(6/30) 古蔵のレンコンカレー六月尽 土浦市内にて 小雀の川柳の句碑見上げをり 夏の風回す風車に鐘の音 日中の友好結ぶハスの花 土浦総合公園にて 底紅の聳ゆる雌しべ伎芸天 (6/29) 形あるものは必壊心太 憲法の解釈揺れて心太 約束は出来ないけれど白木槿 (6/28) この庭のしばし我がもの百合の花 (6/27) 水底に人麻呂の影あめんぼう (6/26) 公園に蛍を探し夜もすがら 「みらいの森公園」の隣に「ほたる公園」がある。 名前の通りホタルが見られると期待して夜に出かけてみたが、 牛蛙の鳴き声が聞こえるだけで、ホタルは影もなかった。(涙) (6/25) タータンのホットパンツや蝉時雨 先週のLPGAの試合で、日本人選手はホットパンツやミニスカート、韓国人選手はロングパンツの対決となったが 勝利は韓国に。残念。 (6/24) 四季問わぬ平成蛍ベランダに 想われてそれまた重荷濃紫陽花 (6/23) 巨大なる鱗重なり夏至の空 五月雨や丸さを競ふ願ひ石 (6/22) 水際に牛蛙鳴く夏至の宵 五月雨や森の水車の苔むして 子リスらが案内をする四季の里 妹に作法教える花菖蒲 煩悩こそ命の証栗の花 (6/21) 凌霄の天を目指して懲りもせず (俳句大学 6月句会) 梅雨晴間まだ醒めやらぬ俳句脳 【2点】 古妹の照る日曇る日合歓の花 小憎くも構え隙なき立葵 (6/20) 梅雨晴れや見上げる雲に句の兆し 防人の可奈之家伊母曽百合の花 下妻市大宝八幡宮の境内に、万葉仮名で書かれた歌碑がある。 『都久波称乃 佐由流能波奈能 由等許尓母 可奈之家伊母曽 比留毛可奈之祁』 (つくばねの さゆりのはなの ゆとこにも かなしけいもぞ ひるもかなしけ) 万葉集 巻20-4369 大舎人部千文 防人に徴用された男が故郷に残してきた小百合のような若妻を想う歌だ。 夜床も昼も愛しけとは、何と素直な詠いぶりだろう。 (6/19) 梅雨晴間双子の花の澄まし顔 (6/18) ピーチュルと縄張り守る揚雲雀 (雲雀は春の季語) (6/17) 蕉翁の短冊に描く伊勢菖蒲 (6/16) 紫の梅雨の晴間はうなだれて (6/15) 参勤の行列飾る肥後菖蒲 (6/14) 清正の湧き水に咲く江戸菖蒲 明治神宮の菖蒲田には、150種約1500株の江戸菖蒲が咲いている。 菖蒲には、江戸、伊勢、肥後の三大種があるが、明治天皇は江戸種を集めて植えさせたそうだ。 写真奥の林に入った所に水源・清正井戸があり清水がコンコンと湧き出ていた。 (6/13) 神宮の池の睡蓮丈比べ (6/12) 生足にタトゥアートや鬼ヤンマ (推敲) ⇒ 夏めくやタトゥアートは生足に (6/11) 鹿島流心願の剣頼政忌 (推敲) ⇒ 木剣に心願を記し漁夫帰る 鹿島神宮では、絵馬の代わりに刀の形の木片に心願を書いて奉納する。 塚原卜伝にあやかっての風習らしい。 【頼政忌】 仲夏 源三位忌 陰暦五月二十六日、源頼政の忌日。頼政は平安後期の武将、歌人。 保元の乱、平治の乱では勝者。 (6/10) 出精の御礼に贈るメロン二個 【出精値引き】(主に建築、不動産業界のビジネス用語) 見積書の明細に使われることのある項目の一。経費の見積を出した側が、自らの努力によって値引きしたことを表す項目。 客:「もうちょいなんとかならん?」 店員:「もう一杯一杯ですわ」 客:「ようさん買うから・・・」 店員:「もう堪忍してください、限界なんですわ」 いわゆる、この店員の台詞部分が出精値引してまっせということに近いのではなかろうか。 店員の台詞の部分を「これで出精値引です。」といい直してもこれまた味気ない。 やはり話言葉と語句は別もんであるということがよく判る。 店頭のポップなどでも出精値引という言葉はまず見かけない。 現代社会にて出精値引という言葉が生き残る場所は見積書の中しかないのであろうか? とするとこの言葉はもはや風前の灯火といったところであろう。 関西では今も、出精値引⇒勉強、(させてもらいまっせ)といい方が使われていると思う。 (6/09) 卜伝に奥義閃く木下闇 (6/08) 花嫁の門出寿ぐ花菖蒲 (6/07) 涼風に嫁入り舟の祝い唄 (6/06) カート曳き鳥の声聴く夏木立 (6/04) 青空に遠近法の夏の雲 (6/03) 美女柳萌えて吹き出す金の糸 (6/02) 打ち水や街のシンボル足元に (6/01) 耳打ちに目元染めたる山法師 |