My 俳句手帖(復刻版)    2015 September        トップへ                



(9/30)

      コスモスや心模様の揺れ乱れ




(9/29)

シェアハウス声かけ合って月見酒     

(9/28はスーパームーンだった)




(9/28)

祝永田校長誕生日        名月に一里塚また一つ越え


満月や女性活躍推進法




(9/27)

       芒の穂数多重の白江戸小紋




(9/26)

団栗の黄色ドレスやルドベキア     


・菊科(オオハンゴンソウ属) Rudbeckia(ルドベキア)は、17世紀のスウェーデンの植物学者、「Rudbeck さん」の名前にちなむ。
北アメリカ原産で、一部では野生化しているほど丈夫な花です。初夏から秋までの長い間、黄花を咲かせ続けます。
品種によりだいぶ姿が変わります。花の大きさは品種により大小様々で、大きいものは15cm以上になります。
咲き方も様々で八重咲きや蛇の目咲きもあります。(写真はルドベキア・タカオ)





(9/25)

秋の児の手網で捕らふ飛行船




(9/24)

      群なして数多重の声秋桜

『数多重』(あまたえ):幾重にも重なるさま(栄華物語)




(9/23)

赤蜻蛉風のまにまに高天原     




(9/22)

      秋日和一芸終えて得意顔



日延せしからくり綱火秋出水

関東東北豪雨で大きな被害の出た常総市の一言主神社では、被災者の方々に遠慮して
秋の祭礼、からくり綱火などの行事を延期して復旧の様子を見ている。
(今日もまだ避難勧告・指示は継続中だ)
復旧が順調に進み祭礼が執り行われることを祈っている。





(9/21)

悪法で主権者意識目覚む秋     




(9/20)

       グアテマラの苦味ほどよき秋の宿




(9/19)

TV「鳥人間コンテスト」を観て

@ 夏空にぐわんと飛び出す鳥人間
  A 雲の峰プロペラを漕ぎ竹生島
      B 夏の湖人はカモメになりきれず



(琵琶湖で毎年行われる「鳥人間コンテスト」は晩夏に当たるので季語=夏とした)




(9/18)

無心なる二拝二拍手秋の宮     




(9/17)

       しばらくと昔に戻り新酒酌む


新米や豊葦原のみらいっ娘     




(9/16)

       安保法アンのあたりが芋嵐




(9/15)

秋の昼磯神さまのおもてなし      


       救難のヘリのまた飛ぶ稲田かな




(9/14)

ひまはりのはり千本みーつけた     




(9/13)

      鳥人間琵琶湖の空へ銀ヤンマ




(9/12)

秋出水決壊の果て泥の海      秋出水ヘリに手を振り救助待つ






(9/11)

将門の一念化生佞武多かな     


      あさまだき避難勧告野分跡




(9/10)

天高し空気を踏みてホッピング     




(9/09)

      古の賢しき人や秋うらら


新走りサンバを踊るへそピアス     




(9/08)

秋澄むや吹奏を背に皇子(ミコ)絶唱       爽やかなソプラノに乗せ万葉歌



(あえて自解を)
陸上自衛隊中央音楽隊の演奏『万葉幻想』で、陸自所属の松永美智子さんが山部赤人と有間皇子の歌を唱われた。


「天地の 分かれし時ゆ 神さびて 高く貫き ・・(以下略)」
「磐代の浜松が枝を引き結び真幸くあらばまた還り見む」
「家にあれば笥に盛る飯を草枕旅にしあれば椎の葉に盛る」

海上自衛隊所属のソプラノ歌手三宅由佳莉さんは2013年8月にアルバム『祈り 未来への歌声』でCDデビューした有名人だが、
三宅さんの好評を受け、2014年には海上自衛隊横須賀隊で1名、さらに陸上自衛隊でも2名のボーカル担当の女性自衛官を採用したが、
その中の一人が松永美智子さん。
独特のメロディに乗せて唱われた万葉秀歌は会場の人々を感動に巻き込んだ。
アンコールで唱われた『からたちの花』(北原白秋、山田耕筰)も素晴らしかった。


今から24年前(1991)、時代はまだ『パソコン通信』が始まったばかり、O/Sは MS-DOS の頃でした。
パソコンで絵は描けたが(ソフトは Kid98)、色は256色中の16色を選んでパレットを指定して使うという窮屈な方法でした。
そんな時代に有間皇子の歌をイメージして私が描いたものをご紹介します。


     

http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Ayame/4533/NIKO/NIKO_all.htm




(9/06)

      校倉の番人たるや青蛙

(原句・季重なり) 校倉に青蛙居り秋高し




(9/05)

ひまはりの垂れしうなじや街路灯     

(原句) ひまはりの垂れしうなじにいろ秘めて




(9/04)

      神輿担ぐねじり鉢巻紅の口




(9/03)

筑波路やゴッホのひまはり空埋め     

(原句)⇒ 数知れぬ八重のひまわり空埋め




(9/02)

       紅い毛も祭太鼓にのめり込み




(9/01)

高殿やおぼろに聞こゆ虫の声







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