(7/31) 埴輪消え緑衣となりぬ古墳かな (7/30) 欲塵を焼き尽くすかに大夕焼 (7/29) 夕立来て防人の歌碑磨かるる (7/28) 炎帝のかっぱ祭りと稀勢の里 (7/27) 水鉄砲初心に返り力まずに 短冊の笹に群れ飛ぶ鬼ヤンマ (7/26) 踊り終えラッパ飲みするラムネ水 これも脱げば人でなくなる河童の忌 (7/25) 汗ぬぐふ名刹の庭蝉時雨 (7/24) 放熱の翼の欲しき酷暑の夜 (7/23) 大銀杏春秋高し油照 (7/22) 悠久の前方後円墳 緑 (7/21) 初蝉や千年を経し老木に (7/20) ゆりの里響くファミリーコンサート 山百合も耳傾けるコンサート (7/19) 虹の立ちカウントダウンも盛り上がり (7/18) スマホ繰り時計気にする浴衣の娘 彼見つけ顔ほころばす花火の夜 更衣義理人情も軽くなり (7/17) 民意無視強行の愚や大夕焼 (7/16) 千キロの遠き野分前触れの雨 青田波田んぼアートにみらいの字 (7/15) ほうたるの名のみ残りて池涸れる (7/14) 夏草やコンビニチェーンの関が原 昔寺社今コンビニの夏の陣 TXみらい平駅に引越して来て、周辺の地図を眺め、神社の多さに驚いた。 茨城には、有名な鹿島神社、香取神宮があるが、その他にも愛宕神社、八坂神社、八幡神社などなど。 昔からの集落に1つずつ鎮守の森・神社があったようだ。集落の人=氏子だろうか。 神社の隙間を縫ってお寺がある。真言宗、天台宗、などなど。 江戸時代にはお寺が人別帳(住民票のようなもの?)を作り住民を管理したと聞いている。 人別に入らないと無宿人としてまともに扱ってもらえなかった。 神社の氏子帳は人別帳と同じ役割を持っていたのだろうか? 神社とお寺は、氏子、檀徒の囲い合いを争ったのだろうか? そんなことを考えていたら、今スーパーやコンビニがお客の囲い合いに必死で戦っている様と似ていると思った。 (7/13) 炎昼や喉につるりと揖保の糸 (7/12) 繍線菊(シモツケ)や男勝りの伊達姿 (7/11) ここにもか跳ね返りっ娘(コ)紅桔梗 (7/10) レトロなるテレフォンボックス木下闇 月一の昼食会や梅雨の晴れ 桑の実のおどろおどろし鬼太鼓 (7/09) 下毛花(シモツケ)をDNAの鑑定に 下毛花(シモツケ)の当て字いささか雅欠き 【しもつけ(下野)】バラ科。最初の発見地が下野(現・栃木県)であったことに由来する名という。 「花火草」「毛吹草」「せわ焼草」「繍線菊」「山下毛・草下毛」などとも書く。 『田毎の日』(寛政10)などに「下毛花」として提出。 【しもつけそう(下野草)】は名前も花の姿も似ているが別の花。 ・しもつけや男に恋の句を教へ 井上信子 七夕や無邪気な夢の勢揃い (7/08) 悔恨の涙貯まれる蓮青葉 (7/07) 夏木立緑にけぶる句碑の苑 (7/06) 約束の言葉残して花木槿 (7/05) (俳句大学東京句会 7月) 赤心を捏ねて丸めて桑の実に (2点) 身を捩りもういやですと竹婦人 (1点) 咲きてなを足るを知らずや蓮の花 (1点) ーーーーーーーー 大空の呟きを聴く蓮の花 【岡田 耕治 一句鑑賞】 大きく開いた蓮の花は、空から降って来るものを受け止めるようにまっすぐに咲いています。 作者が受け止めているように感じたのは、大空のしかも「呟き」です。 しっかり耳を澄まさないと聞こえないような呟きは、蓮の花が咲く水辺の静かさを象徴しているようです。 そう言えば昨日、休みの日だったのに空を見ませんでした。もったいない。 (7/04) 半夏生都会のなぜか息苦し 八重もありほのかな色香花木槿 (推敲)⇒ 八重もあり出番含羞かむ花木槿 (7/03) 恵方巻半夏生には蛸食べる関西発の風全国に はるばると地中海より白いナス 地元のスーパーでイタリアンナスが売られていた(地元産)。 イタリアへまだ行ったことがないので写真のようなナスを食べているのかどうかは知らないが・・・・ (7/02) スーパーに蛸売る声や半夏生 (半夏生=夏の季語) 半夏生にタコを食べる。という風習は関西地方に根付いています。 田植えを終えたこの時期にタコを食べるという事には ・ 稲の根がタコの足のように四方八方にしっかりと根付きますように。 ・稲穂がタコの足(吸盤)のように立派に実りますように。 という願いが込められていました。 洋灯に響くヨーデル夏の山 (7/01) 亀の子や枯山水に鬼ごっこ |