自作俳句手帖(復刻版)    2014 May        トップへ

(5/31)

「夏空へ 勝負の球は 臍で打て」



《十薬の つんと尖りて 乳首嗚呼》     《泉から 指に掬うや トチの露》

    


(5/30)

《耳元の つぶやきに負け 花榊》 和     《龍神の 猛り鎮める 花菖蒲》 和

    


(5/29)

「八ヶ岳の 女神微笑み 三位賞 」     「雷神の 怒り収まり 再開す」

    


(5/28)   5/28-29蓼科東急GCとフォレストカントリー三井の森へ2プレイの遠征ゴルフ旅行。(かなめ会)

   「夏木立 君の言葉が 風になる」 和


(5/27)

《パンジーや 勝負の色に 思案顔》



「パンジー」は フランス語の「パンセ(考える)」 という意味
花の直径が3〜5cm以上のものを 「パンジー」、 それより小さいものを 「ビオラ」


(5/26)

《カルミアに 金平糖が 隠れん坊》 和  


(5/25)

    《肩触れて 心が揺れる 夏木立》 和


(5/24)

《蝶と蜂 愛は憎しみ 薔薇に棘》    《昼顔や 昨夜ぐっすり 眠れたわ》

         


(5/21)

《太股の 眩しい隆さ ジキタリス》   《触れられ含羞む 紫千代萩》   《全句集 春よ恋よと めくるかな》

         


(5/20)

「ワンコイン うま塩ネギに 舌鼓」      《初夏に 天寿全う 句に生きて》 和

    


(5/18)

《眠いのとつぶやく 紫カタバミ》   《絹肌や 一糸まとわぬ 白牡丹》   《うなじへと そっとそよ風 薔薇揺れる》

         


(5/17)

    「ビル街を 駆け抜ける恋 夏の風」

「目玉焼き 夏空駆けて UFOに」   冷凍玉子を解凍すると黄身が真ん丸のまま。   「冷凍の 黄身ポッコリと 夏帽子」 和




(5/16)

「夏の来て ビルも装う クールビズ」    「ビルさえも クールビズ着て 夏来る」



    「青空へ 快音突き刺す 五月晴れ」

《蝶々に恋する 昼咲き月見草》    《アイリスに 昨夜の味を 聞いてみる》

     


(5/15)

《ご主人は 俺の苦労を 知らぬだけ》 (松村さんに)

《猫の手を たまには借りに 来てくれよ》 (松村さんに)

《水玉を 集めてスマホの ストラップ》 (のり子さんに)



《溢れ出る 泉の水や ホウの花》   《ピンヒールの女 颯爽と ラベンダー》

     


(5/14)

《シミ抜きの 美容液あります ジキタリス》   「バラと美女 迷った時は バラアイス」

    

「竜の牙 集いヒスイカズラ咲く」   「神代から 匂い来るバラに 誘われて」(神代植物公園ー調布市)

     

《早苺の 雀斑頬に 紅を掃け》    《水玉に 夢幻と無限 閉じ込めて》

     


(5/13)

   「国会図書館で 伊月集を読む」

「ヴーナスの 丘の谷間に シャネルの香」    「イカロスを 射るヘラクレス 五月雨」

     

《サギ草や I'm Mike in America》   《アメリカで アイム・マイク おれおれ詐欺》




(5/12)

「稚児ユリの 口を開いて 燕の子」    《マント着る カレーの市民 五月晴》

     

《左右近(さうこん)の馬場の騎射 ムラサキツユクサ》     《構わない 誰と寝ようと 猫じゃらし》

           

『左右近(さうこん)の馬場の騎射』は音読で10音もある”季語”だ。


(5/11)

《剃り痕の チクリと触れる 山法師》     《はるばると 青虫の糸 宇宙から》

     


(5/10)

「これほどの 人気とすごすご 引き返す」   「乳房隠し 肢晒すエヴァ 風薫る」   「走馬灯 四神にまみゆ キトラ展」

     

《大手鞠 まだ蜜を知らず 薄緑》    《ひと恋うは いのち果つまで 半鐘蔓》

     




(5/09)

「A1c下がり安堵のモーニング」   《白妙の 衣ふるふる 花菖蒲》   《熊ん蜂 脳内ぶんぶん 句の生まれ》

           


(5/08)
「花びらの 海に帆柱 山桜」     「練習の グリーン見守る 山桜」

     


(5/07)

《紫の ショールなびかせ 花アヤメ》     《早乙女の 肌のひかるや 大手鞠》

     


(5/06)

    「震災を 乗り越え緑 松新芽」

《朝挽きの モカはあなたと アマリリス》  《朝挽きの 珈琲香し アマリリス》   《ジュテーム reply nexttime カキツバタ》

     


(5/05)

「ミニパンの 少女の髪に 青田風」




(5/04)

「紫蘭見て 名前聞く馬鹿 知らぬ馬鹿」    「名を聞かれ シランと答え 馬鹿にされ」



「異国語も 飛び交う祭り 鯉のぼり」   「風薫る ヘラオオバコと 宇宙船」    「星の舟 太陽風受け 遠花火」

     

「時のあわい 突き抜きニンドウ 恋の闇」




(05/03)

渋谷Bunkamuraのミラノ展を見に行く。    「涼風に 頬なぶらせて ミラノ展」



「キリストの 受難の象徴 サクランボ」   「ルネサンス 百物語 画の並ぶ」

「ハチ公や 今日は何組 引き合わす」   「集いあい 笑いあふれて 風薫る」



「タンポポの ぽぽんと弾け いのち継ぐ」   《虚と実の 合間に揺らぐ 名知らぬ花》 →あわい

     

(5/02)

《ヤツデ食べ 恋掴む腕 生えて来い》   「五月来て 彼と嬉しい ペアルック」    「お財布を 落としドッキリ 青嵐」



《飛ぶ蜂の ホバリングして 石楠花に》     《俳句なる 人生の記録 ライラック》

 

(5/01)

《時を超え 庭に輝く サクランボ》(松村さんへ)
<サクランボ 思い出映す 陽が宿り>(松村さんから返歌)

私の句は皆さんからのコメントも参考にして、《時を超え 赤いルビーの サクランボ》
もうひとつ。《時を経て 庭に戻り来 サクランボ 小鳥たちにも お裾分けせむ》

《私の希望を入れて ハナビシソウ》    《異次元の 命ぷらぷら ケマンソウ》

    



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