My 俳句手帖(復刻版)    2017 April        トップへ   



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キューポラのある街遠き昭和の日

原孝之 こんばんは。「一日一句互選」に頂きます。
「キューポラのある街」という日活映画があった。早船ちよの小説で、
1962年(昭和37年)4月8日に公開された浦山桐郎監督の映画である。
鋳物の街でキューポラ(鉄の溶解炉)が多く見られた埼玉県川口市を舞台とした青春ドラマ。
主人公ジュン(吉永小百合)の周りで起こる貧困や親子問題、民族、
友情、性など多くのエピソードを描いている(Wikipediaより)。
東京五輪前の高度成長の頃の日本である。詠者はその映画のことを思い出し、
遠くへ行ってしまった昭和の日々に感慨を寄せる。
「昭和の日」という季語よりも「昭和の日々」を強く感じる句である。

北野和良 原さん、ご選句と丁寧な鑑賞を有難うございます。
吉永小百合のデビュー映画「キューポラのある街」には私にも強い思い出があります。
大学生で試験を目前にして友人に誘われこの映画を見に行きとても感動し、
それ以来サユリストになりました。
昭和の日という季語を考えた時、一番に思い出したシーンでした。
桑本 栄太郎 北野さん・・・「一日一句互選」に頂きます!!。
小生も高校の授業をさぼって、映画「キューポラのある街」を観に行きました。
吉永小百合のじゃがいものような頬っぺと、浜田光夫の
おでこの皮膚が動くような表情が今でも忘れられません。
高度成長に向かう最中の、まさに昭和の良き日でしたね?
青春と言えば、日活映画と平凡パンチの雑誌が懐かしい想い出です。
北野 和良 桑本さん、ご選句有難うございます。私のほうが数年先輩だったわけですね。
桑本 栄太郎 昭和20年8月27日生まれです。



喜寿なれど悟りに遠く四月尽


実の出来ぬ哀しみ隠し鏡草

(鏡草:山吹の別名。八重の山吹には実が成らない)





(4/29)


涅槃図やグローバリズムの終焉か     


杉山久子 一句鑑賞

前髪のすこし短め若葉風

杉山久子 たかが前髪、されど前髪。
前髪の長さで結構印象が変わったりもするし、気分にも影響したりもする。
私は自分で切るとついつい切りすぎて後悔する事もしばしば。
この句は、どちらかと言うと積極的に短くしたような雰囲気がある。
この季節ならではの爽やかな風を感じようとする前向きな意志が
感じられるのは、「若葉風」という季語の効果だろう。


北野 和良 杉山先生、一句鑑賞に取り上げて頂きまた素晴らしい鑑賞を有難うございました。
若葉風の季語に似合う若い女性の気持ちで詠みました。
また、お祝いを頂いた皆さまにも厚くお礼申し上げます。
杉山久子 この季節にぴったりの気持ちよい句をありがとうございました



      ぼうたんの笑ひ花びら捩らせて




(4/28)


アンニュイな指の先まで涅槃かな


意気高しされど蛙の子は蛙     


戦略と戦術分かつ雨蛙

(コントラクトブリッジに「ビッドは戦略にして、プレイは戦術なり」という名言がある。)




(4/27)


      顔洗う猫のヒゲ打つリラの風


馴れ初めは苧環の名を問はれし日     

(「苧(お)」という繊維を、中を空洞にして丸く巻き付けたもの(苧玉(おだま))に
 花の形が似ているところから。”苧(お)、玉(たま)、巻き(まき)”が
「苧環」という漢字で「おだまき」と呼ばれるようになった。金鳳花(きんぽうげ)科)




人妻に恋せし報い菜種河豚

今村 征一 大事にならなければ良いですね(笑)
北野 和良 今村さん、君子危うきに近寄らず、ですね(笑)推敲します。
原孝之 北野さん、こんにちは。過去形で「人妻を恋せし報ひ菜種河豚」だと思いました。(笑)
北野 和良 原さん、過去形とするとフグを食べて死んだとなりますか?
 菜種河豚を警句と解釈すると仮定形で良いのかなと思いました。
原孝之 北野さん、北野さんの独白と思ったもので(笑)、
どちらでもお好きな方でよろしいかと思います。
(笑)茶々を入れて申し訳ありません。(笑)
向瀬美音 あら?実感こもってる!
清水 憲一 北野さん 経験者語るですね。
誰か見たいに二重結婚する輩などはもっと天罰が下りますね。(笑)
小出有紀 恐ろしい報い?どうして人は禁断というものに弱いんでしょうね?
欲求不満か(笑)?  〈人妻と通ずる報ひ菜種河豚
昼ドラ風に更にドロドロさせてみました(笑)





(4/26)


俗に徹し俗を極めし鼓草

今村 征一 誠にタンポポ姿を象徴した句です。一句選に頂きます。
北野 和良 今村さん、ご選句有難うございます。励みになります。



攻略の手懸り探す戯(たわ)れ猫


      ままならぬキューブ回すや春愁

(キューブ:ルービックキューブ)




   4月第4週 【俳句大学初心者句座】

【席題】季語有り:春惜しむ・霞・蝶
季語無し:畳・どしどし・スプレー

※6つの席題のなかから選んで作句して、季語無しは季語を付けて投句する。



ルービックキューブごりごり春惜しむ


七億円胡蝶の夢であらまほし


地下道の壁にスプレー狂う蝶


どしどしと投句重ねど春霞




   4月第4週  【週末は席題で一句】

【席題】野島正則氏提供  @基本季語=春惜しむ  A傍題季語=惜春/春を惜しむ
B季語の説明=過ぎゆく春を惜しむこと。春は秋と並んで過ごしやすく、自然のすがたも美しい。

また物事のはじまりの季節であり、人との出会いや別れも多い。春を惜しむことは、人生において
束の間のものである佳き時間や佳き交わりを惜しむ心につながる。
「春惜しむ」は過ぎゆく春を惜しむこと、と歳時記にその意味が説明されています。
さらに「惜しむ」とは、「あるよきものが今に失われてしまうことを
知りながらいとおしむこと」とあります。
「望湖水惜春」と前書きのある芭蕉の句〈行春を近江の人とをしみける〉にも
見られるように、春惜む、惜春、は歴史ある季題です。
桜に象徴される華やかな春を惜しむ心持ちには、一抹の寂しさがあり、
やわらかい風を、遙かな雲を、のどかな空気を、いとおしみ惜しむのです。
《例句》
先人は必死に春を惜しみけり  相生垣瓜人
ことごとく箱空にして春惜しむ  川村智香子
聖書日課のルカ伝を終へ春惜む  田川飛旅子
惜春のサンドバッグにあずける背  夏井いつき
惜春の席あたためてゐたるのみ   中原道夫
剃刀のつめたく春を惜しむなり   辻美奈子



旧友と地酒酌みつつ春惜しむ

古閑 寛昭 頂きます。
北野 和良 古賀さん、有難うございます。嬉しいです。
向瀬美音 いただきます!
北野 和良 美音さん、有難うございます。
清水 憲一 頂きます。地酒で旧交を深める良いですね。
北野 和良 清水さん、有難うございます。
今村 征一 地酒が良いですね。頂きます。
北野 和良 今村さん、有難うございます。
原孝之 頂きます。春の酒も良し!
野島 正則 席題一句にいただきます。日本人の正しい春の惜しみ方のように思えますね。
北野 和良 野島さん、有難うございます。



混浴の鄙の露天湯春惜しむ

向瀬美音 いただきます!大胆!!
北野 和良 美音さん、有難うございます。どこにあるか知りませんか(笑)
向瀬美音 君主は色を好むなり



惜春や赤い糸など信じない

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(4/25)


泣き笑ふ五百羅漢や牡丹園     

原孝之 おはようございます。「一日一句互選」に頂きます。
五百羅漢のある牡丹園はどこだろうか?詠者はその1つ1つを観察されて、
泣き笑いの表情をじっくりと見られた。牡丹園の牡丹は見事な花であるが、
牡丹とて泣き笑いしているのでは?と感慨に耽る。
北野 和良 原さん、お早うございます。ご選句と鑑賞を有難うございます。
車で20分ほどの所につくば牡丹園があり、牡丹、芍薬が満開を迎えています。
たくさんの種類と色の花が咲き競う様子、花も笑ったり泣いたり怒ったりしているように感じました。
大分や四国の五百羅漢にも一つ一つ異なる表情がありとても感動しました。
桑本 栄太郎 北野さん・・・「一日一句互選」に頂きます!!。
見事に咲き誇る牡丹園の脇に五百羅漢様のが居られるのですね?
仏教の修行を通して一切の煩悩を断ち切り、生死を超えた羅漢様とて
哭き・笑い・怒り・苦しみ・喜ぶそれぞれの像はとても親しみがあります。
彼の中国では花の王様と言われる牡丹と人の喜怒哀楽との取り合わせが見事です!!。
北野 和良 桑本さん、ご選句と素晴らしい鑑賞を有難うございます。励みになります。



      大宙(おおぞら)へ聞き耳立てるチューリップ

つちたに jt 純一 こんばんは。一日一句互選に頂きます。
掲句のチューリップの描写は素晴らしいと思います。
確かに風や鳥の囀りに聞き耳を立てているように思えます。
また、大宙(そら)とされたのも、素晴らしいと思いました。
北野 和良 土谷さん、ご選句と鑑賞を有難うございます。
共感していただいてとても嬉しいです。



行く春やまだ数独の解けぬまま

岩本 ひとみ 北野さん!そうです。
何かがすっきりしていないようなやり残しがある様な気分で、
いきなり容赦なく夏がやって来ますもんね。
私も毎年そんな気分で夏にしてやられます。(笑)
春とは…そんな風なのかも知れません。だから…儚いのかなぁ?(=^ェ^=)
北野 和良 ひとみさん、お早うございます。 菜の花だ、桜だと追いかけているうちに
もう鯉のぼり、ツツジ、牡丹、山吹と夏が迫ってきましたね。





(4/24)


紫外線強しの予報春日傘


この傷は神の嫉妬や花水木     

岩本 ひとみ 北野さん!きれいな句ですね?(=^ェ^=) 写真も素敵です。
北野 和良 ひとみさん、有難うございます。





(4/23)


      ネモフィラの丘の自撮りや風光る


季語の途辿り切れずや春惜しむ


武士(もののふ)のいざ鎌倉へ山桜






(4/22)


風光る犬は少女の眼となりて     

緒方 順一 互選にいただきます。投稿欄に写真があったが、なくとも景が眼に浮かぶ。
盲導犬と少女の絆が感じられる。季語がよく効いている。
両者が風を感じながら気持ちよく外を歩いているのが伝わってくる。
北野 和良 緒方さん、ご選句と鑑賞を有難うございます。
盲導犬と言わずにおく方がよいかと思いました。
山田久美子 互選に頂きます。光無き少女とそれを補助する盲導犬の強い絆…
季語が暗くなりがちな点を見事に覆して、とても素晴らしい句だと思う。
北野 和良 久美子さん、ご選句と鑑賞を有難うございます。嬉しいです。
つちたに jt 純一 おはようございます。遅くなりましたが、互選に選ばせて頂きます。
少女と犬の措辞がよく、また風光る、の季語とマッチしている。
北野さんらしい円熟した一句と思いました。
北野 和良 土谷さん、ご選句有難うございます。励みになります。



ロボットに万事任せて目借時

向瀬美音 また?
北野 和良 お掃除ロボは馬鹿だけど愚直!
北野 和良 室木さん、いよいよロボット課長の登場ですか!
桑本 栄太郎 一日一句互選」に頂きます!!。
ルンバに掃除を任せて見て居るだけでは、暇を持て余し眠くなりますね!!。
北野 和良 桑本さん、ご選句有難うございます。
ロボはあまり賢くはないですが、愚直にやってくれるので助かります。



来るもよし去るもまたよし春の雲




(4/21)


      花の雲日の本一の裾模様

(写真は鈴木正男さんからお借りしました。鈴木さん有難うございます。)


ぽんこつの傷も勲章残る鴨


灼恋を花に託せし小町の忌




(4/20)


実生から健気に咲くや花水木


ボストンとLINEを交わす花水木     


友雲雀恙なく来し半世紀




(4/19)


先取りを面白がって夏日来る


      桜散る異常気象に急かされて

今村 征一 今年は事さあに異常な天候ですね。好きな句です。
北野 和良 今村さん、有難うございます。
山田久美子 こんばんは。今年の異常気象も変ですが、
桜吹雪との掛け合いとも取れ、素敵な句になっていると思いました。
北野 和良 久美子さん、感想を有難うございます。



真夏日に追い立てられて散椿

(真夏日は気象用語)




   4月第3週 【俳句大学初心者句座】

【席題】季語有り:春暑し・蛙・鶯
季語無し:柱・ざらざら・カバー



蝌蚪見上ぐ水惑星の空の青


筑波嶺に一矢のごとき初音飛ぶ


消えかかる柱の傷や春暑し


糸切りを指で愛でつつ新茶汲む

野島 正則 席題一句にいただきます。
北野 和良 野島さん、有難うございます。



新刊のカバーの惹句むつごろう




   4月第3週 【週末は席題で一句】

【席題】清水憲一氏提供
【季語】遅日(ちじつ) 三春
【子季語】遅き日、暮遅し、暮れかぬる、夕長し、春日遅々【関連季語】 日永
【解説】春の日の暮れが遅いこと。実際には夏至が一番日暮れが遅いが、冬の日暮れが早いので、
春の暮れの遅さがひとしお印象深く感じられる。

【来歴】 『花火草』(寛永13年、1636年)に所出。
遅き日のつもりて遠き昔かな  蕪村 「蕪村句集」
遅き日や谺聞こゆる京の隅  蕪村 「夜半叟句集」
遅日を追分ゆくや馬と駕   召波 「春泥発句集」
軒の雨ぽちりぽちりと暮遅き  一茶 「文化句帳」
三度炊きて遅日まだある大寺哉  前田普羅 「普羅句集」
冷やかに牡丹蕾み居る遅日かな  渡辺水巴 「水巴句集」
うしろより馬ついてくる遅日かな  高田正子 「花実」


児の遊ぶ声まだ止まぬ夕長し

向瀬美音 いただきます!昭和の風景です。
原孝之 頂きます。明るいうちは子供は遊びますね。
北野 和良 美音さん、原さん、有難うございます。
清水 憲一 頂きます。昭和の時代の子供の情景ですね。
野島 正則 席題一句にいただきます。言い過ぎていない感じがいいと思います。
北野 和良 野島さん、有難うございます。



行く雲に想いを乗せる遅日かな

Aniko Papp 頂きます。空を飛ぶ雲を眺めながら、頭に色々な想いがあり、
時間の心理的な流れも遅くなります。いいお感じですね。
北野 和良 アニコさん、有難うございます。
今村 征一 頂きます。
北野 和良 今村さん、有難うございます。
亀山 美雪 互選にいただきます。
雲に乗せてゆっくり想いを馳せたい。遅日の時間の流れを感じます。
北野 和良 美雪さん、有難うございます。



出産の知らせまだ来ぬ暮遅し

向瀬美音 いただきます!お孫さんですか?ひ孫さんですか?
北野 和良 美音さん、ご選句有難うございます。以前の孫の時の記憶です。
小出有紀 いただきます。 こういう時は、ホント、時間が進みませんね


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(4/18)


軽々と富士を担ぐや花の雲

武藤 隆司 上五が上手い。
北野 和良 武藤さん、有難うございます。
今村 征一 大景が描けましたね、すごく好きな句です。



墓参終え富士と名残の桜狩     


      春金婚朝は日課の豆を挽く




(4/17)

「もういいかい」「まあだだよ」と夕長し

牧内 登志雄 互選にいただきます。この間、近くの公園で、
花見に飽きた子供たちが公園の遊具で隠れん坊しているのを見ました。
今でも隠れん坊などする子供がいることに、ちょっと驚き、ちょっと感動。
「夕長し」が見事に上五、中七と呼応している句だと思います。
北野 和良 牧内さん、ご選句有難うございます。私も近くの公園まで
よく散歩に行きママ友と子供さんの遊んでいるのを見ています。
新名勝之 私も互選に頂きます。
春の夕方の何気ない光景を見事に描写していますね。
そこから先の想像させる一句だと思います。
北野 和良 新名さん、ご選句有難うございます。嬉しいです。



爺ちゃんに習い根を掘る桜守


磯遊び小魚たちの小宇宙

佐野勉 互選にいただきます。今でも春磯遊びをします。
西伊豆町堂ヶ島にある「三四郎島」のトンボロを思い出しました。
磯遊び二つの島のつづきをり 虚子
北野 和良 佐野さん、ご選句有難うございます。嬉しいです。
子供が小さかった頃湘南や房総の海へ連れて行きました。





(4/16)


「ダルマさん転んだ」知るや鳥の恋


丈比べ黄色帽子と菜の花と     

原孝之 こんばんは。「一日一句互選」に頂きます。
新入生の黄色帽子と菜の花が丈比べをしている。
福岡県であれば、筑後川沿いの小学校などの光景が浮かぶ。
北野さんのお住まいのつくば市でもこのような光景があることだろう。
北野 和良 原さん、ご選句有難うございます。
お読みの通りで空き地の菜の花の横を一年生が下校していました。
今村 征一 好きな句です。



雅なる古語に魅せられ花は葉に




(4/15)


都踊りぐるりぐるぐる掃除ロボ


      土筆食ふ遠きあの日のほろ苦さ


萩焼の茶椀撫でつつ新茶汲む (推敲)⇒ 萩焼の色を愛でつつ新茶汲む 

(再推敲)⇒ 萩焼の慣れを愛でつつ新茶汲む

野島 正則 失礼を承知で一言。中七の茶碗が、言い過ぎかなぁと感じます。
北野 和良 そうですね。萩焼と重なりますね。検討します。有難うございます。
原孝之 北野さん、こんにちは。素人が言うべきことではありませんが、
「色」では勿体無いと思います。例えば、「渋み」なんてどうかな?と思いました。
茶慣れ」もいい言葉と思いました。余計なことを申してお許し下さい。
北野 和良 原さん、ご助言有難うございます。「茶慣れ」初めて知りました。
萩の七化け→水がしみ込むから、長い間使うと色が変わる。
これを“茶慣れ”という。これが萩焼の楽しみの一つ。

北野 和良 原さん、「茶慣れ」が萩焼独特のものだとしたら、
〈萩焼の茶慣れ〉という措辞は意味が重なるということになりますか?
原孝之 北野さん、「萩焼の慣れを愛でつつ新茶汲む」はいかがでしょうか?
北野 和良 なるほど!慣れにすると、手に馴染むなどを含めた広い意味となりますね。
これはもう三人の合作になってしまいますね。
でも、記録として採用させて頂きます。有難うございます。
山田久美子 互選に頂きます。
萩焼き茶碗は使ってなんぼという位色が変化します。
姉の新婚旅行のお土産がそうでした。
愛用の茶碗で一服する姿が見えてくる良い句で、好きです。
北野 和良 久美子さん、有難うございます。
私も「茶慣れ」という言葉を知り一つ知識が増えました。
山田久美子 私もです、勉強になりありがとうございます
北野 和良 久美子さん、有難うございます。
私も「茶慣れ」という言葉を知り一つ知識が増えました。
原孝之 こんばんは。「一日一句互選」に頂きます。我田引水かもしれまれんが、
俳句はかく詠むべしの勉強をさせてもらいました。感動の萩焼です。
北野 和良 原さん、ご選句有難うございます。
野島さん、原さんに助けられての推敲の結果です。私もとても勉強させて頂きました。
小出有紀 互選に選ばせていただきます。
「慣れ」という言葉を初めて勉強させていただいた。また推敲の推移もとても勉強になった。
他者のアドバイスを聴いて練り直すことにより、
句の質は確実に上がることを見せていただきました。ありがとうございます。
北野 和良 有紀さん、ご選句有難うございます。皆さんのアドバイスのお陰です。
推敲を重ねることで句が完成に近づくことを私も勉強しました。





(4/14)


下校時や黄の縦列の一年生


ハンガーも新建材や鴉の巣     

小出有紀 これはもはやアートの域?
北野 和良 有紀さん、カラスは都会での生活に完全適応していますね。



      潔く散り時知るや桜蘂

(浅田真央 引退表明)




(4/13)


竹の秋六道銭を輩(ともがら)に

今村 征一 情のあるお句です。
北野 和良 今村さん、有難うございます。
先日、昔のゴルフの友だちが亡くなりました。とても残念です。



御衣黄てふ桜匂えるうす緑     


      正座して新茶に五感研ぎ澄まし

佐野勉 互選に頂きます。新茶の季節はもうすぐですね。
温度、香り、味などの要素を入れた緑茶の雰囲気を五感で味わうのは、
このうえない楽しみです。玉露、やぶきた、深蒸し茶など、
楽しみ方もいろいろありますしね。

北野 和良 佐野さん、ご選句有難うございます。嬉しいです。





(4/12)


ふと思ふ憶良も土筆摘みしかと     

山田久美子 土筆は古くからの春の贈り物。
憶良も摘んだかと振り返り思うひと時。古に思いを寄せる、好きな句です
北野 和良 久美子さん、有難うございます。
熊谷房子 北野さん頂きます。
土筆に古人(いにしえびと)に思いを馳せる風雅の境地が良いですね(^_^)v
北野 和良 房子さん、有難うございます。嬉しいです。






      早蕨を籠一杯に志貴皇子


大和なる大宮人の花の宴




(1/11)


満開の桜ゴルフは上の空


女神ゐてパットラインに花びらを


春の雷白煙上げる古式銃     

山野辺 茂 一句互選にいただきます。春の祭だろうか、
春の野に武者姿で古式銃を放つ音が響く。それは春の雷のようでもある。
あるいは祭のとき遠くで雷が鳴る。雷と銃の音、ややつきすぎの感もないではないが、
白煙としたところが工夫か。春らしい景色が浮かぶ句と思いいただきました。

北野 和良 山野辺さん、ご選句と鑑賞を有難うございます。
毎年下妻市多賀谷公園で時代祭が行われ火縄銃の演武が行われます。





   4月第2週 【俳句大学初心者句座】

【席題】季語有り:花見・春の塵・蛙  季語無し:寺・しくしく・クレヨン


吉宗も黒鍬供に花見かな (黒鍬:将軍直属の忍者)


蛙生る尾の落ちぬまま溌剌と

寺津 豪佐 この季節ならではの景色、いいですね
永田 満徳 頂きます。観察が行き届いている。
北野 和良 永田先生、有難うございます。嬉しいです。



古寺の歴史とともに老桜

亀山 美雪 互選にいただきます。
古寺とともに歴史を歩んできたのですから、立派な大木の桜を想像しました。美しい景です。
北野 和良 美雪さん、ご選句有難うございます。先日樹齢400年の見事な老桜を見ました。



青空のクレヨン画なる春の蝶




   4月第2週  【週末は席題で一句】

【席題】つちたに jt 純一氏提供  @基本季語:耕(たがやし)
A傍題季語:耕す、春耕、耕人、耕運機
B季語の本意:「耕」の語源は「田返し」で、春に、田植えや種蒔きの前に、
田畑の土を耕すことを言います。昔は、人が耕していましたが、
その後、馬や牛を使うようになり、現在は耕運機を使うことが多くなっています。



耕され歓びのまた深まりぬ


IT化いまは無人の耕運機

清水 憲一 頂きます。時代を表しています。
原孝之 頂きます。無人の時代、ロボットの時代ですね。



春耕や火星に植える草の種

野島 正則 席題一句にいただきます。北野さんらしい、現代の景が詠われました。
向瀬美音 いただきます!


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(4/10)


囀りや赤い帽子の六地蔵

今村 征一 囀と六地蔵の取り合わせ、赤い帽子が効いている。互選に頂きます。
北野 和良 今村さん、ご選句有難うございます。励みになります。
野島 正則 一句互選にいただきます。
赤い帽子が小鳥のさえずりの口の中の赤さと合っているように感じました。
口にして詠む時も、軽快で良いと思います。
北野 和良 野島さん、ご選句有難うございます。嬉しいです。



スマホ禍に当惑の春尊徳像

新名勝之 互選に頂きます。歩きスマホが問題視される昨今にあって、
薪を背負って歩いている"勤勉の象徴"である二宮金次郎の
時代のギャップを見事に描いていると思います。
北野 和良 新名さん、ご選句有難うございます。
像を撤去する学校も出ているとか、悲しいですね。



花冷えやあの時ボタンの掛け違い




(4/09)


      逃げ水やキューブをいくら回しても

(ルービックキューブのこと)

Aniko Papp ルビック・キューブはハンガリーの玩具ですね。
北野 和良 これは世界中に広まった楽しい玩具ですね。
向瀬美音 互選に選ばせていただきます!面白い句ですね!
私もあのおもちゃで遊んだことがありますがまさに逃げ水ですね。
北野 和良 美音さん、ご選句有難うございます。私は今も持っていて時々遊びます。



里山やハードロックな八重桜     


晩学の俳の道にも初桜




(4/08)


吉宗も忍ぶ花見や飛鳥山


      桜の芽いのち溢れて幹にまで


雪柳白い音符のプレリュード

原孝之 こんにちは。「一日一句互選」に頂きます。
庭の雪柳がやっと咲き出した。他のお宅に遅れること1ヶ月。
そんな観察から、掲句が目に止まった。
きっとこの雪柳も軽やかな音楽を聴かせてくれることだろう。

北野 和良 原さん、ご選句と鑑賞を有難うございます。嬉しいです。





(4/07)


人臭き異形羅漢や風光る


列島の桜前線はや陸奥へ


菜の花を見下ろし泳ぐ粗忽者




(4/06)


大桜江戸の薫りを今もなほ

(龍ケ崎市般若院の大枝垂桜ー幹周り5m、樹齢400年は江戸彼岸の園芸品種とされる)

今村 征一 好きな句です。
北野 和良 今村さん、有難うございます。



天下る文武百官猟名残


シンクロすきみの吐息と花馬酔木




(4/05)


岩穿つ石割桜四百年     

今村 征一 好きな句です。
北野 和良 今村さん、有難うございます。



ドローンと戯れあふや揚雲雀 

十河 トモ子 こうだったら楽しい世の中ですね。智
北野 和良 トモ子さん、コメント有難うございます。 牧内 登志雄 互選にいただきます。
ドローンと雲雀、いかにも現代的な詠み方ですね。
自在のドローンを直線的に掠める雲雀が躍動的です。
北野 和良 牧内さん、ご選句と鑑賞を有難うございます。嬉しいです。



筑波嶺に霞たなびく杉花粉




(4/04)


      桜貝二句一章の粒ぞろい

今村 征一 好きな句です。
北野 和良 今村さん、有難うございます。
向瀬美音 綺麗ですね!私も欲しい!
熊谷房子 比喩が面白いですね



春麗うんこ坐りの裸婦の像     


      日輪の化身の桜名は陽光




   4月第1週 【俳句大学初心者句座】

【席題】季語有り:遅日・花筵・春田
季語無し:水・ふつくら・ヘリコプター



花筏ひとひらごとに法師乗せ

亀山 美雪 互選にいただきます。
蓮華に座する菩薩のように、花びらの1つ1つに法師が乗っている。
まるで曼荼羅のような景を思いました。
北野 和良 美雪さん、有難うございます。
永田 満徳 頂きます。発想が面白い。



揚雲雀仲間外れのヘリコプター


水を張り息吹き返す春田かな

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(4/03)


場所取りが初仕事なる新社員

(とある企業が花見の場所取りで公園の半分以上を連日占拠!!→批判殺到→謝罪、撤去)

武藤 隆司 むかしは、そんな時代がありましたが、今もそうなのですね。



千人の一寸法師花筏     

緒方 順一 互選にいただきます。
花筏を構成する花びら一枚一枚に一寸法師が乗っている様子が目に浮かぶ。
そのことによって花筏に勢いが生まれる。 想像力豊かにして景の広がる句である。
北野 和良 緒方さん、ご選句と鑑賞を有難うございます。励みになります。
武藤 隆司 千人が面白いです。
北野 和良 武藤さん、有難うございます。
牧内 登志雄 北野さん、互選にいただきます。
花筏の花びらそれぞれに一寸法師が居るという発想が面白いですね。
あるいは一寸法師が花びらそのものになって別れては寄り添い、
一つの流れになって行くさまは、楽しそうな船遊びかも。
北野 和良 牧内さん、ご選句と鑑賞有難うございます。嬉しいです。
大関博美 一寸ぼうし 花びらにのって上手く、海につけますように
桑本 栄太郎 北野さん・・・「一日一句互選」に頂きます!!。
「花筏」には、桜の花びらが水面に散って流れる場合、又花筏と言われる植物そのものがあり、
二通りの意味がありますので、注意を要するところです。
揚句に、桜の花びらが川面に散り敷いて流れる様を想いました。
桜はまさに日本人の心の花ですね!!。
北野 和良 桑本さん、ご選句と鑑賞を有難うございます。
アニメ・ファンタジーをイメージしました。
小出有紀 互選に選ばせていただきます。
こんな楽しい発想の「花筏」は初めてだΣ(゜Д゜)
北野 和良 有紀さん、有難うございます。



      初花の証に贈る俳誌かな

佐野勉 互選に頂きます。俳誌の配達が嬉しい花便りになりますね。
ご苦労様です。配達記録:花信風麓に届く一分咲き
 ようやく静岡も桜のシーズンが始まります。
北野 和良 佐野さん、ご選句と素晴らしい鑑賞と句を有難うございます。
俳句を始めて三年、ようやく初花が咲いた気分です。





   4月第1週  【週末は席題で一句】

【席題】原孝之氏提供 @基本季語 花衣/はなごろも
A傍題季語 花見衣/花の袖/花見小袖/花の袂/花見衣装
B季語の本意お花見に行く時に女性が着る晴れ着のこと。
古くは「桜がさね」という襲の色目を「花衣」といった。
また、元禄期には花見小袖が流行した。現在では特定のものをさしては言わないが、
散りゆく花の中の着物姿などは実に華やかである。



ジッパーがきつくなつたの花衣

向瀬美音 いただきます。
北野 和良 美音さん、有難うございます。ワンピースの女性へなりすましです(笑)



ロボットが着付け手伝う花衣

小出有紀 いただきます。こわい! 将来ありそうでこわいΣ(゜Д゜)
清水 憲一 頂きます。
北野 和良 有紀さん、清水さん、有難うございます。
着物のレンタル屋さんにロボットが勤務するのは意外と早いと思いませんか?
大関博美 頂きます。 こんな、ロボット居てくれたら、帯の仕上げも完璧ですよね。
北野 和良 博美さん、有難うございます。きっともうすぐです。



自画像を描く少女や花衣

野島 正則 席題一句にいただきます。少女から大人への階段を上る感じも受けました。
北野 和良 野島さん、有難うございます。嬉しいです。
清水 憲一 頂きます。
北野 和良 清水さん、有難うございます。
原孝之 頂きます。今なら、自撮りで出来る!
今村 征一 頂きます。
北野 和良 原さん、今村さん、有難うございます。


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(4/02)


花街へおいでおいでと雪柳

武藤 隆司 この軽みが良いですね。
北野 和良 武藤さん、有難うございます。嬉しいです。
原孝之 遅くなりました。「一日一句互選」に頂きます。
雪柳が風に揺れて手招きをしている。花街の女性がおいておいでを
している様に捉えられた。面白い喩えになった。
北野 和良 原さん、ご選句有難うございます。嬉しいです。



春蘭や少女の描く肖像画     


句作りの歩み確かめ進学す

俳句大学投句欄で昨年4月から「一日一句互選」が始まり、
おずおずと参加し始め、5月からは他の人の句の鑑賞文を書き始めた。
鑑賞する事が自分の句作りにも役立つと信じたからだ。
4月以降、毎月互選してもらった句数を振り返りグラフにしてみた。
月を経る毎に句数が増えてきた。一日に3句投句するが、
三つとも選んでもらう「トリプル」が9回となった。
また、岡田先生、斎藤先生、辻村麻乃先生の一日一句鑑賞
に計6句を取りあげてもらえた。句力は着実に進歩して来たと考えてよいだろうか?
振り返ると、昨年9月に熊本句会に参加して永田学長のお話を聞けたこと、
TVの番組を見ながら勉強したことなどが糧になっていると思う。
当面は一日一句、月に30句を目標に頑張りたい。
(ご参考⇒http://park.geocities.jp/kitano555_2006/index.html)




(4/01)


遂に来たEU瓦解万愚節


フランスのEU離脱四月馬鹿


季語廃止法案成りぬ万愚節

桑本 栄太郎 「一日一句互選」に頂きます!!。
季語廃止法案とは?・・・またぞろ強行採決のようですね?
今の政権では何でもありそうです。

北野 和良 桑本さん、ご選句有難うございます。
季語を知らぬばかりにいつも恥を掻いています。












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