手に判別できただろうか。食べる際は専門家に見てもらうと良い。
並選ゐ頂きます。
北野 和良 今村さん、ご選句有難うございます。
先日TVに茨城県の小学生の茸博士が出ていました。子供でもすごいですね。
桑本 栄太郎 北野さん・・・並選に頂きます!!。
近年山では熊との遭遇も多く、鈴などの鳴りものは必携ですね?
図鑑片手でも茸の判別は難しく、やはり土地の古老と同行が良さそうです。
北野 和良 桑本さん、ご選句有難うございます。



「お遍路さんお接待です」と青蜜柑

藤倉浩正 特選に頂きます。まず読んだ時の心地よさとリズムが好きです。
そし人の優しさを感じました。
青蜜柑が雰囲気や香りをより鮮明に感じさせくれています。
北野 和良 藤倉さん、特選有難うございます。
藤倉さんはお遍路を歩かれたことがありますか。私は歩き遍路を2周しました。
秋のこの時期には挙句のような場面に遭遇しました。
藤倉浩正 北野 和良 さん 自分も部分的に歩き遍路をしたことがあります。
なかなか仕事などで満願のはおよびませんが、せめて一周はと思っております。
自分もそんな中でお接待を受けた事があります。
生活の一部のようにお接待する方々を思い出しました。
北野 和良 藤倉さんも歩かれたことがあるんですね。
リタイアされて時間が出来たらまた歩かれると良いですね。
私は遍路の旅日記をホームページにアップしています。
柳堀 悦子 頂きます 四国遍路思い出しました。頂いたみかん。
とっても嬉しかったです。
北野 和良 悦子さん。ご選句有難うございます。
悦子さんもお遍路を歩かれたのですね。





(9/22)


六方も踏めぬ漢や村芝居

原孝之 おはようございます。並選に頂きます。
六方とは、歌舞伎の所作のことだと知る。漢とはいえ、六方が決まらない。
しかし、このチャレンジは漢だから出来る。
北野 和良 原さん、ご選句有難うございます。
学生の頃に寮の仲間五人で白浪五人男を演じました
(女子大の寮祭への遠征公演でした)。
原孝之 北野さん、こんにちは。北野さんの思い出話でしたか!
思い出を句にして残すのは良いですね!
今村 征一 村芝居だからこその句、楽しく読ませて頂いた。並選に頂きます。
北野 和良 今村さん、有難うございます。励みになります。



午後は雨不機嫌そうな山椒の実


睦み合ふ女性上位のキリギリス

向瀬美音 北野さん、本当にすごい!いただきます。
北野 和良 美音さん、有難うございます。





(9/21)


道辺なる代々の墓曼珠沙華     


薄き字を指になぞりて墓洗ふ


君だけを見てた高二の体育祭

向瀬美音 いただきます。北野さんは本当にすごい!!
柳堀 悦子 高3では見なくなったのでしょうか?
俳諧味あり面白い句で好きです。
北野 和良 美音さん、悦子さん、有難うございます。
あの頃は女性の方がどんどん先に大人になって行くように見えましたね。





   9月第3週末 【席題で一句】

【席題】野島正則氏提供
@基本季語=子規忌(しきき)
A傍題季語=糸瓜忌(へちまき) 獺祭忌(だっさいき《だつさいき》)
B九月十九日。新聞記者・俳人・歌人・随筆評論家として活躍した、
正岡子規(一八六七〜一九〇二)の忌日。本名常規(つねのり)、幼名升(のぼる)。
愛媛県の松山中学で学んだ後、上京。『獺祭書屋俳話』で俳句の独立を説き、
俳句革新に着手、長い病床生活から「墨汁一滴」「病牀(びようしよう)六尺(ろくしやく)」
などの主要な作品が生まれた。明治三十五年、東京根岸で没。
墓は東京田端(たばた)の大竜寺にある。俳句はもとより短歌に関しても革新的偉業を残した。

例句
叱られし思ひ出もある子規忌かな  高浜虚子
糸瓜忌や俳諧帰するところあり   村上鬼城
糸瓜忌や虚子に聞きたる子規のこと   深見けん二
健啖のせつなき子規の忌なりけり  岸本尚毅
月並の句をな恐れそ獺祭忌     茨木和生



純米の四季醸造や獺祭忌


道後湯の神功皇后子規忌かな

野島 正則 席題一句にいただきます
北野 和良 野島さん、有難うございます。



本道は漢方なりと糸瓜の忌
(本道:内科医のこと)

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(9/20)


      厚物と管物比ぶ菊花展


栗を剥く鬼か渋かとジャンケンポン


思ひ出の修理に励む竹の春

向瀬美音 いただきます、最近取り合わせになってきましたね
北野 和良 美音さん、有難うございます。嬉しいです。





(9/19)


雲見上げ二人ぼっちの敬老日     




      鼻パッドの修理タダ也赤い羽根




俳誌への投稿練るや秋麗

(俳句大学誌第3号へ向けて)

永田 満徳グループ管理者
発刊に向けて頑張りますので、よろしくお願いいたします。
北野 和良 永田先生、励ましのお言葉、有難うございます。
心の 窓辺 並選に頂きます。此の季節楢ではの俳句に傾ける想いが並々と伝わって来ます。
本格的な秋を感じながら、学誌に対する飛躍の願いが伝わる良い御句です。
北野 和良 窓辺さん、有難うございます。
私のような若輩の参加も許される俳句大学誌に感謝しています。





(9/18)


台風過昨夜夢見の百鬼丸

小出有紀 並選にいただきます。
百鬼丸といえば、手塚治虫の「どろろ」「どろろと百鬼丸」を思い出す。
刀で薙いだように台風被害があったのだろうか。
北野 和良 有紀さん、有難うございます。
夜中の風でベランダの物が倒れものすごい音で起こされました。



菊の香や無煙煙草の増税化


腰に効くくの字体操敬老日




(9/17)


リボンかけ小箱ポッケに萩の夜

向瀬美音 いただきます、北野さんの第4のポッケ発見!
北野 和良 美音さん、有難うございます。嬉しいです。
鈴木 玉恵 特選にて頂きます。
ポッケに入るほどの小さき箱にリボン。もう、あれしかないですよね。
北野 和良 玉恵さん、有難うございます。そうアレですよ(笑)
Sachiko Yokoi Hayashi 戴きます! ブルーの箱に白いリボンが良いかしら……!
北野 和良 幸子さん、有難うございます。嬉しいです。



旧友と街でバッタリ菊の酒


絶好の気流果てなき空は秋     

石井 真奈美 バッチリサーマルをとらえて、クロカン出来そうですね〜、
気持ち良さげ^ ^
北野 和良 真波さん、有難うございます。さすがは経験者ですね。





(9/16)


忙しげな栗鼠の親子や木の実降る

向瀬美音 いただきます。こういうかわゆい句も作れるのですね!
北野 和良 美音さん、有難うございます。色々なスタイルに挑戦中です(笑)



溢れ出る想いいつしか昼の月


      億年の生きた化石や白露降る

原孝之 おはようございます。並選に頂きます。
生ける化石は、カブトガニのことのようだ。九州にはカブトガニが多い。
「生きた化石」は「生ける化石」の方が良かったかもしれない。
北野 和良 原さん、ご選句と推敲案有難うございます。
仰る通り「生ける」の方が良いですね。
二物取り合わせを試しましたが、季語は適切でしたでしょうか?
原孝之 北野さん、「白露降る」はよく合っています。海岸を想像できます。
北野 和良 原さん、有難うございます。嬉しいです。





(9/15)


日時計の刻くっきりと秋の昼     

向瀬美音 いただきます。
北野 和良 美音さん、有難うございます。今日は客観写生でしょ?
原孝之 こんばんは。並選に頂きます。
日時計の影をくっきりとさせる秋の日。
夏に比べると影が長くなっているに違いない。
北野 和良 原さん、有難うございます。日時計は誰が発明したのでしょう?



      団栗の小兵あんこや秋の場所


掌にふっくら固き青林檎

大津留 直 並選にいただきます。
こんな何気ない形でエロスを表現して、巧み。
広川 雅人 特選にいただきます。大津留さんのコメントから、
若き膨よかな女性を青林檎に例えたのかなとも鑑賞しましたが、
やはり果物の青林檎を手にした細やかな喜びを素直に詠んだ句かと?
北野 和良 大津留さん、広川さん、ご選句と鑑賞を有難うございます。
今年モノの林檎がスーパーにも出始めました。
例えばこの画のように多重に読める句が作れればと思っています。



大津留 直 広川 雅人 さん、そうですね。
でも、「ふっくら」という言葉に私は軽いエロスを感じました。
広川 雅人 私も「ふっくら」にはエロスを感じました。
唯、エロスは異性に対するものだけではない。同性も然り。
そして一番強いエロスは自己愛かもしれない。
俳句に限らず、あらゆる詩作は自己愛の産物かもしれません。
大津留 直 はい、同感です。
能美顕之 並選にいただきます。
対比がよく効いていて、青リンゴの色が際立ちます。
北野 和良 能美さん、有難うございます。励みになります。





(9/14)


秋鯵や疑似餌と知らず躍り食ひ


水加減塩加減良し栗の飯


静心鹿に託して詩(うた)を詠む




(9/13)


北米の二百二十日やイルマ荒る     


制服の胸の脹らみ青瓢

向瀬美音 いただきます。
毎日一句乙女子心を詠んでいただいて嬉しいでしゅ。
北野 和良 美音さん、有難うございます。嬉しいです。



新しい髪型決まり栗を剥く

原孝之 おはようございます。並選に頂きます。
栗の皮を剥いたら亜麻色の髪の乙女みたいだ。面白い着眼。
北野 和良 原さん、ご選句有難うございました。栗ご飯はお好きですか?





   9月第2週末 【席題で一句】

【席題】亜仁子氏提供
1.基本季語は、【秋高し】
2.傍題季語は、【天高し】、【秋高】、【空高し】 
3.季語の本意は、秋になると、空気が澄むので空が高くなったような感じがする。
これが「秋高し」だが、「天高し」の方が一般的。



天高し亭主関白放り投げ

鈴木 玉恵 頂きます。面白いです。
北野 和良 玉恵さん、有難うございます。



太陽のフレア来たりて空高し


秋高し迫る禁煙包囲網

石井 真奈美 いただきます。 ますます、追い込まれていきますね^ ^
北野 和良 真波さん、有難うございます。


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(9/12)


青い目のベジタリアンや秋遍路

原孝之 こんばんは。並選に頂きます。
北野さんは、四国八十八ヶ所巡りをされている。その道中で青い目のベジタリアンに
会われたのだろう。若い女性ということにしておこう。(笑)
北野 和良 原さん、ご選句有難うございます。
これは実話で、外人さんも遍路宿に泊まりますが、ベジタリアンの方は
味噌汁の煮干しのダシですら鼻について食べられないのだそうです。
野島 正則 並選にいただきます。祈願のために、弘法大師修行の
遺跡である四国八十八か所の霊場を巡り歩く意味の季語に、
ベジタリアンである外国の方が巡る姿を対比させた。
幽かに響き合うように思いました。
北野 和良 野島さん、ご選句有難うございます。
お遍路もすっかり国際化しています。



デジャビュや追いかけっこの花野風


青蜜柑ピアスの穴を開けよかな

向瀬美音 特選にいただきます。
常にこう言う若い女の子の気持ちになって句を作れる北野さんはすごい!、
青蜜柑とあっていますね。
北野 和良 美音さん、特選!有難うございます。
いつまでも青いままで済みません(笑)





(9/11)


初物に目移りしをり若煙草


人麻呂や妹に添ひ寝の菊枕

原孝之 こんばんは。人麻呂と菊は相通じる。和歌に素材の句は格調高い。
北野 和良 原さん、コメント有難うございます。



衣被都大路のヒジャブかな




(9/10)


      今日の菊九秒台へ扉開く

小出有紀 時世の句だと思います。
これに、「今日の菊」をあわせるのは思いつきませんでした。
素敵です。写真がないと、何の数字か分かりにくいので、
100メートル9秒代へ今日の菊
とかはいかがですか?もちろん北野さんの考えがあると思いますので参考までに。
北野 和良 有紀さん、コメント有難うございます。
このニュースは昨夜から大々的に流れていたので皆さんにも判ってもらえると思いました。
原孝之 こんばんは。並選に頂きます。桐生選手の9秒98が出た翌日は菊日和。
その喜びにファンの一人として喜びを噛み締めている。
北野 和良 原さん、ご選句有難うございます。嬉しいです。
(今、ネット句会の選句のためのデータ処理中です)



飛鳥なる憶良も聴きし虫の声


さくさくと投句を捌く秋句会

播磨 陽子 ありがとうございます。
お仕事増やしておきました。よろしくお願いいたします。
石井 真奈美 いつもお世話になりっぱなしです。ありがとうございます
亀山 美雪 お世話になります。宜しくお願いします
桑本 栄太郎 北野さん・・・いつもネット句会の取り纏めを頂き、
大変有難う御座います!!。





(9/09)


無念なる綱の休場秋の場所


新栗や七十五日の値は問わず     


高殿に届けとばかり虫すだく

原孝之 おはようございます。並選に頂きます。
高殿で平安時代にタイムスリップした気になる。貴族の虫遊びを想像する。
北野 和良 原さん、ご選句有難うございます。
私の部屋はマンションの8階ですが、虫の音がよく聴こえます。
平安貴族になった気分です(笑)
原孝之 北野さん、まさか北野さんのお宅のこととは思いませんでした。
しかし、8階まで虫の声がするとは!つくば市には自然が残っている証左ですね。
北野 和良 マンションの周りは空き地・草っ原だらけです。(笑)





(9/08)


新柄のテーブルクロス白露かな

原孝之 こんばんは。特選に頂きます。
白露は新暦の9月8日ごろとなるが、今年の本日は旧暦の七月十八日で、
旧暦八月とはならない。白露は旧暦八月の節を云うのでズレが生じている。
それは、さておき、新柄のテーブルクロスにされて気持ちを一新された。
レースの白い柄模様と白露が重なる。
もう一つ掲句のリズムを良くしているのは、「ら」「る」「ろ」「ろ」の
ら音のリフレインのせいではなかろうか?リズムの良い句は諳んじられて残る句となる。
北野 和良 原さん、特選と素晴らしい鑑賞を有難うございます。
白露という季語を初めて使ってみました。
リズムに留意して切れ字かなで締めたのが良かったかと思います。
原孝之 テーブルクロスと白露の間に切れがあり、
余韻を生んでいますね。諳んじられる句ですね。
高井 直美 こんばんは。並選に頂きます。
テーブルクロスを替えると気分も一新しますね。共感できる素敵なお句だと思います!
北野 和良 直美さん、ご選句有難うございます。嬉しいです。
野島 正則 並選にいただきます。ものと、季語の対比。
北野 和良 野島さん、有難うございます。励みになります。



詩の種摘みつつ巡る花野かな

小出有紀 特選に選ばせていただきます。
俳句のネタを常に探す職業病みたいな? 「詩の種摘みつつ」が素敵です
北野 和良 有紀さん、特選有難うございます。励みになります。
病膏肓でしょうか(笑)



相聞の巻を紐解く夜長かな




(9/07)


公達の竜笛に和す鹿の声

原孝之 こんばんは。並選に頂きます。
公達の竜笛と鹿の声、平安時代にタイムスリップてすね。
北野 和良 原さん、ご選句有難うございます。牛若丸もその一人ですね。
原孝之 北野さん、牛若丸も公達と言うのですね。
特定は出来ないで鑑賞しました。
北野 和良 公達で誰を想うかは読者の自由です。
牧内 登志雄 特選にいただきます。「俳句らしい俳句」ですね。
「公達」「竜笛」「鹿の声」が、時代を遡って見えてきます。
そして、句のなかから雅な「竜笛」の音が聞こえてきます。
北野 和良 牧内さん、特選有難うございます。励みになります。
小出有紀 並選にいただきます。私は平敦盛や維盛をイメージしました。
物悲しさを鹿の声が増幅させていますね。
北野 和良 有紀さん、有難うございます。有紀さんは歴史がお得意でしたね。



姫宮の尻に敷かれて秋高し


      実柘榴や縄文土偶の下半身

石井 真奈美 いただきます。
なんかこう、どっしりと揺るぎない、土着の逞しさ、豊かさを感じました。
北野 和良 真波さん、ご選句有難うございます。
縄文のビーナスを見ていると「豊穣」という言葉を実感します。





(9/06)


水色の恋をしそうな秋の服

石井 真奈美 いただきます。素敵です^ ^
北野 和良 真波さん、有難うございます。嬉しいです。



烏瓜真っ赤に実る全音符     

鈴木 玉恵 黒い粒は何ですか?(*^^*)
播磨 陽子 烏瓜の種ですね。玉章。
鈴木 玉恵 陽子さん。ありがとうございます(*^^*)宝石の様ですね



      コスモスや不実の愛に踊らされ

小出有紀 並選にいただきます。何かショックなことがあったのだろうか?
北野 和良 有紀さん、有難うございます。何があったかご想像にお任せします(笑)





   ◆ 9月第1週末【席題で一句】

【席題】野島正則氏提供  @基本季語=稲の花(いねのはな)
A傍題季語=早稲の花(わせのはな)、富草の花
B季語の説明=「秋−植物」の季語
花穂に綿毛のような花を付ける。開花時間は通常十時〜十二時、
終わった花が田の面に浮遊するのは風情がある。
農耕の民にとって稲の花は米の出来高と直結することであり、
祈りを持ってみつめる花である。
稲には早稲(わせ)・中稲(なかて)・晩稲(おくて)とあり、
それぞれの時期に花が咲く。茎の先に直立した緑色の円錐花叢を出し、
白い小型の花が穂のように群がり咲き、まもなく受粉する。
好天の日に花をいっせいに付ける光景は実りを予感させる。
無事に花が咲くのを見るのは農家にとって大きな喜びである。

【例句】
稻正に二百十日の花曇り     正岡子規
うすうすと稲の花さく黄泉の道  飯島晴子
空へゆく階段のなし稲の花    田中裕明
風呂敷になんでもいれて稲の花  大木あまり
みちのくの星低くして稲の花   正木ゆう子




常陸路の独り吟行稲の花


携帯の圏外表示稲の花

今村 征一 頂きます。
北野 和良 今村さん、有難うございます。
石井 真奈美 いただきます。山奥深く入った田んぼが見えます。
北野 和良 真波さん、有難うございます。



奥能登の棚田恋しき稲の花

今村 征一 頂きます。
北野 和良 今村さん、有難うございます。
野島 正則 席題一句にいただきます。
北野 和良 野島さん、有難うございます。


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(9/05)


振り返る塒の森や別れ鳥

原孝之 こんばんは。並選に頂きます。
別れ鳥とは、鷹の巣立ちのことである。巣立つ鷹が塒の森を振り返る。
さあ、一人立ちするぞ!という意欲と親鳥への感謝が窺える。
北野 和良 原さん、ご選句と鑑賞を有難うございます。
季語の説明っぽいかとも思いましたが、素直に詠んでみました。励みになります。



地を穿つ華厳の滝や水の秋


花野風どうか希望を連れてきて




(9/04)


戻り鰹一本釣りの力瘤

石井 真奈美 いただきます。 エネルギッシュな御句です。
新名勝之 特選に頂きます。下五の「力瘤」で力の入り具合はもちろんのこと、
釣った戻り鰹の大きさまで見える一句です。
北野 和良 真波さん、新名さん、有難うございます。とても嬉しいです。
今村 征一 秋鰹は鰹の中でも脂がのって美味しい。一本釣りが素晴らしい。
並選に頂きます。
北野 和良 今村さん、ご選句有難うございます。励みになります。



戻れないあの日石投げ鰯雲


西行の見上げし滝や涼新た

原孝之 北野さん、こんにちは。この滝は袋田の滝なんですね!
茨城県の名爆ですね!
花紅葉よこたてにして山姫の錦織りなす袋田の滝」 西行法師
知りませんでした!
北野 和良 原さん、お調べ頂き有難うございます。実は摂津の鼓ヶ滝をイメージしていました。
『歌の名所である、摂津の鼓ヶ滝に来た西行。
伝え聞く鼓ヶ滝に来て見れば沢辺に咲きしたんぽぽの花
と歌を詠んで悦に入っているうちにあたりが暗くなってしまい、
あわてて近くの民家に宿を借りる。
そこに住んでいた翁、婆、娘の3人に、自作の歌を
音に聞く鼓ヶ滝をうち見れば川辺に咲きしたんぽぽの花(白百合の花)
と手直しされてしまう。素人の口出しとはいえ、元の歌より良くなっているのは
認めざるを得ず、西行は自分の修行の足りなさを実感する。』
(伝え聞く⇒音に聞く、来てみれば⇒うち(打ち)見れば、
沢辺に⇒川(皮)辺、という訳で韻を踏む大切さは俳句にも共通ですね)
原孝之 こんばんは。並選に頂きます。
西行の見上げた滝は北野さんのお住まいの茨城県の袋田の滝と思った。
そうではなく、摂津の鼓ヶ滝と知る。それにしても、西行の和歌を手直しした
翁、婆、娘の三人には感服した。鼓ヶ滝だからこその掛け詞になっている。
このような逸話は太田道灌にもあったと記憶する。この句に限り?季重なりは問題ない
北野 和良 原さん、ご選句有難うございます。
滝は夏だったんですね。全くうっかりです。ご指摘と見逃し、有難うございます。





(9/03)


涼新た脳の電池を入れ換へむ


モモクロになりきり踊る文化祭


千枚の田ごとに映る千の月

原孝之 こんばんは。特選に頂きます。千枚の棚田に千の月とは!
スケールが大きい。どこから見たのだろうか?山の上からだろうか?
そんな光景に出会ってみたいものだ。
北野 和良 原さん、特選有難うございます。
棚田の別称が千枚田なので、百よりも千の方が景気が良いと思って使いました。
牧内 登志雄 特選にいただきます。
千枚田に写り込む月。一枚ごとに一つの月を映し出す。
田の水はどこも水平になるので、実際に写真に撮れば月は一つなのだが、
月をめぐる心象風景としてスケールの大きな句だ。
北野 和良 牧内さん、特選有難うございます。ご鑑賞頂き励みになります。
桑本 栄太郎 北野さん・・・特選一句に頂きます!!。
千枚の棚田に、千のお月様が映ると言う。美しいもの、
美しい事の少なくなった現代の世に何と心洗われる光景でしょう!!。
京都には銘菓「たごとの月」と言う和菓子があります。
北野 和良 桑本さん、特選を有難うございます。
銘菓「たごとの月」今度京都に行く機会があれば探してみます。
今村 征一 好きな句です。
北野 和良 今村さん、有難うございます。
小出有紀 並選にいただきます。「千の月」がイイですね!
北野 和良 有紀さん、有難うございます。嬉しいです。
どうせならデッカイ法螺を(笑)





(9/02)


この命リブートあれば荒鷹に


無人かな GPS の稲刈機


今年米一杯目には卵かけ

瀬能 ハルミ 新米でお寿司にしましたら超うまかったですが
卵かけも絶対美味い。勿論北海道ブランドです
牧内 登志雄 私も米作っているときには、二杯目は必ず卵掛けご飯。
一杯目はやっぱりふっくらご飯そのままで。
石井 真奈美 新米の炊き立てなら、絶対卵かけ
河野 俊文 並選にいただきます。卵かけごはんが良いですね。
納得の一句です。
北野 和良 河野さん、ご選句有難うございます。嬉しいです。





(9/01)


鷹渡る怒涛の攻めの2ゴール

(日本代表がオーストラリアを破りロシア・ワールドサッカー参加決定。)

原孝之 こんばんは。並選に頂きます。
侍ジャパンやりました!オーストラリアは元気なかったですね。
北野 和良 原さん、ご選句有難うございます。
日本代表に若者が力を付けてきて実に頼もしいですね。



鬼の子や風と戯る四分音符


秋の旅隣の席は宇宙人

小出有紀 並選にいただきます。秋の旅にふさわしい軽やかさがある。
ぜひ、目的地までに仲良くなって、宇宙人のお宅訪問の約束までこぎ着けてください(笑)
北野 和良 有紀さん、ご選句有難うございます。励みになります。
桑本 栄太郎 北野さん・・・並選一句に頂きます!!。
秋の旅は宇宙人(みしらぬ人)との相席とは、とても納得です。
宇宙人との措辞に、北野さんの心の動きが見えるようです。
北野 和良 桑本さん、ご選句ありがとうございます。
若い人のかいわが宇宙語に聞こえることがあります(笑)
石井 真奈美 いただきます。 隣は宇宙人、わかります(笑)。
日本語が理解出来ない時があります^ ^
北野 和良 真波さん、有難うございます。嬉しいです。
新名勝之 特選に頂きます。面白い句ですね。
最後まで読まないとわからない下五の落ちが素晴らしいと思いました。
北野 和良 新名さん、有難うございます。嬉しいです。












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