My 俳句手帖(復刻版)    2016 November        トップへ   

               ⇒  一日一句鑑賞文(16-05)  (16-06)  (16-07)  (16-08)  (16-09)  (16-10)  (16-11)



(11/30)

蜜柑成る北限の地や筑波山


みかん湯や寿命の三日伸びるらし

清水 憲一 互選に頂きます。小生は漢方薬の研究を若き頃していて、乾燥したミカンの皮は
「陳皮(チンピ)」という名称で、色々な漢方薬に調合されていることは承知している。
そして陳皮は風邪などの予防や美肌を保つに良いとされている。ここではお風呂に入れるわけだから
蜜柑20個分の皮を、ガーゼか木綿の袋に入れ、風呂に浸して入浴するような形になる。
しかしながら掲句では寿命が延びるとある。そのような話は初耳であった。
そこにおかしみを感じて選句させて頂いた。一回入浴する毎に三日延びるのなら毎日入ると
一年で三年延びる計算になるが理系の者としては実験をし統計を取らないことには分からない。
兎も角面白い俳句であった。
北野 和良 清水さん、ご選句と愉快な鑑賞を有難うございます。
私の住んでいるマンションの共同浴場(温泉)の行事で、7,80個の丸ごとの蜜柑が浮かんでいました
。柚子湯は聞いたことがあるが蜜柑は初めてだという人が多く、
初物を食べると75日寿命が延びる、から三日位かなという想像でした。



      霜柱子どもの夢は無限大

原孝之 こんばんは。「一日一句互選」に頂きます。
霜柱は子供にとって興味あるもの。靴で踏みしだくも良し。手袋をした手で触り楽しむのも良し。
いろんな遊びに夢中になれる。子供たちは、普段見慣れないものを目にすると、興奮するものだ。
掲句には、子供の頃の思い出も隠されている。
北野 和良 原さん、ご選句と鑑賞を有難うございます。嬉しいです。





(11/29)

山茶花やさんさ時雨の三味の音     

向瀬美音 韻に凝り始めましたね?
北野 和良 美音さん、いろいろと実験します。



冬鴉廃炉の行方見透かすや

向瀬美音 北野さんは原発に興味ありますね!
北野 和良 興味というよりも心配ですね。脱原発に賛同します。



      漆黒の闇に一枝冬紅葉

向瀬美音 渋くきましたね!
北野和良美音さん、有難うございます。花鳥諷詠客観写生!





11月第4週  【俳句大学初心者句座】

【席題】季語有り:小春・初時雨・山茶花  季語無し:書店・しんしん・コップ
※六つの席題のなかから、少なくとも二つ選んで作句して、季語無しは季語を付けて投句する。



髪形はいつもと同じ小春かな  和1

寺津 豪佐 いただきます。なんとなく面白いです。
北野 和良 寺津さん、有難うございます。嬉しいです。
床屋に行き、どんな風にしますかと聞かれると、いつもの通りと・・・



初雪や書店の主大あくび  和2

Masayoshi Nishimoto 選びました。光景がおもしろいです。
北野 和良 西本さん、有難うございます。嬉しいです。
永田 満徳 選びました。取り合わせが面白い!
北野 和良 永田先生、有難うございます。励みになります。



しんしんと降り積む雪に阻まれて  和3


山茶花の幹を削りて独楽作り  和4


深煎りのグァテマラ苦き初時雨  和5




   11月第4週 【週末は席題で一句】

【席題】亜仁子氏提供
1.基本季語は、【初雪】  2.傍題季語は、なし 
3.季語の本意は、初めて降る雪のこと。昔の人にとって、
雪は花や月などと同じくらい喜ぶことになりました。
ですから、今も花見や月見ばかりか、雪見もする習慣があります。
初雪は本格的な冬の訪れを告げることです。



@ 初雪やロダンと洒落てダビデ像

向瀬美音 頂きます。面白い!
北野 和良 美音さん、有難うございます。
原孝之 頂きます。面白いですね。
北野 和良 原さん、有難うございます。



A 初雪や川面に揺らぐ蒸気霧

(蒸気霧:気象用語。暖かい水面上を流れる冷たい気流の中に発生する霧。蒸発霧)


B 初雪や思春の淡き恋に似て

向瀬美音 頂きます。北野さんにも淡き恋が?
北野 和良 美音さん、有難うございます。
清水 憲一 頂きます。同棲していた十代の頃を思い出しましたよ。
共感の一句です。(笑)
野島 正則 席題で一句にいただきます。北野さんらしい句ですね。
北野 和良 清水さん、野島さん、有難うございます。
今村 征一 席題一句選に頂きます。
北野 和良 今村さん、有難うございます。嬉しいです。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


(11/28)

十一月の雪よ観測史上初

(原句) この月の雪は観測史上初

清水 憲一 十一月の雪とやっても季重なりにはならないと思いますよ。
北野 和良 清水さん、アドバイスを有難うございます。
十一月や神無月だと上六となってしまうので、揚句のようにしました。
十一月と明確に言った方がよいでしょうか。
清水 憲一 この月だと空の「月」と読み間違います。上六でも構いませんから、
例えば「十一月の雪よ観測史上初」と「は」とすると説明になりますから
感嘆の「よ」で切れを入れます。(^▽^)
北野 和良 清水さん、切れを入れる、ですね。有難うございます。



五冊目も迷はず五年日記買ふ

向瀬美音互選に選ばせて頂きます。いい句だ。五年日記は私は怖くて買えない。
3、11の震災以来、私の価値観はすっかり変わってしまった。物への執着がなくなり、
明日何かが起きてもおかしくないという心境で生きるようになった。
とても5年後の予定など立てられない。作者は迷わず5年日記を買うと言っている。
さすが統計に基づいた緻密な北野さんだと思った。北野さんはまだまだ5年後も
現役でガンガン人生を楽しんでいると思う。この句には五を二つ合わせる工夫がしてある。
さすが北野さんだ。私はやっと来年のカレンダーが買える心境である。
北野 和良 美音さん、ご選句と素晴らしい鑑賞をして頂き有難うございます。
平凡でもコツコツと積み重ねることは割りと苦にならない性分です。
桑本 栄太郎 「一日一句互選」に頂きます!!。
11月も終わりとなり、そろそろ来年のカレンダー、日記を買い替える時季となりました。
作者は又五冊目も五年日記を購入して、備えていると言う。という事は、
過去二十年も五年日記を綴って来たというから驚きである。来年以降も大いに健やかにて、
記帳面・・否・・几帳面な日記記入は続くものと思われる。
北野 和良 桑本さん、ご鑑賞有難うございます。数えてみたら今が四冊目でしたので、
次はという訳です。時々過去の日記を振り返るのも楽しいです。



コップ酒山茶花時雨の止むまでは




(11/27)

電線にボレロの音符雪すずめ

根本 博子 一句互選にいただきます。
ボレロの音符ですから、雀は随分たくさんいたのでしょうか?
雪をかぶって重そうな電線に、たくさんの雀。少し重たげな、ボレロメロディが聞こえてきました。
北野 和良 博子さん、有難うございます。
ご鑑賞の通り何本かの電線にたくさんの雀が止まっている様子を詠みました。



験の良き熊手担いでコップ酒


しんしんと降る雪肩に屋台酒

今村 征一 北国を思わすお句ですね。今年の11月は表日本と裏日本がひっくり返りましたね。
北野 和良 今村さん、そうですね。12月に入ったらどうなるんでしょうか。
豪雪などのニュースはあまり聴きたくはないです。





(11/26)

博多場所白黒青に赤みどり


混戦を制す荒業博多場所


木枯しやナイスパットを押し返し




(11/25)

初雪や今が一番若いとき

向瀬美音 そうです!北野さん!
北野 和良 美音さんもそうですよね。
江守 治雄 さすが、北野さん!共感の一句。
北野 和良 江守さん、有難うございます。



幼児や姉を手本に雪遊び

緒方 順一 いいですね。
浅田 洋 幼児や姉を手本に雪遊び この句いただきます。そのとおりですね。
北野 和良 浅田さん、有難うございます。
小林 広一郎 長男が二歳か三歳の頃に雪が降りまして、手にとって遊びたいけれど、
手が冷たくて泣いていたのを思い出しました。詠者の優しい眼差しが見てとれます。
北野 和良 小林さん、コメント有難うございます。
今村 征一 関東の子供にとっては珍しい雪、お子さんたちの雪に遊ぶ喜びが見える句ですね。
一句選に頂きます。姉を手本にが良いと思いました。
北野 和良 今村さん、ご選句頂き有難うございます。嬉しい土曜日になりました。






小さきてのじんじん堪(こら)へ雪兎

向瀬美音 可愛い句ですね!




(11/24)

初雪や朝の余震を追い撃ちて

今村 征一 地震はよくあるがそれを追討つように、初雪が積もった。
都会の悲劇。一句選に頂きます。
北野 和良 今村さん、有難うございます。嬉しいです。



もみじ葉の光溢れる栞かな     


初雪や交換待ちの八時間




(11/23)

朝まだきスマホの唸る冬の地震(ない)


光る毬弾んで奔る冬の鹿


斎藤 信義氏の「一日一句鑑賞」

警策や思念を乱す冬の虻

「警策」は、馬に鞭(策)打つことや文章の中で肝要な働きをする
短い言葉などにも使われるが、この場合は坐禅の時に使われる平たい棒のことでしょう。
坐禅は禅宗の修行の中心的なもので、座布団の上に胡座をかいて姿勢を正し、
無念無想の境地で精神統一をする行ですが、警策は坐禅に集中できない時に打つ策励、
いわゆる警覚策励の略なのです。
掲句は、その精神状態を乱すものの一つに「冬の虻」が居たと言うことなのでしょう。
閑静な禅堂の壁に向かって座る場合と、壁を背にして座る場合や警策の材が檜や橿や栗だったり、
夏と冬では打つ回数が違ったりするのは、宗派(曹洞宗・臨済宗)によって違うようです。
なお、策励は文殊観音に代わってのものなので私情は固く禁じられているそうです。





(11/22)

      雪あかり調べ音なきポロネーズ


色変えへぬ松振り返り皇子の旅     


      摩天楼揺れに戦く霜柱




(11/21)

大あくび十一月の朝の霧


凩や送電線のぶぃーんぶぃーん     

向瀬美音 互選に選ばせて頂きます。今日の北野さんの作品は冴えていますね。
大あくびとどっちにしようかと迷ったけどこっちにしました。
北野さんのこういう形の句は初めて見た。だから新鮮だ。
俳句もここまでやってもいいのかと発見した。送電線なる惜辞も17音にはぴったりだ。
いろいろなオノマトペがあるがここではぶいーんぶいーん、しかないと思った。
私も挑戦してみようと思う。上田五千石の句に もがり笛風の又三郎やあーい がある。
北野 和良 美音さん、ご選句と素晴らしい鑑賞を有難うございます。
下五のオノマトペは字余りになりますが3音の繰り返しはリズムを作るので
気にならない/許されると夏井いつき先生の談を聞いて使ってみました。
佐野勉 北野さん、揚句のぶぃーんぶぃーんは業界(電力会社)関係者にしか、
出せないオノマトペですね。感服いたしました。
個人的にはもう一回ぶぃーんがあっても、良かったです
河野 俊文 互選にいただきます。北野さんも新境地に達しましたね。
とても愉快なお句です。ぶぃーんぶぃーん、が面白いですね。
北野 和良 河野さん、有難うございます。嬉しいです。



      枯木立送電塔の幾何模様

今村 征一 見たままでありながら余韻の残るお句ですね。一句選に頂きます。
北野 和良 今村さん、ご選句と鑑賞を有難うございます。嬉しいです。
清水 憲一 頂きます。幾何模様と来ると数学者の私としては取らざるを得ない。
ここでは送電塔とあるが送電線を含めての幾何模様と解釈した。ご存じの方もおられると思うが、
世界中の送電線は所謂カテナリ曲線(懸垂線)となっている。
それは電線のたるみと送電塔の負担を軽くするためにそのような曲線となっているのだ。
ピンと張った方が伝道効率が良いと思うかも知れないがこの形があらゆる点で合理的な形なのである。
そして何よりも美的な形なのだ。皆さんご存じの岩国の錦帯橋は
この曲線をひっくり返した形になっていて大変綺麗な形である。
掲句の幾何模様と言うのは単に塔だけでなく送電という形の全般に対して言っているのだ。
それとある意味で対照的だが余分な物のない枯れ木立を持って来た所にこの句の素晴らしい所がある。秀句である。
北野 和良 清水さん、素晴らしい鑑賞をして頂き有難うございます。将に我が意を得たりの気持ちです。





   11月第3週 【俳句大学初心者句座】

【投句】 18日(金) 10:00ーー20日(日) 24:00
【席題】季語有り:冬浅し・冬の月・蜜柑   季語無し:皿・たんたん・ピアノ



@ 遍路旅みかん三つのお接待


A たんたんと蕎麦掻を練る匠かな

永田 満徳 頂きます。擬態語が効いています。
北野 和良 永田先生、有難うございます。



B 震災を耐えしピアノや冬の月


C 牛久沼河童の皿に初氷

寺津 豪佐 面白いです!
Masayoshi Nishimoto 選びました。
笑いそうになりました。結構冷えるんですね!
北野 和良 西本さん、有難うございます。 牛久市は河童が 自慢で
市内のあちこちに河童の像もあります。



D 古井戸に皿数ふ声冬ざるる




   11月第3週  【週末は席題で一句】

席題一句開始 19日(土) 14:00ーー席題一句終了 20日(日) 24:00  互選開始: 203日(日)18:00?
【席題】清水憲一氏提供  凩(こがらし)初冬   【子季語】 木枯
【解説】冬の到来を告げる強い北風。乾いた木の葉を吹き落とし、木を枯らす風という意味もある。
吹き飛ばされた枯葉は風の道筋を追いかけてゆく。

例句 


木枯に岩吹とがる杉間かな  芭蕉
凩の果はありけり海の音  言水
木枯や錦をさらす京の店  大須賀乙字 「乙字句集
木がらしや目刺にのこる海の色  芥川龍之介 「澄江堂句集」
木枯やひろ野を走る雲のかげ  森鴎外 「うた日記」
凩や焦土の金庫吹き鳴らす  加藤楸邨「野哭」
凩にかざして買ふや竹箒   長谷川櫂 「果実」



@ 木枯しや一茶に隠密説のあり

向瀬美音 頂きます、二句一章、すごくうまいですね!
北野 和良 凩の中を旅する一茶、実は吟行ではなく幕府の隠密で各藩の政情を調べていたという仮設です。
野島 正則 席題で一句にいただきます。芭蕉の伊賀忍者説などもありますね。
北野 和良 野島さん、有難うございます。嬉しいです。
原孝之 頂きます。時代モノ俳句いいですね。
清水 憲一 頂きます。芭蕉の隠密説は聞きましたが一茶の隠密説は初めてです。
仮説にしてもユニークですね。(^.^)
北野 和良 原さん、清水さん、有難うございます。先日見たTVドラマを参考にしました。
小出有紀 いただきます。時代劇じみてて大好きな感じです。
北野 和良 有紀さん、有難うございます。
高井 直美 頂きます。季語が生きていると思いました。
北野 和良 直美さん、有難うございます。



A 凩や有間皇子の旅の歌

向瀬美音 頂きます、さすが古事記の専門家です。
北野 和良 美音さん、有難うございます。



B 木枯しや美徳よろめく旅の宿

向瀬美音 頂きます。あれ、どうしたのかな?
北野 和良 想像です〜
原孝之 頂きます。ユーモアたっぷりですね。
北野 和良 原さん、有難うございます。
桑本 栄太郎 頂きます!!。そう言うことありたい!!
北野 和良 桑本さん、有難うございます。
今村 征一 頂きます。よろめいてはいけませんよ!
北野 和良 今村さん、有難うございます。自戒します。
向瀬美音 やっぱり北野さんは一生恋愛至上主義だなあ〜





(11/20)

白熱のアメリカズカップ冬の海     


      宙を航く双胴艇や冬の海

(アメリカズカップの双胴艇(カタマラン型)は
水中翼で浮上して、風力だけで時速200kmで奔る)

原孝之 北野さん、こんにちは。相撲にヨットに博多が盛り上がってますね。
こんなに早いヨットがあるのですね。驚きました。
北野 和良 原さん、私も昨日のTVでこんな形の船があると初めて知りました。
観光客を乗せる大型水中翼船とは違い、驚くほど小さな水中翼で、
この翼を人力(レバーを回す)で上げ下げする仕組み、
旋回する時も翼を上げ下げするようでした。
今日もレースはあるようですからお出かけになられては如何ですか?
(ソフトバンクドームのすぐ近くだとか)



呆気なき突き落とし目立つ博多場所




(11/19)

冬将軍一糸乱れぬ儀仗兵     

(自衛隊音楽祭り、防大生の演技)

岩本 ひとみ あぁ!北野さん。この句は好きです。良いですね。(*^◯^*)
北野 和良 ひとみさん、有難うございます。
野島 正則 一句互選にいただきます。冬将軍には、時事的な意味があり、
かの国のことなども含んでいるのかもしれない。
北野 和良 野島さん、ご選句と鑑賞を有難うございます。嬉しいです。



快哉も落胆もあり小春風

清水 憲一 頂きます。快哉とは痛快なことだから
詠者は今期の九州場所のことを言い表しているのだろう。
昨日の取り組みで遠藤が白鵬に白星を勝ち取ったのは正に痛快なことで有り、
逆に豪栄道が玉鷲に黒星だったのは関西人としては落胆の一番だった。
考えてみれば人生そのものが一喜一憂の日々であると言うことを
詠者は掲句で言いたいのかもしれない。
北野 和良 清水さん、ご選句と鑑賞を有難うございます。
人生山あり谷ありとも言いますが、人は自分の行為に一喜一憂する
ちっぽけな存在だと思います。悟りの境地は遥か彼方ですね。



美ら島の冬の泉は無尽蔵




(11/18)

      かはらけの二股大根道の駅


子孫樹の誇りも高き冬紅葉     

(日本三大桜の一つ、「三春滝桜」の子孫樹。流山市三郷中央駅前におどり公園)

桑本 栄太郎 子孫樹は正しくは「公孫樹」では?
北野 和良 桑本さん、間違いではありません。
これは福島県の「三春滝桜」から取り木をしたということで
「子孫樹」と名付けられていました。
互選欄では注を入れられないので、投句欄には写真と説明を入れておきました。
桑本 栄太郎 失礼しました!!。銀杏の木の別名に、
公孫樹ともありますのでそちらと当方が勘違いでした。確認させて頂きました。



      うつた姫金管に乗せ涙そうそう

”海自の歌姫”三宅 由佳莉:海上自衛隊東京音楽隊所属のソプラノ歌手




(11/17)

(「深層水」で3句)     


深層水南の島へ冬の泉


牡蠣鍋や島の深層水育ち


鰤起し深層水のエコ発電

(久米島の沖2.3km、水深612m からくみ上げられる海洋深層水は、
雑菌が少なく、ミネラル分を豊富に含んでいます。
海洋深層水の特性(表層水と比較して)
低水温性:周年に渡って低温で安定している
富栄養素:植物プランクトンによる光合成が行われず栄養塩類が残っている
清浄性:細菌類等による有機物の分解が進んだ結果
細菌数が少ないまたは近代化での汚染物質の接触がほとんどない

この深層水を利用する研究・実験が幅広く行われている。
1)水産分野⇒車海老、牡蠣、アワビ、 ヒラメ、トラフグ、海藻類など
2)農業分野⇒ホウレンソウ、サラダナ、トルコギキョウ、マンゴー、イチゴ
3)エコ発電⇒深層水と表層水との温度差を利用し発電する。
4)化粧品など⇒雑成分のない水を利用





(11/16)

記紀を出で古今を照らす冬の月

原孝之 こんばんは。「一日一句互選」に頂きます。 記紀とは、古事記と日本書紀のことである。
その世界よりもさらに古くより現在まで続く冬の月である。
その永遠の輝きに日本人は畏敬の念を持って暮らしてきた。
ロマン溢れる句である。折しも、ウルトラスーパームーンである。冬の月の季語は動かない。
向瀬美音 北野さん、古典に強い。すごいなあ。
北野 和良 原さん、ご選句を有難うございます。
ご鑑賞の通りで、記紀歌謡の時代から日本人が愛し眺めてきた月のことを
スーパームーンで思い起こして詠みました。
美音さん、共感して頂き有難うございます。
今村 征一 記紀の代を彷彿としたものに雲の変幻の中からでた月の姿ですね、
こちらは天気が良くなかったので殊更そのように感じました。一句選に頂きます。
北野 和良 今村さん、ご選句とご鑑賞を有難うございます。嬉しいです。



      弁慶も恐れ入谷の冬満月

(白鳳 1000勝)

佐野勉 互選に頂きます。松原橋の西詰に立つ怪力無双の武蔵坊弁慶もびっくり。
大満月のすごさを見事に詠じています。中七もノリが良く、粋であっぱれな御句ですね。
北野 和良 佐野さん、ご選句とご鑑賞を有難うございます。
この句はスーパームーンともう一つ、
五条大橋で999本の刀を取った弁慶も牛若丸には勝てなかったが、
白鵬は1,000勝を達成したという意味も込めました。
佐野勉 恐れ入谷の白鵬に、弁慶も吃驚したという意もあったのですね。
したたかな隠し味、これぞ恐れ入谷の鬼子母神ということですね。



難敵のサウジ平らげ寒昴




(11/15)

見納めと目に焼き付けし冬紅葉     


      高空にペアールックの冬紅葉


火吹き竹吹いたつもりが返り討ち




   11月第2週  【週末は席題で一句】

【席題】野島正則氏提供  1. 基本季語:七五三(しちごさん)
2 傍題季語:七五三祝(しめいわい《しめいはひ》)千歳飴(ちとせあめ)
3 季語の本意:七五三とは、子供の成長を祝い、これからの健康を願う日本の伝統的な行事です。
昔からの習わしでは、それぞれ数え年で、男の子は3歳と5歳、女の子は3歳と7歳でお祝いをします。
十一月十五日。男子は三歳・五歳、女子は三歳・七歳を祝う行事。
髪置・袴着・帯解などの祝いが一つになって江戸中期以降、江戸などの大都市で行われたのが始まりです。
今日では十一月中旬に着飾った子供が親に連れられて神社などに参詣します。
現在は「七五三」という名称から、その年齢にやる同じ行事のように捕らえられ、
そうなりつつあるが、実際には、それぞれの年齢で行う、別々の異なった行事であり、
3つの子供の行事を、「七五三」と呼んだため、本来の神事の内容が薄れ、同じ行事のように思われている。
そのため、現在でも地方によって年齢や祝う内容が異なる。



@ 駆けつけてまずは一献七五三

向瀬美音 頂きます!臨場感がすこい!
北野 和良 美音さん、有難うございます。
原孝之 頂きます。何の行事であれ一献!
北野 和良 原さん、有難うございます。



A 背伸びでも引きずりそうな千歳飴

向瀬美音 頂きます!汚れちゃう?
北野 和良 美音さん、有難うございます。
今村 征一 好きな句です頂きます。
北野 和良 今村さん、有難うございます。



B 紅をつけお姫さまなの七五三

清水 憲一 頂きます。可愛いですね。
北野 和良 清水さん、有難うございます。嬉しいです。
今村 征一 好きな句です頂きます。
北野 和良 今村さん、有難うございます。





   初心者句会11月第2週 【俳句大学初心者句座】

【席題】季語有り:初冬・冬田・七五三  季語無し:電話・てらてら・スケール


@ スケールは一億倍の冬銀河


A 初冬や達磨の増えし北国に


B 故郷へ電話で祝う七五三

寺津 豪佐 投句の中では、この句をいただきます
北野 和良 寺津さん、有難うございます。離れて住んでいるとついつい・・・
Masayoshi Nishimoto 選びます。お気持ちが表れていますね!
北野 和良 西本さん、有難うございます。



C 山茶花の厚き葉っぱのてらてらと


D てらてらと肌光らせて鰤跳ねる

永田 満徳 頂きます。景が見えますね。
北野 和良 永田先生、有難うございます。嬉しいです。
根本 博子 いただきます。 この鰤は、美味しそうですね^ ^
北野 和良 博子さん、有難うございます。寒鰤は絶品ですよ。


ーーーーーーーーーーーーーーーーー


(11/14)

      群れ菊やスーパームーンへスタンバイ

十河 トモ子 「一日一句互選」にいただきます。
天に不気味なぼんやりと黄色のスーパームーン、地上のしっかりとした
私のイメージでは黄色のかなり大きく群れ咲く菊の花、
二つの異なる質感の黄色が、夜の闇の中に対峙する。智
北野 和良 トモ子さん、ご選句とご鑑賞を有難うございます。
実はスターウォーズの世界でたくさんのスペースシップが
発進準備をしている姿と菊の花とを重ねて考えました。



花魁の天紅届く雪見酒

佐野勉 互選に頂きます。恋文(恋の告白)に騙され、 浮かれている様が目に浮かぶようです。
詠者はそれを客観的に見ているようで、怖くもあり。 恋の駆け引きはまだまだ続きそうですね。
仏蘭西の古典文学に学ぶこともできますが、江戸振りも一興ですね。w
北野 和良 佐野さん、ご選句とご鑑賞を有難うございます。
花魁の手管に一度は溺れて見たい気もします。
佐野勉 残念でしたね。20歳代に手練手管に溺れていれば、違う人生を歩めたものを。w



ヨヨヨイと掛け声響く酉の市

原孝之 こんにちは。遅くなりました。
「一日一句ご選句」に頂きます。酉の市のかけ声はよく知らない。
ヨヨヨイというかけ声に昔懐かしい気がして選句した。
酉の市は、一の酉から三の酉まで長く続く年もある。景気が少しでも上向くことを祈りたい。
北野 和良 原さん、ご選句有難うございます。
酉の市の縁起熊手やだるま市などでは、高額の品を買うと
売り子の人たちが掛け声と三々七拍子で縁起を祝ってくれますね。そんな様子を詠みました。
北野 和良 原さんのご選句で今日はトリプルになりました!重ねて有難うございます。





(11/13)

(九州場所始まる)  

@ 九州場所綱取り懸けて乗り込めり


A 目を皿に綱取り成るや九州場所


B 鷹の目や軍配反り睨み合う




(11/12)

風に舞ふ落ち葉やローラーコースター


冬温し万の言葉に包まれて

向瀬美音 互選に選ばせて頂きます。詠者は今俳句学習に必死である。
万の言葉とは、まさしく俳句の命である。冬温しという季語が、
万の言葉に包まれて幸せを感じている詠者の心情を表している。
詠者は万葉集、古今集にも造詣が深い。これから、北野さんはばんばん名句を詠むことだろう。
北野 和良 美音さん、過分な鑑賞をして頂き恐縮です。ますます精進したいと思います。
河野 俊文 互選にいただきます。万の言葉に包まれて、
の措辞から文芸に没頭している幸福感が伝わってきます。こちらまで嬉しくなりますね。
北野 和良 河野さん、共感して頂き有難うございます。
根本 博子 互選にいただきます。世の中には、たくさんの言葉が溢れています。
句作に限らず、厳しい冬の寒さの中でも、お互いの心を温かくするような、
そんな言葉を選んで使えるようになりたいなと思いました。
北野 和良 博子さん、有難うございます。嬉しいです。



床暖房腹ばつてをる猫二匹




(11/11)


冬安居蜜月続く吾と俳句

佐野勉 ハニームーンとはいえ、お酒をほどほどにたしなめるたたずまいが好ましいですね。
でも俳句って、女性名詞でしたかしらん。
北野 和良 佐野さん、蜜月は比喩的に用いました。
それにLGBTの時代、日本語はフランス語、ドイツ語と違い元々名詞に性別はないのではありませんか。



猪やジャンヌ・ダルクを蹴散らして

佐野勉 互選に頂きます。さすがは比喩と風刺の達人ですね。
それにしてもトランプタワーは高くそびえたち日本人の旅行者もふえることでしょう。
ジャンヌダルクはさっそくドレスアップしていますが、けちらされたあとに、
なにをするのか楽しみです。蹴られもただではすまさない方でしょうから。
北野 和良 佐野さん、ご選句とご鑑賞を有難うございます。嬉しいです。



霜柱壊しては積む将棋駒

【斎藤信義 一日一句鑑賞】
ちょっと懐かしい遊びに出合った感じの句である。
将棋の盤の上で、将棋の駒を山積みにしての遊びなのだが意外と真剣な遊びでもある。
「将棋倒し」や「山崩し」などの他に、「ガッチャン将棋」など色んな名が付けられているようだ。
山積みの将棋の駒を崩さずに一齣づつ抜き出して取るのだが、
駒を倒したり、積み重なったり、音を立てたりすると次の人へ順番が移る。
勝負のルールはまちまちで、駒の数や駒の種類で点数を違え
合計点だったり、王将駒を取った者が勝ちなどある。

掲句は、霜柱と駒の崩れの取り合わせだが、幽かな音、真剣さから来る緊張感など共振している。
日本的な遊びであり、一瞬の勝負感は日本武道に共通する求心的なものである。

小出有紀 いただきます。将棋駒と霜柱の取り合わせがおもしろい
ピンと張りつめた空気をふるわす微かな音を感じさせる。
春夏秋冬シリーズでみてみたい(*´∀`)
北野 和良 有紀さん、ご選句有難うございます。嬉しいです。





   11月前期 【埋字で一句】 投句の【お題】
@はからずも○○○○○○○○○○○○
A○○○○○楽しみ多し○○○○○
A○○○○○○○○○○○○なりにけり


蔵巡り楽しみ多き新走り   和1

北野 和良 美音さん、有難うございます。
原孝之 頂きます。新酒の蔵めぐり。
北野 和良 原さん、有難うございます。



家族連れ楽しみ多しリンゴ狩り   和2


はからずも当てのない旅神の留守   和3

向瀬美音 頂きます!
北野 和良 美音さん、有難うございます。嬉しいです。



はからずもさよなら言はれ穴惑い   和4

小出有紀 いただきます 「穴惑い」が効いてますね。戸惑いが伝わってきます。
北野 和良 有紀さん、有難うございます。嬉しいです。
向瀬美音 頂きます!北野さんは一生恋!
北野 和良 美音さん、有難うございます。
原孝之 頂きます。儚い恋!
北野 和良 原さん、有難うございます。



はからずも降り出した雨木の実散る   和5

Aniko Papp 頂きます。木の実時雨の雰囲気が出ています。
北野 和良 亜仁子さん、有難うございます。嬉しいです。



銀杏散る楽しみ多し茶碗蒸し   和6

原孝之 頂きます。銀杏好き、茶碗蒸し好き!松茸は?
北野 和良 原さん、有難うございます。



はからずもバンジージャンプ紅葉谷   和7


今朝の夢雀蛤となりにけり   和8


はからずも旅の土産にからすみを   和9

向瀬美音 頂きます!
北野 和良 美音さん、有難うございます。嬉しいです。



はからずも六文銭の菊花展   和10

向瀬美音 頂きます!
北野 和良 美音さん、有難うございます。嬉しいです。
原孝之 頂きます。幸村ファンになりました。
北野 和良 原さん、有難うございます。



はからずも一病息災菊枕   和11

向瀬美音 頂きます!


あれこれと楽しみ多し松手入   和12

木谷 有里 頂きました
私も趣味が多く次々と楽しみが浮かんで参りますので共感できました!
北野 和良 有里さん、有難うございます。嬉しいです。
向瀬美音 頂きます!
原孝之 頂きます。松の手入れはたいへんそうですが、それも楽しからずや。
北野 和良 原さん、有難うございます。



はからずも油桐の実見つけたり   和13

向瀬美音 頂きます!
北野 和良 美音さん、有難うございます。



穴を掘り楽しみ多し氷下魚釣   和14


椎の実や楽しみ多し独楽作り   和15

原孝之 頂きます。独楽つくり、懐かしい。
北野 和良 原さん、有難うございます。



きみのため楽しみ多し毛糸編み   和16

向瀬美音 北野さんは、毛糸編みまでできるの?
北野 和良 美音さん、有難うございます。僕は編み物は出来ません。
すっと大昔手編みのマフラーをもらったことはありますが。



微熱なれど楽しみ多し卵酒   和17

向瀬美音 頂きます!
北野 和良 美音さん、有難うございます。嬉しいです。



はからずも晴れの特異日文化の日   和18

桑本 栄太郎 頂きます!!。文化の日は秋晴れの確立が高いそうですね。
北野 和良 桑本さん、有難うございます。今年も関東は晴れました。



菊日和楽しみ多し寺参り   和19

原孝之 頂きます。
北野 和良 原さん、有難うございます。



はからずも巡り合いたり菊の酒   和20


新走り楽しみ多し銘比べ   和21

原孝之 頂きます。新走りの秋ですね。
北野 和良 原さん、有難うございます。



柿食へば虚子の気持ちとなりにけり   和22

向瀬美音 頂きます!面白い!
北野 和良 美音さん、有難うございます。
原孝之 頂きます。子規でなく虚子なのか面白い。
北野 和良 原さん、有難うございます。子規にはとうてい及ばない・・・・
向瀬美音 いや、虚子の方がいいです!花鳥諷詠です!!



はからずも無邪気さに惚れ菊の宴   和23

向瀬美音 頂きます!北野さん、一生恋愛!
北野 和良 美音さん、有難うございます。
十河 トモ子 いただきます。智



うっかりと甘藷は炭となりにけり   和24

向瀬美音 頂きます。私にもこんな記憶が
北野 和良 美音さん、有難うございます。
佐野勉 焼き芋は熾火で焼くのが一番や。お年寄りがよく知っています。
恋も(こいも)同じかもしれませんね。w
十河 トモ子 いただきます。智


ーーーーーーーーーーーーーーーーー


(11/10)

冬北斗民の怒りが爆発す


頑迷な玻璃の天井冬の星


新酒来と江戸は天紅いまLINE

(天紅(てんべに)小道具の一つ。遊女が客に送る手紙で,上端に約5mm幅で紅を塗ったもの)

清水 憲一 詠者の立ち位置はどこにあるのでしょうか?(*^▽^*)
北野 和良 新酒が入りましたよとの誘いが届いたという場面です。
清水 憲一 勿論それは解りますが、それでこれは私論ですが
俳句は客観写生にしても取り合わせにしても其の句の中に
主体である詠者の心情や鑑賞が入っていなければなりません。
このような句は詠者が報告しているだけですから
俳句と云うよりも川柳や散文に近いと思いました。
気を悪くなされたらご免なさいね。
北野 和良 清水さん、コメントを有難うございます。
江戸時代に遊女が誘った天紅が、今はLINEに変わったという感慨を
言いたかったのですが報告になってしまいましたかね。
もう一つは広辞苑にはない天紅を言う言葉を残していきたいという意図もありました。





(11/09)

      厚物で直球勝負我菊師


薄謝あり新生菊の名の公募     


      木枯らしや陥没事故のビル街に

原孝之 こんばんは。「一日一句互選」に頂きます。
掲句は、私の住む博多駅前の地下鉄工事道路陥没事故に際しての句だと思う。
たいへんショッキングな事故であったが、怪我人一人居ない、不幸中の幸いな出来事となった。
そういう意味では、掲句は、暗さも感じられず、その驚きだけが伝わってくる。
私の句「陥没の博多駅前初時雨」と比べると生々しくなくて良い。
掲句は、固有名詞を入れずに詠まれたことで、生々しさが消えたのだろう。
北野さんのお見舞いのメッセージ俳句として頂きます。有難うございます。

北野 和良 原さん、ご選句と鑑賞を有難うございます。
事故現場の速やかな復興を願っています。
原孝之 北野さん、有難うございます。13日には、道路が開通するようです。
北野 和良 TVで見ましたが市長さんはまだ若い方なのに信頼できる方のようですね。
原孝之 北野さん、市長は、地元のテレビアナウンサー出なんです。
分裂選挙でまさかの当選を果たしました。





(11/08)

陽だまりに稲架のごとき吊るし草     

(干されているのは箒草・コキア:夏の季語)




      白菊や天を窺ふ昇り龍


管菊や白い黒子に支えられ     




   11月第1週 【俳句大学初心者句座】

【席題】季語有り:冬隣・秋思・渡り鳥
季語無し:丼・てんてん・ビニール


北の森狐の足跡てんてんと  和 @


たっぷりととろろを掛けて鮪丼(まぐろどん)  和A

畝川 晶子 いただきます。「鮪」は冬の季語なんですね。
鮪丼にとろろをかけるとは知りませんでした(^_^)。美味しさが伝わってくる御句です。
北野 和良 晶子さん、有難うございます。自宅でも簡単に出来て美味しいですよ。
畝川 晶子 はい、今度試してみます? 教えてくださり、ありがとうございます



我が街にまだファミレスのなき秋思  和B

高井 直美 頂きます。投句していませんが、お許し下さい。
ファミレスという具体的で馴染み深い名詞が生きていると思います。
秋思をユーモアで包んだ様な、素敵なお句だと思います。
北野 和良 直美さん、有難うございます。事実そのままを詠みました。



生きる意味ふと考へる冬隣  和 C

Aniko Papp 頂きます。冬隣の時、人生の意味について考えることができるんですね。
季節の淋しさがよく伝われているお句です。
北野 和良 亜仁子さん、有難うございます。嬉しいです。





   11月第1週 【週末は席題で一句】

【席題】野島正則氏提供  @ 基本季語 :立冬
A 傍題季語 :冬立つ/冬に入る/冬来る/今朝の冬
B 季語の本意 : 冬の最初の日。二十四節気の一つで、第19。
十月節(旧暦9月後半から10月前半)。太陽暦の十一月八日頃。
現在広まっている定気法では太陽黄経が225度のときで11月7日ごろ
まだそれ程寒くはないが、冬の声を聞くと吹く風もこころなしか冷たく感じられる。


珈琲を濃いめに挽いて今朝の冬 @

向瀬美音 頂きます!北野さんのコーヒー好きがよく表れています。
北野 和良 美音さん、有難うございます。
原孝之 頂きます。朝眠いからでしょうか?
桑本 栄太郎 頂きます!!・・・音楽を聴きながら、
日当たりの場所でゆっくりじっくり楽しみたいものです。
北野 和良 原さん、桑本さん、有難うございます。
コーヒーミルを2つ持っていて使い分けます。
野島 正則 席題一句にいただきます。
濃いめに挽く、濃いめに淹れる、でしょうか?
北野 和良 野島さん、有難うございます。
私の経験では豆の量が同じでも細かく挽くほど濃く感じ、粗いとマイルドになります。



冬立つやチラシ一面鍋ばかり  A

原孝之 北野さん、鍋も季語ですよ。
北野 和良 あっ、そうですか!大失敗ですね。



目覚めればキャラメル気分今朝の冬 B

向瀬美音 頂きます!北野さんのキャラメル気分ってどういうのだろう?
北野 和良 美音さん、有難うございます。最近は塩キャラメルと言うのもありますよ(笑)
原孝之 頂きます。グニャっということですか?
向瀬美音 甘いっていうことだと思います!
佐野勉 彼女から甘い言葉でよく聞かれました。キャラメルにする?それとも飴にする?
佐野勉 こっそりここだけの話ですが、口うつしのはなしです。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

(11/07)

アルバムに遊び吟行冬来る


好き嫌い日ごとに揺れて日記買ふ


うつた姫セリフなくとも眼の光る




(11/06)

      秋深し藤村の座す懐古園


龍眠る鬼押し出しに秋の霜     

今村 征一 溶岩原に潜んでいる龍、もみぢに降った初霜、絵画のようなお句です。一句選に頂きます。
北野 和良 今村さん、ご選句と鑑賞有難うございます。以前訪れた時のアルバムを見て詠んでみました。
大澤 徹也頂きます。同じく、景がよく浮かびます。
北野 和良 大澤さん、有難うございます。嬉しいです。



      天翔ける天狗の羽団扇龍を呼び




(11/05)

菊花展管も厚葉も三本立ち

(菊の種類には太い葉っぱの厚物、細い葉っぱの管物などがある)


菊三つ福助作りの根は一つ

(一つの根から三本立ちに仕立てたものを福助作りと呼ぶ)


懸崖は亀の甲羅か菊花展

桑本 栄太郎 「一日一句互選」に頂きます!!。
大ぶりな一本仕立てから、豪華な懸崖菊時季となりました。
あの亀の甲羅を思わせる仕立ては見事の一語につきますね!!。
北野 和良 桑本さん、ご選句と鑑賞を有難うございます。嬉しいです。





(11/04)

黄落や空を蹴立ててスラローム


列島が晴れの特異日文化の日

木谷 有里 互選に頂きます。一見よく言われる内容と思いますが、
列島という言葉が入るだけでこんなにスピード感が出るのですね!
北野 和良 有里さん、有難うございます。嬉しいです。



母となるイチゴの木の実色づいて     

(イチゴの木:常緑性の小高木でイチゴのような果実は一年をかけて赤く熟すので、秋には花と実を同時に鑑賞できる)




(11/03)

      温顔の紅葉散り敷く六地蔵


銀杏やちょいと気取って金の服     


青空に背筋をしゃんと文化の日




(11/02)

      もみじ葉の滑り落ちたる四度の瀧

(四度の瀧:袋田の滝の別名)

向瀬美音 互選に選ばせていただきます。袋田の滝は小学生の時見に行ったことがある。
すごい滝だったのでよく覚えている。この滝は日本三名爆の一つで4回角度があるようだ。
あまりの勢いの凄さにもみじ葉が滑り落ちると形容している。すさまじさが伝わって来る。
北野さんのオーソドックスな俳句を久しぶりに拝見した。
北野 和良 美音さん、有難うございます。嬉しいです。
茨城県(水戸)のローカルTVを見ていると一週間に一回は画面に登場します。
四季折々の姿が見られついつい贔屓になりました。



大吊橋もみじの山に突き刺さり     

小林 広一郎 互選にいただきます 突き刺さり よろしいですね
北野 和良 小林さん、ご選句と鑑賞を有難うございます。嬉しいです。
今村 征一 一句選に頂きます。季節は違うが行ったことがあるのでよくわかるお句です。
北野 和良 今村さん、ご選句有難うございます。



参加者は四十人なり十月尽

十月の「1日一句互選」のデータを整理した。
互選に参加した人は合計40名。1日平均12名だった。
また毎日選ばれた句の平均は平均15句だった。(合計456句)。



カラオケは楽しみ多し暮の秋

歌の上手下手は別としてカラオケが好きな人はかなり多いと思う。
私も現役の頃は会社の同僚と仕事の後でスナックに行き良く楽しんだ。
仲間の選曲や歌いぶりに昼間とは違う個性を見つけることもあった。
ただ歌が上手でも、一人でマイクを握りっ放しというのは嫌われる。
閑話休題。
この俳句大学投句欄に「埋め字で一句」が新設された。一番の特徴は投句数に制限がないことだ。
投句期間も長いので、ゆっくりと句を練ることも出来る。
ただ参加する人の中で一部の人がマシンガンで連射するように膨大な数の句を
競って出されるのを見ると、どこか釈然としないもの感じている。
グループでカラオケに行った時はマイクを順番に回して仲間外れが出ないようにすることも大事だ。
マイクを独占する人には、君が上手なことはよく分かったよと(皮肉を)言いたくなる。
投句は後で互選、鑑賞をする作業が控えている。たくさんの句を垂れ流しをする人は、
鑑賞する人に句数分の作業を押しつけていることを意識しておられるのだろうか。
それが無ければ単なる自己満足の押し売りにならないだろうか。





(11/01)

      秋麗ゆるキャラむっちゃん天狗背に


交響詩木の実時雨は風の指揮


不揃いな木の実は風のアルペジオ







             本家ホームページへ