(2/28) 「佐保姫の霞の衣春ショール」 「初めから瞳合わさぬ夫婦雛」 《初音聴き小皿捧げて糞を受け》 美顔効果あり!昔からある『ウグイスのフン』の裏事情? 糠袋で顔から襟まで磨いた後に、黒砂糖で磨き、それを流して やはり鶯の糞を掌に伸ばして顔を磨いていました。 鶯の糞で磨くと貌の艶が良くなると云われてたからです。 《振売りの巣箱担ぎ根岸の里》 (2/27) 「春雨じゃ濡れて行こうと維新の士」 「遍路行お接待にとワンコイン」 《新婚の玻璃戸震わす初音かな》 《二月尽苦も句も雲やもくもくと》 (2/26) 《五七五新芽爆発沈丁花》 《豹柄いうたら大阪春ショール》 (2/25) 《探梅のお供はいつもホッカイロ》 《行き違う人に尋ねる梅の咲き》 《角叉や髪の分け目を変えてみる》 【角叉】紅藻類スギノリ目の海藻。暖海の岩上に生育。形は扁平な葉状で叉状に分岐し,上部はへら状・鶏冠状など, 体色も緑紅色・紫紅色など変化に富む。 煮出して得られるのり状物質を土壁用糊料とする。 [季] 春。 (2/24) 《星の子のここに芽吹くや犬ふぐり》 《金冠の一夜官女の艶めいて》 (2/23) 《探梅や鳥に尋ねる咲き具合》 「陽炎と夢はいつでも遠い先」 《同柄の春のショールに火花散る》 《春ショール直すふりして待つ返事》 (2/22) 《柚子の酒美味し蛙の目借り時》 《親鳥の遠回りして入る巣箱》 《格安の物件ですよと巣箱置く》 (2/21) 《春めきて華やぐ色に眼が泳ぎ》 《春めくや君の瞳の匂う宵》 (2/20) 《春めくや膝上測るマスクの眼》 (2/19) 《春めくや花粉マスクに白子丼》 「季重なり三つともなれば是非もなし」 (2/18) 「春に集う誰もが一つ歳を取り」 《八輪の大型トレーラー春疾風》 《四九輪や阿波薬王院の春》 《春の雷越後の里を蹂躙す》 (2/17) 《流行風邪力任せに抑え付け》 (○輪 連句) 《梅一輪五輪塔を見上げをり》 《平昌の活躍待たる冬五輪》 《冬の陣六文銭の旗印》 《七厘の炭火で炙る目刺かな》 (2/16) 「梅(むめ)一輪一輪ほどの暖かさ」 (服部嵐雪) 《探梅に誘われバイク二人乗り》 《梅一輪三輪の児を追いかけて》 《梅二月カボチャの馬車のお出迎え》 《梅三分四輪駆動の助手席に》 「申告を済ませ海路の日和かな」 ⇒「申告を済ませ街路は春日和」 (2/15) 《梅二輪五輪七厘で目刺焼く》 「七厘」は木炭コンロのことだが、物を煮るのにわずか七厘の炭代で足りるという宣伝からこの名前が付いたらしい。 円ー銭ー厘ー毛、といったお金の単位を知る人も少なくなっただろうか? 言葉遊びのつもりだったが、「梅」「目刺」は春の季語で、季重なりとなってしまった。 《友チョコも義理チョコもなく春の酒》 (2/13) 《陽炎や復興特別所得税》 (2/12) 《風光る恋バナの咲く教室に》 《振売りが土圭代わりの江戸の民》 (土圭=時計) (2/11) 《後期入り今もリア充老いの春》 《手をかざす母の木に初音法華経》 《春動画サイバーポリスの目が光る》 サイバーポリス(Cyber police)は、日本の警察庁が推進するサイバー犯罪(ハイテク犯罪)対策体制の総称。 1998年6月、警察庁により公表された。電脳警察(でんのうけいさつ)と呼ぶこともある。 (2/10) 「花と恋今でも好きなあなたの句」 《戒名も価格破壊や春葬儀》 《戒名は階名ではないぞ仏生会》 戒名(法名)を付けるのは日本仏教特有で他の宗教には見られない習慣だ(法律で義務付けられている訳ではない)。 (普通は死後に)大金を払って戒名を付けてもらい極楽往生を願う。 庶民をこういう習慣に巻き込んだお寺の戦略はいつ頃成立したのだろうか? 戒名(法名)にもお寺さん或いは社会への貢献度に応じていろいろなランクが有り、 僧侶(お寺)に払う寄進料も変わることになっている。 しかし「地獄の沙汰も金次第」ではなかろう。 高い料金の戒名を買い、極楽へ行っても地位争いをするというのは如何なものか。 戒名相場の高騰を批判し、安い値段の戒名を提供するネットサービスも現れている。 いっその事、無戒名(無法名)を貫くのも故人/個人の意志 《法名はなくて往生伊勢参》 葬儀屋さんに、戒名は不要で俗名でとお願いすればよいです。 浄土真宗における「法名」(ほうみょう)とは、仏弟子となった名告りである。 また浄土真宗では、位牌は祀りませんので、個人の法名ができ次第、仏具店で法名軸を頼まれるかまたは過去帳に記入されることになります。 大谷派(東本願寺派)と本願寺派(西本願寺派)とでは、法名軸が違います。 《江ノ島や蛤焼けば雀匂う》 《リア充で今日もウキウキ春の鹿》 (2/09) 「凝っと見るあれに似ている胡蝶蘭」 ⇒ 《見つめれば何を想うや胡蝶蘭》 「受付にマスク自販機整形科」 「恋猫の見つめる先にエスプレッソ」 「猫舌で苦いもの嫌カグヤ姫」 《壁ドンを待っているのよ春の駒》 《背丈足りず鼻がバストに軟着陸》 (2/08) 《春の雨傘傾げあう江戸しぐさ》 《物忘れいつの頃から寒の明け》 《幸運の羊を貼りて初投句》 (2/07) 《草食系信念揺らぐ春キラ女》 《春眠しあかつき軌道修正案》 (2/06) 「春立つや学校帰りの子らはしゃぐ」 《鬼やらい振袖の娘(コ)も年男》 《振袖の弓手しならせ福は内》 (2/05) 「立春を裏切るように雪雑り」 《キティちゃん福豆まきに笑い添え》 《白鳳は豆鷲掴み鬼は外》 《福は内おちょぼ口の舞妓はん》 《舞妓はん掛け声 福は内どすえ》 (2/04) 《ゆるキャラも勢揃いする鬼やらい》 《立春の卵を立てて願を掛け》 《立春の立ちたる卵宇宙船》 ⇒ 「立春の卵」 《年男年女晴れやか鬼やらい》 《錫杖の音厳かに鬼やらい》 《金色の九輪煌めく福は内》 (2/03) 「鍵失くし鍵屋探して冬の街」 「追難会やタレント頭上に鬼瓦」 「福は内のみしか言わぬ鬼やらい」 「逃げる鬼歳三見下ろす鬼やらい」 《中東へ人道支援鬼やらい》 《厄除けのほのほうちわや初不動》 《丸々と干支の羊やダルマ市》 (2/02) 《終句会 ナイスショットは程遠くドラコンはなしニアピンもなし》 《留年を免れ胸を撫で下ろす》 《雪吊りや光子帆船シリウスへ》 【2点】 《本気、だから初天神に絵馬掛ける》 【2点】 《丈六の不動の社寒の明け》 【0点】 《初不動仏匙投げ未分明》 【0点】 (『未分明』はおみくじの卦の一つで「吉とも凶とも決められない」という意味) (2/01) 《財布握りじっと我慢のダルマ市》 《財布固く我慢の客待ちだるま売り》 《客寄せのパンダを背負う福ダルマ》 (俳句大学投句) 《スーパーの有難さ知る京みやげ》 |