My 俳句手帖(復刻版)    2015 May        トップへ                



(5/31)

      石壁に活路を探し雲の峰

柏の葉ららぽーとモールでフリークライミンに挑戦している人を見た。
ロープで安全は確保されてはいるが、勇気の要ることだ。





(5/30)

旗を見て風を占う五月尽     




(5/29)

      飛ぶ距離に一喜一憂青葉闇




(5/26)

ゴルフとて所詮遊びや武者人形




(5/25)

天井の舟も漕ぎ出す天の川      川舟の宇宙戦艦星の秋




ひたちみらい市谷井田にある結城三百石記念館(旧家屋敷)の天井に川舟が吊るされていた。
この辺りは小貝川の流域で、台風の頃に川が氾濫することも多かったようだ。
「天の川」は秋の季語。





(5/24)

シャンシャンと嫁入鞍や花菖蒲     

ひたちみらい市谷井田にある結城三百石記念館は
戦国時代からこの地に住み、江戸時代は名主、明治初期には戸長を務めた名家の屋敷。
家の土間に置かれた『嫁入鞍』を見て島倉千代子の唄を思い出した。


♪ りんりんりんどうの 花さくころサ
  姉サは馬コで お嫁に行った
  りんりんりんどうは 濃むらさき
  姉サの小袖も 濃むらさき  濃むらさき
  ハイノ ハイ ハイ

♪ りんりんりんどうは 小雨にぬれる
  わたしゃ別れの 涙でぬれる
  りんりん成るのは 馬の鈴
  姉サは峠に 消えてゆく  消えてゆく
  ハイノ ハイ ハイ
    (島倉千代子 りんどう峠)





(5/23)

      林蔵の墓にそよ風麦の秋




(5/22)

楽園のバラを見守り三十年     

この銅像『楽園』は「科学博ーつくば'85」のシンボルだったが、
フラワーパーク開園の際に万博会場から移設された。フラワーパークも30週年となった。





(5/21)

      クレマチス咲ききっぱりと無垢の白




(5/20)

能書きはなくもイチゴの瑞々し     


      薄紅の口姦しきラベンダー




(5/19)

弁慶の笑う姿や山法師     


梟と未来を好む筑波びと

     


つくば市の中央公園に2畳ほどの【未来の台座】がある。
『この台座は、ノーベル賞受賞者を始め、世界で活躍するあなたの未来のためのものです。
この上に立ち、未来のあなたの姿を想像し、「夢」や「希望」を抱いて下さい。』

This pedestal is for you.
You are the one to go out to the world and succeed in the future.
Stand here,imagine yourself in the future and embrace your hopes and dreams.

つくば市の「市の鳥」は「ふくろう」。梟の彫刻も3体ほど置かれている。





(5/18)

      新ナンバー走る車窓に若葉風

取替えも三度目は慣れ薄暑かな




(5/17)

桃色の墨田の花火梅雨の星     




(5/16)

      みらいより初夏の句会に出陣す




(5/15)

スキップすどんぐり通りの通学児     




(5/14)

      軽やかな鳥の囀り野分晴




(5/13)

垣に座す薄紫の鉄線花     




(5/12)

      風薫るつくばみらいに居を定む




(5/03)

母の日に絞り模様の花の籠      




(5/02)

      一番の客は窓から若葉風




(5/01)

僕は明日昨日の君だジキタリス     







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