My 俳句手帖(復刻版)    2015 April        トップへ                



(4/30)

お手本は姉の咲き様姫女苑     




(4/29)

ドローンを真似て飛び立つ綿毛かな  ⇒  たんぽぽの綿毛に習い飛ぶドローン






(4/28)

      まむし草大きく息を吸って止め




(4/27)

花水木思いのたけを空に蒔き     




(4/24)

      転入の手続き数多四月尽




(4/22)

来し方を照らす夕陽や春の暮     


       みらいへの門出の朝や風光る




(4/20)

春の雨歓迎に舞う夫婦鶴     


      断捨離の軽トラ送り胴着脱ぐ


春の旅みらいの駅へひた駆ける     




(4/19)

留守電に返事任せて春居留守    ⇒ 留守電に返事任せて春昼寝


      三味線の恋のサンバやシャガの花


芦屋乙女いずれアヤメかカキツバタ      花めぐり男二人が角を突く




麻雀を俳の道とは蝮草


花ミモザ空を埋める金平糖     


      望潮(しおまねき)白扇振って初舞台




(4/18)

水色の雨に振り向く桃の花     


      寒桜空埋めつくす紅の色

(推敲) ⇒ 寒桜彼岸桜と色競い     ⇒ 俺は寒わしゃ緋桜と争いぬ




(04/17)

園児駆け空いっぱいに欅の芽     

(推敲) ⇒ 駆け巡る園児空には欅の芽


      酔い醒めてヨーコ横浜春の宵


花蘇芳愛の名残りに咲き乱れ     




(4/16)

      桜下なる中央道建設の碑


ふた親に転居報告山笑う      


      紫木蓮孤高いつしか群れの中




(4/15)

子安貝潮のうねりに身をよじり     


      木付子咲く空の竪琴風に揺れ




(4/14)

春の句座ルノアールとう貸しルーム     


      ヒヤシンス君は誰かとただ問いぬ




(4/13)

春嵐ゴジラ窺う歌舞伎町     


      花桃の運命線や手のひらに




(4/12)

行く春や魂は言の葉の露に     


      沈丁花あなたにあげた愛の日々




(4/11)

天上天下唯我独尊のアベ





春の雨ゴジラ見守る馬水槽      


      春句会サンドイッチの力業


春や春無意識の海泡浮かび     

(推敲)⇒ 無意識の海の泡なり春の句は



      緋桜や枝もたわわに光堂




(4/10)

放送に英語も混じり学ぶ春     


      花冷えやつまらぬことで口喧嘩


カタクリや姉さん被り似合うきみ     


イケメンの横で減速するミニパトカー?       非論理の極端を行く風車 

イケメンの横でミニパト減速す   (玉手のり子)




(4/09)

       山吹の色に魅せられナンバーズ




(4/08)

花びらを散り急がせる春霙      


       緋桜や枝もたわわに群れ咲きて


父母を越えて未踏地仏生会     




◆ 第3回ネット句会 締切 3/26(木) 23:59
【春】     【当季】     合計5句まで

● 木瓜の花ウブな顔して嘘ばかり  2点

● 桃の花お揃いに塗る爪と唇(くち)   1点   ● 思春期の胸のポッケに春の丘   1点

● 光浴びふわりふくらむ土佐ミズキ  0点    ● 佳語浮かぶ深層心理の海は春   0点





(4/07)

       兄ちゃんとお揃いの服春の風


春の午後やらずの雨に電車事故      




(4/06)

■ 異なる二つの花に同じ名前が

世の中には、同じものなのに異なる名前で呼ばれている物がある。
例えば、「魚」。地方によって呼び名が異なるものがある。
これと反対に、元なる二つの花を同じ名で呼ぶ物も存在する(画像参照)
「仏の座」(新年の季語、春の七草の一つ)は「田平子」を指すが、春に咲く「三界草」も仏の座と呼ばれる(植物図鑑)。
「小米花」は「雪柳」の別称(春の季語)だが、国語辞書では小米花=@蜆花の別称、Aユキヤナギの別称、となっている。

歳時記で「蜆花」を調べると、ホトトギス、角川、合本、「きごさい」ネット歳時記では登録がないが、
俳諧季寄せ「季語蔵」には春の季語として登録があった。
以上の結果を見ると、歳時記を頼りに季語に拘ることが虚しく思えてならない。






      幹肌は侘寂仕立て翁桜


     春嵐軒に寄り添う影二人     




(4/05)

      自分撮りスマホ見詰める春の恋


蜆花イヤホーンともピアスとも      


春の夜犬に口止めしてをりぬ (岩本 ひとみ)


夜桜を見に行こうよと誘われて・・・・公園を通り抜ければ春の闇




(4/04)

太陽の塔に簪風光る     太陽の塔の見下ろす桜土手




      小米花小言幸兵衛恋女房


全山に桜溢るる科学園      




(4/03)

      陽光に越すを寿ぐ桜花

寿ぐや陽光という名の桜    (永田満徳)


人波に酔ふた桜の憂い顔     


      乱高下株価よそ目に木瓜の花




(4/02)

春風に気付かれぬよう芽を伸ばし     


      春風の耳に恋バナ通学子




(4/01)

花びらに潜む子宮や万愚節     


かなけりが何故か嫌いで春愁



      Kの娘(こ)も羽化すればD四月馬鹿


紫木蓮花の合間に青い空     







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